本とパンのあるくらし

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赤毛のゾラ

2012年10月17日 | 児童書
子供はもちろん大人が読んでも面白い児童書を紹介します。
「赤毛のゾラ」 作者クルト・ヘルト(ドイツ出身)



物語の舞台はクロアチアの港町セニュ。
放浪癖のある父に見捨てられ母を病気で亡くしたブランコ少年。
ある日、彼はゾラという赤毛の少女と出会う。
ゾラは孤児で他の孤児たちを率いて子供達だけで自由に暮らしていた。

孤児という辛い境遇にもめげず、暗いところがなく勇気があってたくましいゾラ達がよい。
いけすかない大人たちをけむに巻き活躍するさまは痛快!
パン屋のおやじさんや漁師のゴリアンじいさんなど優しい良い大人達が子供たちの味方になってくれる場面はなかなかいい感じ。

海辺の町の人々の生活が生き生きと描かれていてとても楽しい。
セニュという町は実在するらしい。クロアチア、とても興味深い国のひとつです。

コメント
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