鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

ゴイサギのコロニー騒動覚書

2014年08月20日 | サギ類
4月6日のこと。
Aさんが、午前中池の上に20羽前後のゴイサギが飛び回っていたのを観察された。
昼間にゴイサギが群れで飛び回るのは異例のことである。

その後ゴイサギの数はどんどん増えて、一番多い時は35羽ほどまで数えられ、どうも営巣を始めたらしい。
今までも池の周りにはゴイサギはいたのだが、繁殖時にはどこかへ移動し、また非繁殖期に戻ってくるという感じだった。

そんなある日、目撃したペア


写真ではわかりにくいが交尾行動をとっていた。

その後抱卵が確認され、やがて雛が生まれる。
しかし、こんなにたくさんのゴイサギが、人通りの多い通り・店などの頭上に営巣し始めたということは、当然人間との軋轢も生み、あれやこれやで結局少しずつゴイサギの数は減り、雛が巣立つまでに至ったのは2~3家族だったようだ。

雛の様子は写真に撮りにくいところだったので、双眼鏡で観察するにとどめ、かなり大きくなったところで、記録写真を撮った。
雛が生まれたのは5月末頃、この写真は6月26日。




7月1日には、すでに枝移りし始めた雛もいた。




7月18日。巣の傍の雛。時々地面に降りたりしている。



7月24日 池のあちこちで、餌取りの練習(?)




というわけで、今季のゴイサギのコロニー騒動は終わった。

ゴイサギたちはなぜ、急にこの池にやってきたのだろうか。
一つ考えられるのは、この冬池がかい掘りされ、ゴイサギにとって何か魅力的な状況ができたということ。
もしかして、餌のザリガニが増えたことが関係しているかと思われたが、井の頭かんさつ会の田中さんによれば、ザリガニはゴイサギが捕りやすい場所にはいないそうだ。
(巣の下にはザリガニの残滓も落ちていたが。)

もう一つ考えられるのは、以前のコロニーに不都合ができ、止む追えず引越ししてきたということ。
しかし、これもSさんがわざわざ以前のコロニーの様子を調べに行き、聞き取り調査もした結果、木が枯れたり、人に追い出されたりはしていないそうだ。それどころか、かなり手厚く保護されていたとか。

あるいは、ゴイサギたちは、何らかの理由でときどきコロニー替えをするというようなことがあるのだろうか。

結局理由はわからないまま、来季の様子を待つことになった。

以前大きなサギのコロニーで見たゴイサギの雛の様子をおまけに。





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2 コメント

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Unknown (おはる)
2014-08-25 11:24:48
冴夜花☆さん
私も何度かサギのコロニーを見に行ったことがあるので、あのシーンが再現されたらどうなることかとちょっとはらはらしました。

子育てしなかったゴイサギたちは、その後どこへ行ったのでしょうか。
いろいろ気になります。
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コロニーは (冴夜花☆)
2014-08-21 18:38:16
大事に保護しないといけないですが、サギのコロニーの臭いって、半端じゃないですよね。

昔、開けた田畑に雑木林がありシラサギやアオサギ達が大きなコロニーを作ってました。
その真ん中を高速道路が通っててよく走りましたが、そこに近づいていくと凄まじい悪臭が・・・。

初め、何の臭いかわからなかったんですが、その臭いの元はコロニーだと気づいてビックリ。鳥好きの私もさすがにコロニーが見えてくると窓を閉めましたよ、それでも臭ってくる。笑
まあ、なんとも表現のしようがない耐えられない臭いで。

たくさんのサギが舞ってたりしてる姿を見るのは壮観で素晴らしかったので、息を止めながら運転中で危ないのにキョロキョロ眺めていましたが。

いつの間にか田畑が住宅に変わっていき、コロニーもどうなったかはわからないですが、あれでは人間達はきっと我慢出来るはずも無く・・・でしょうね・・・。
先にいたのはサギたちなのに、追いやってしまうのは辛いです。

サギのコロニーはよく人間につぶされてしまいますが、保護されてる所もあるのですね。
よかった。
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