鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

イケメン・ジョウ君とイケメン・ルリ君

2012年03月31日 | 野鳥
冬に見られる小鳥の中で、ジョウビタキとルリビタキは、珍しくはないけれど好きな鳥だ。
色がきれいだし、なわばりをつくるので、一冬中ほぼ同じところで同じ個体が見られ、
それだけ親しみがわく。

この冬のMFのイケメン・ジョウ君。






こちらは別の場所のジョウ君がクモを捕ったところ。MFのジョー君よりちょっとやせて見える。




この冬のMFのイケメン・ルリ君。









大きな蛾(たぶんトビモンオオエダシャク)の腹部を咥えている。



ジョウビタキは大陸から渡ってきた冬鳥、ルリビタキは山から里に下りてきた漂鳥。
どちらも越冬中はまったく単独で暮らす。
やってきたばかりの時は、たとえ相手がメスであれ縄張り争いをする。
人に慣れることはあっても、他の鳥と群れることもない。
小さな体ながら、3~4か月の間、たった独りで餌を探しながら生きる。
(例えばカモたちは、非繁殖期でもなんとなく群れているし、アトリやマヒワも群れで暮らしている。)
そんな生き方にも胸キュンだ。

彼らも、春になれば繁殖地へ戻って、彼女を見つけ(どうやって?同じメスと番うの?)、
美しい羽をぼろぼろにしながらイクメンになるはずだ。
一度そんな姿も見てみたいと思いつつ、今年はお別れ。
(ジョウビタキは渡るときは群れになるらしいので、そんな様子も見てみたいものだ。)

See you again!

ヤマシギとツミ

2012年03月17日 | シギ・チドリ類
近所にタシギがいると鳥見仲間の方から連絡をいただいて、行ってみたら、タシギではなくヤマシギだった。
遠くの落ち葉の上に座り込んでいる。
教えてもらわなければとても気づかない。
発見した方も、他の鳥を探していて目に入ったそうだ。



かなり拡大してもこんな風。



だいたい11時過ぎごろから、夕方の5時ごろまで観察し続けたが、ほとんど動かなかった。
4時ごろだったか、いきなりツミが獲物を捕まえて目の前の枝に止まったので、
みんなそのツミに夢中になって写真を撮っていた。


(生々しい写真なので、縮小してあります。写真をクリックすると、もう少し大きくなります。)

ツミが去った後、誰かが、「ヤマシギが消えた!」と言ったので、
ヤマシギのいた辺りを双眼鏡で見たら、なんと落ち葉にほとんど体を沈み込ませている姿が見えた。
やはり、ツミの出現に身を隠そうとしたようだ。



その後、少しずつまた体を現し始めたが、ほとんど動かず、暗くなってきたので、観察をあきらめた。
最後まで見ていた方によると、結局藪の中に入ってしまったらしい。

ヤマシギは、以前に埼玉の公園で見ている。
こんな鳥だった。


コゲラ君の秘密兵器

2012年03月06日 | キツツキ類
コゲラ君(頭に微かに赤い羽が見えるので)が桜の木にやってきた。
尾羽がしっかり体を支えている。(秘密兵器1)



折れた枝に頭を突っ込む。とんがった嘴(秘密兵器2)



長~い舌で獲物を捕らえる。(秘密兵器3)



懸垂だってできる。前に2本、後ろに2本の足指がしっかり支えてくれる。(秘密兵器4)



こつこつ叩いて幼虫ゲット。



さあ、次はどこへ。


ヒヨドリ、煎餅に苦戦

2012年03月05日 | 野鳥
樹上の餌が乏しくなったころ、ヒヨドリの1羽が、
人間に2mも離れていないところまで降りてきて、地面に落ちている餌をとるようになった。
画面からはみ出すヒヨドリ。エノキの実を食べる。



そんなある日、人間が落とした煎餅のようなものを拾った。



角ばっていて大きいので、食べあぐねている。



思い切って飲み込もうとするが、



おえっ。



こんなことを何度か繰り返した後、あきらめてヤツデの葉をつっついていた。

雪とツグミの仲間たち

2012年03月02日 | 野鳥
野鳥の写真を撮る人たちは、雪が降ると雪がらみの野鳥写真を狙う。
でも、野鳥たちは、雪の上には餌はなにので、好きこのんで雪の上には降りない。
むしろ不自然な絵になってしまうことが多いのではないだろうか。

それで、せいぜいバックに雪のある写真を撮ってみた。

ツグミ。
ツグミはこの時期、地面に降りて採餌していることが多い。しかも明るい原っぱに出てくるので、一番撮りやすい。




シロハラ。
同じ大型ツグミに属する冬鳥だが、地面に降りて採餌する場合も、少し暗い茂みの中にいることが多い。




ルリビタキ。
小型ツグミに属するルリビタキは、低灌木の枝の上から地面の餌を狙い、一瞬降り立ってすぐに枝に戻る。
なので、雪との絡みはほとんど無理。




おまけ。
地面の餌を狙うルリ君の視線はなかなか鋭い。これが野生の目なのだろう。