鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

北海道でキツツキ3種

2015年06月25日 | キツツキ類
オオアカゲラ







たまたま探鳥中に穴が開いている木が目に入り、何の巣かなあと見ていると、オオアカゲラが現れた。
しかも、営巣中で雛に餌を持ってきたのだ。
餌はハルゼミのようだ。
オスとメスが代わりばんこに来てくれて、両方見られた。
今頃雛も巣立っているはずだ。

ヤマゲラ

ヤマゲラはペアリングの最中のようで、あちこちで鳴き声が聞こえた。







一瞬雌雄が近づいて交尾行動をしたが、うまく撮れなかった。
本土のアオゲラと似ているが、鳴き声も違うし、目のあたりがちょっときつい感じ。

クマゲラ

最後に本命のクマゲラだが、抱卵中の巣をネットに載せない条件で教えてもらったので、写真は載せない。
巣穴はやはりとても大きい。
雌雄が交代で抱卵するので、交代時に両方が見られる。
交代の間隔が4~5時間なので、ずっと待つか、予測して見に来るかなのだが、それがなかなか大変だった。
2日間は夕方暗くなり始めてやっとだったが、最後の日には明るい日の中でしっかり見ることができた。

交代するとき遠くからコロコロと鳴き、近くの木に飛んできて、また叫び声をあげて交代を知らせる。
交代まじかになると、巣穴の中で待ちきれないのかコツコツと突っつく音がしたり、頭を出したりもした。

道路のあちこちにデコイがついていたので、記念に撮った。




サンコウチョウ・センダイムシクイ・コサメビタキ・オオヨシキリ

2015年06月19日 | サンコウチョウ
地元で見る渡りの夏鳥の一番人気は、サンコウチョウかもしれない。
オスのサンコウチョウが長い尾をひらひらさせながら飛ぶ姿はとても魅力的だ。
しかし、見られる個体数は少ないし、見られても暗い高い木々の間を見え隠れしながらひらひら飛ぶ姿ばかりなので、難易度が高いせいもあるだろう。

今季の春も地元ではワン・チャンスだった。





サンコウチョウは一生かかってももう満足といえる写真は撮れそうもない。
2度ぐらい繁殖地に行ったことがあるが、近づけばストレスを与えるし、遠くからではよく見えないし、人がたくさん集まることも多いので、その後行ったことはない。

いつか、偶然の出会いがあればいいのだが。

春の渡りで一番多いはずのセンダイムシクイを、今季はほとんど目にできなかった。
しかし、北海道ではわりと身近の低い位置で見られたので、なんとかその特徴である頭の中央の線を捉えたかったのだが、ちょろちょろ動き回って難しかった。





それでも、囀っている姿と、虫を捕えた姿を撮ることがえきた。

コサメビタキは、地元ではまったく見ていない。
北海道では、巣作りしている姿を見た。





巣作りしているところに長居すると放棄してしまう可能性があるが、通りすがりだったので、ちょっとだけ撮らせてもらう。

オオヨシキリも年に一度は地元に立ち寄るが、なかなか姿を捉えることはできない。繁殖地の葦原などに行けば、鳴き声はいやというほど聞けるけれど。

この日は、虫撮り目的で玉川上水を歩いていたら、間違いようもないオオヨシキリの鳴き声が聞こえてきた。
こんなところで何をしているのだろうと姿を探すと、上水の木の上で盛んに虫捕りをしているようだ。






繁殖地に向かう道すがら、餌捕りをしているらしい。餌を捕る間も、あの鳴き声を出しているのがちょっとおかしかった。

玉川上水は、やはり渡りのルートになっていることがよくわかった。






オオルリ

2015年06月18日 | オオルリ
オオルリも北海道では、渡ってきて間もない時期で、盛んに縄張りを主張しあうオスたちがたくさん見られた。

オオルリのソング・スポットは高い木のてっぺんであることが多く、東京の高尾などでも見られるが、あまりに樹上遥かでシルエットにしか見えないことが多い。
北海道では、斜面の上から木に止まるところが見られてよかった。





ライバルが現れると、あちこち飛び回って盛んに鳴き、一度は二羽のオスが取っ組み合う姿も見られた。







電線に止まるオオルリも。


また、メスを追っかけて行くオスが背中の白い羽を見せているのも見られた。








キビタキ

2015年06月17日 | キビタキ
キビタキ・オオルリ・サンコウチョウは毎年地元の公園で見られるので、地元では春の訪れとともに楽しみに待っている。
地元では繁殖地に向かっていく途中で立ち寄るだけだが、春はきれいな姿ばかりでなく、歌声も耳にすることができてことのほか楽しい。

今年は、なんと4月9日に現れて、その早さに驚いた。



この個体はほとんど囀らす、ひたすらお食事に夢中だった。たびたび目の前の地面すら降りてくる。
よほどお腹がすいていたのだろうか。
木の高いところにいて下から見上げるように見るしかないことが多いが、この個体は割と低い場所でじっくり見ることができた。



毎年見る鳥だが、実はその暮らしぶりはあまり知らない。
今年は、繁殖地の一つ、北海道へ行ったので、繁殖地の様子を少し観察することができた。



オスは盛んに囀り、メスを追いかけている場面にも出遭った。
また、他のオスが近くに来ると、威嚇するように鳴いた。

盛んに威嚇するキビタキ




キビタキのオスの中には、やはり翼に茶色い部分が多い若いオスもいる。



それでも、一生懸命囀って縄張りを主張している。



こちらは、地元でも現れたことがあるとても若い個体。



まだ巣作りは始まっていないようで、オスたちが必死で縄張りづくりに励んでいる様子だったが、きれいな姿と歌声と、生活ぶりの一端が見られてよかった。