鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

夏鳥の秋の渡り その他編

2020年11月06日 | 野鳥

キビタキ以外にも、夏鳥を見るチャンスはあったが、写真は満足に撮れなかったので、紹介程度に。

まずはサンコウチョウ

これは8月末に撮ったもの。その後も何度も目にするチャンスはあった。2羽いた日もあったし、水浴びした日もあった。

渡りのピーク時は、ほぼ毎日誰かしらが見ていたようだ。

オオルリ

▲オオルリのオスの若鳥

▲水場に来たオスの若鳥

オスの成鳥・メスの成鳥らしきものも目にしたが、写真はボツ。

エゾビタキ

▲くつろいで羽繕いしていた

▲高い木の枝に止まって虫を狙う。右の点は虫

▲水場に来たエゾビタキ

コサメビタキは見るチャンスがなかった。

センダイムシクイ

▲こんな酷いカットしか撮れていない。

今年は、ツツドリは地元の公園には来なかった。

アオバズク

▲はるかかなたの高い樹の上にいたのを発見した人がいて教えてもらった。

どこかで繁殖した個体だろうか。

▲上空をホンセイインコが通過したのに驚いて目を開けたところ。

渡り鳥たちの種類や数が減ってきているような気がするが、安心して羽を休めることができる公園であってほしい。

 

 

 

 


夏鳥の渡り キビタキ編②

2020年11月05日 | キビタキ

あるとき、キビタキのメスがミズキの実を採っているのを観察する機会があった。

 

▲実をくわえる瞬間には目の瞬膜を閉じている。目を保護するためだろうか。

▲くわえた実をもぎ取るためには脚を踏ん張り引っ張らないとならない。

単に実を採るだけのことでも、手のない鳥にとっては、けっこうコツのいる活動に見える。

▲くわえた実は上手に呑み込まないと、落ちてしまう。

▲呑み込んで喉が膨らんでいる。

秋の渡りの時は、オスとはっきりわかる個体以外に、成鳥のメス、メスの若鳥、オスの若鳥がいるはずで、この区別がなかなか難しい。

便宜上メスタイプと呼んで済ませることにしている。

▲水場に来たメス

水場には、複数個体が集まることもある。

▲メスタイプが2羽

▲メスタイプが3羽。なんとなく若鳥のような感じがするが。

▲オスも混じって、仲良く水を飲む。

こういう様子を観察すると、家族で移動しているのではないかと思う。

▲オスが2羽現れることもあるので、複数家族が一緒に移動しているのかもしれない。

▲威嚇しているのは、他家族だから?

キビタキの繁殖地での様子は知らないし、越冬地での様子も知らないが、繁殖地から雌雄と子供たちが一緒に移動し始め、道々他の家族とも合流し、次第に大きな群れになって渡っていくのかなと想像してみた。

渡りの途中は危険がいっぱいで、実際地元でも、猛禽に襲われた個体がいた。親がいなくなっても、群れで動くようになれば、初めての経験の子供たちもより安全に越冬地へ渡れる可能性が増すのではないだろうか。

無事に越冬を終え、きれいな成鳥になって来春にまた来てくれるといい。

 

 

 

 

 


夏鳥の秋の渡り キビタキ編

2020年11月04日 | キビタキ

日本で繁殖を終えたキビタキは、9月~10月下旬の間に地元の公園を通過しつつ、越冬地へ向かう。

今年は、地元で毎日のように観察していたので、夏鳥、特にキビタキはよく見ることができた。

秋にはオスも囀らないので、キビタキを探すには、キビタキがよく食べる木の実(地元ではミズキの実が多い)のあるところで待つか、水場で待つのがよい。

ミズキに現れたオスのキビタキ

春の渡りの時は、前の年に遅く生まれた個体は、換羽が完成していないような色の場合もある。特にお腹の部分が白かったり、翼に茶色い羽がある個体がいる。

しかし、秋の渡りでは、みな翼も真っ黒になり、お腹も黄色くてきれいだ。濃いオレンジのものと、黄色みが強いものがいるのは、個体差だろうか。それとも年を重ねるごとに濃くなるのだろうか。

 

水場に現れたオス

ところで、ミズキや水場に現れるオスは、そのとき見られるキビタキの総数のなかで、多くても5分の1ぐらいだ。

他の黄色くない個体を、多くの人は「メス」と呼んでいるが、ほんとうは、メスタイプの若鳥なはずだ。成鳥のメスは、たぶん成鳥のオスと同じぐらいの比率(多くて5分の1)なのだろう。

若鳥と成鳥のメスの見分けはとても難しい。

▲メスの成鳥?若鳥?

つづく