越後高田の看板屋

おぐま工美社が製作した看板を記録したブログです。

林泉寺標柱文字彫刻5(追加案内板)

2017年08月31日 | 木製看板

標柱7本が完成、納品したところで案内看板の追加がでました。墓所の入口から道順を示す表示板です。板面が小さく文字も小さいので文字の中をかまぼこ型に彫刻できず、角を落とした様な彫刻になっていますが、これはこれで美しくおもしろい彫刻だと思います。

彫刻してある板の上にあるのが元原稿です。彫刻の方法は標柱と同じく文字の縁を線掘りしてから中側を掘って行きます。小さい文字ですので線も細く線に囲まれた中の空白部分などは、細心の注意を払って掘らないとすぐにどこかに飛んで行ってしまいます。

板全体にキシラデコール「やわらぎ」を塗装した後文字の中に色を入れます、色は標柱と同じく油性塗料の黒です。小さい文字になればなるほど細い筆を使い注意して入れていきます。


林泉寺標柱文字彫刻4

2017年08月30日 | 木製看板

彫刻文字の仕上げは彫刻した文字に色を入れる作業です。文字の色はいろいろな素材で入れますが、一般的な物は油性塗料だと思います。緑青を使ったり金箔を貼ったりもしました。今回は油性塗料の黒です、木の目に毛細管現象で色が走らないように気をつけて入れます。細い筆で入れていきますが文字の部分だけ、文字の側面部分や標柱の表面に色がつかないように慎重に・・・たいへん気を使う作業です。


林泉寺標柱文字彫刻2

2017年08月23日 | 木製看板

新しい標柱になる木の柱が大工さんから届けられました。いよいよ彫刻開始です。

文字をカーボン紙を使って木の柱に写し、文字の縁を線彫します。なるべく細く深さは3〜5mmで一定になるように彫ります。

線彫した中の文字をかまぼこ型に、鑿や彫刻刀で掘ります。

彫刻する位置は柱が地面の中に埋められる事も考えて決めます。

 


林泉寺標柱文字彫刻

2017年08月21日 | 木製看板

林泉寺の標柱に文字を彫刻し、防腐塗装をし、文字に色を入れる仕事をしました。数もかなりあり、工程もありますのでしばらくの間、林泉寺標柱の文字彫刻の記事とします。

1、旧標柱 林泉寺には戦国時代からの高田地方を治めた武将達のお墓がたくさんあり、誰のお墓がわかるように木製の標が立っています。この標柱が製作してから年月がたち劣化が進んだので建て替える事になりました。

上杉謙信公のお墓

長尾為影公のお墓(謙信公の父)

堀秀政公のお墓(上杉影勝が国替えになった後、上越地域を治めた一族)

この他に長尾能影公のお墓・堀秀重公のお墓・堀秀治公のお墓・川中島戦死者供養塔、合計7本の氷柱を彫刻することになりました。


新潟県立高田特別支援学校寄宿舎

2014年11月22日 | 木製看板

何年か前に養護学校という表記が特別支援学校という表記に変更になりました。その時上越市内の養護学校の看板をすべて書き換えたつもりだったのですが、寄宿舎の看板を忘れていました。
高田特別支援学校は当社のすぐ近くにあるのですが、なかなか校内に入る機会は少なく目に止まらなかったのです。今回、学校の一部建て替え工事があり、工事に含めて看板も新しく製作しました。

青木町内会館

2013年12月13日 | 木製看板
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金子建築様の依頼により青木町内会館の看板を製作しました。
欅の板に書き文字です。
写真1:欅の表面に薄く賭とのこをしき文字のにじみを押さえ墨とポスターカラーを配合した黒い色で文字を書きます
写真2:文字が完全に乾燥してから2液性のウレタンクリヤ塗料を裏表に塗装します


ももの木

2009年03月04日 | 木製看板
けやきの板を彫刻して看板を製作しました。工程に沿って写真を並べてみました。

Dsc01278紙に原稿を書き、カーボン紙を使ってけやきの板に写します。
 
 
 
 
 
Dsc01280 
 
 
 
 

Dsc01281写した線にそってリューターで線彫りします。この時の彫の深さが文字の彫の深さになります。
 
 
 
 

Dsc01285文字の表面をかまぼこ型に彫ります。
 
 
 
 

Dsc01286彫り終えた文字の表面に色を入れます。今回は黒でした。
 
 
 


Dsc01288全体をクリヤカラーで塗装して終了です。