OKESAN 公的年金保険情報

公的年金および健康保険の社会保険関係の最新情報をお届けします。

杉村太蔵議員年金未納、大学在学中4年間

2005-10-05 12:32:38 | Weblog
○自民党の新人議員・杉村太蔵氏(26)に国民年金の未納期間があったことが分かった。5日発売の「週刊S」が報じている。杉村氏は「99年7月分から03年6月分までの間、保険料を納付しておりませんでした。私は当時、筑波大に在学(98年4月から04年3月まで)しており、学生保険料の支払い義務はないものと誤解しておりました」などと書面を通じてコメント。「未納」を認めている。

<解説>
 まあ、何かとマスコミの格好のネタ源となっている杉村議員ですから、あることないことみんな調べられるだろうと思っていたら、出てきましたね。 でも、誰がこんな情報を流したんだろう。

 まあ、それは置いておいて、国会議員の未納は褒められたことではありません。
 でも、もう繰り返し(10回は言っているかも)言っているとおり、
 「未納を放置した、社会保険庁も同じぐらいかそれ以上悪い」

 多分杉村議員の場合、未納して、督促のハガキが来たのだろうけど、それでおしまいだったはず。強制加入ならば、徴収のための手段を講じるのは当たり前なのにそれをしてこなかった。そこまでされて未納ならカナリ悪質ですけれど。
 そして、今でも「強制徴収」はある程度以上の所得の人以外はされません。
 
 ということは、今でも学生納付特例で保険料納付の猶予をしてもらわないで未納扱いになり、将来政界に進出したとき足を引きずられるネタにされる将来の総理候補が今でも沢山製造されているかもしれません。
 
 年金未納は良くないことですが、それが悪いとも言われていなかった時代は長いですし、強制徴収が始まったのもつい最近のこと。

 それで、未納にしてしまったら、その後2年を過ぎると「如何なる手段をとってもその未納が解消できない」のです。
 20歳から2年未納した。でもその後は真面目に働き、50歳の頃政界に打って出た。それでも20歳からの未納期間のことを言われる。どんなに反省していてもダメ。
 事実2浪した小泉首相は浪人中のたった3ヶ月の未納期間のことを以前だいぶマスコミに叩かれました。(浪人中であと3ヵ月で大学入試というときに、あっ国民年金の保険料払わなきゃ って思う人が世の中にどれだけいるでしょう?でも世の中は徹底的に叩いた。)

 未納は良くないことです。でもそれをことさら厳しく問われるのは、議員期間(国会地方含めて)のように「公的に未納が厳しく問われる地位にある場合」のみだと思うのですが。

 それにしても杉村議員、国民年金の支払い義務がないのに払っている期間があるのはどういうことなんだろう(03年6月ー04年3月までですけど)。
 途中から義務だと気がついたのか、任意加入で払っていなかっただけど急に入るつもりになったと思ったのか。
 全期間が未納なら、「払わなくてもいいと誤解した」という言い訳が通るのですけど、中途半端に学生時代に納付期間があるので、「さらにマスコミに突っ込まれる」気がします。下手な対応をすると命取りになるかもしれない。武部さんあたり頭を抱えているかもしれない。

年金、医療の資格統一も 小泉首相-2

2005-10-05 10:20:15 | Weblog
○ 小泉純一郎首相は4日の参院予算委員会で、公的年金と介護保険、医療保険の被保険者資格の一元化について「今後十分検討したい」と述べ、国民年金の空洞化対策として、介護保険や医療保険との一括加入の義務付けを検討する意向を示した。

 質問者の阿部氏は「公的年金と介護、医療保険の被保険者資格を一元化して、一枚の被保険者証にすべきだ」と提案。首相は「年金は保険料を負担することができず払っていない人と、保険料を負担できる能力があるのに払っていない人がいる」と、国民年金の未納・未加入者の増加を指摘したうえで「医療保険も年金も統一しろ、というのは検討に値する指摘だ」と強調した。


<解説>
 昨日と全く同じ内容、報道の仕方が違うので取り上げました。

 被保険者資格というと、自分は
 国民健康保険 → 死ぬまで入る。
 国民年金 → 原則65歳まで入る(65歳以降は被保険者ではなく受給者)一生涯被保険者になるのは無理。
 
 なんでこんなもんが統一できるんだ? と悩み続けていましたが、どうもこの質問者はそのレベルまで行ってなかった様子。考えすぎて損したかもしれない(苦笑)。

 注目ポイントは ・・・ 公的年金と介護、医療保険の被保険者資格を一元化して、「一枚の被保険者証にすべきだ」

 要するに、手続きを一元化し、保険証(被保険者証)を1枚にし、年金と健康保険の事務手続きをまとめろって話ですよね。
 国民健康保険は病気が怖いから入っているけれど、国民年金は入っていないという自営業の層の人が結構います。

 健康保険(会社や役所ではいる健康保険)は、厚生年金(共済)との一括加入でなおかつ給与から保険料天引きですから、実質片方だけの加入はできないのですけれど、国保、国年については別途支払いだったので、それができたのです。

 そういう所を改善しワンセットにまとめようということは前々から言われていました。それを今回国会の質問で確認したということですね。

 社会保障という大枠に 年金、医療、介護 というものがあり 保険料は全部まとめてワンセットで徴収する。 そうすると上の年金は入らないけれど国保は入るという層が相当数年金も払うということになる(払わないと病気になったとき健康保険が使えないから)未納対策の効果を狙ったものでしょう。
 もちろん年金を受取る高年齢者の層はもう年金保険料分の保険料は徴収しないということでしょう。

 と、勝手に解釈してますが、質問のやり取りとその答え、さらなる報道に納得したわけではないです。ひょっとしたら自分の解釈が全然ちがっているかもしれません。(そんときはゴメンナサイ)。
 それにしても、「被保険者の資格統一」というのはわかりにくい言い回し。

 厚生労働省のキャリアの方は、頭脳明晰な上にこの手の質問には慣れているので平気なんでしょうが。