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年金、医療の資格統一も 小泉首相-2

2005-10-05 10:20:15 | Weblog
○ 小泉純一郎首相は4日の参院予算委員会で、公的年金と介護保険、医療保険の被保険者資格の一元化について「今後十分検討したい」と述べ、国民年金の空洞化対策として、介護保険や医療保険との一括加入の義務付けを検討する意向を示した。

 質問者の阿部氏は「公的年金と介護、医療保険の被保険者資格を一元化して、一枚の被保険者証にすべきだ」と提案。首相は「年金は保険料を負担することができず払っていない人と、保険料を負担できる能力があるのに払っていない人がいる」と、国民年金の未納・未加入者の増加を指摘したうえで「医療保険も年金も統一しろ、というのは検討に値する指摘だ」と強調した。


<解説>
 昨日と全く同じ内容、報道の仕方が違うので取り上げました。

 被保険者資格というと、自分は
 国民健康保険 → 死ぬまで入る。
 国民年金 → 原則65歳まで入る(65歳以降は被保険者ではなく受給者)一生涯被保険者になるのは無理。
 
 なんでこんなもんが統一できるんだ? と悩み続けていましたが、どうもこの質問者はそのレベルまで行ってなかった様子。考えすぎて損したかもしれない(苦笑)。

 注目ポイントは ・・・ 公的年金と介護、医療保険の被保険者資格を一元化して、「一枚の被保険者証にすべきだ」

 要するに、手続きを一元化し、保険証(被保険者証)を1枚にし、年金と健康保険の事務手続きをまとめろって話ですよね。
 国民健康保険は病気が怖いから入っているけれど、国民年金は入っていないという自営業の層の人が結構います。

 健康保険(会社や役所ではいる健康保険)は、厚生年金(共済)との一括加入でなおかつ給与から保険料天引きですから、実質片方だけの加入はできないのですけれど、国保、国年については別途支払いだったので、それができたのです。

 そういう所を改善しワンセットにまとめようということは前々から言われていました。それを今回国会の質問で確認したということですね。

 社会保障という大枠に 年金、医療、介護 というものがあり 保険料は全部まとめてワンセットで徴収する。 そうすると上の年金は入らないけれど国保は入るという層が相当数年金も払うということになる(払わないと病気になったとき健康保険が使えないから)未納対策の効果を狙ったものでしょう。
 もちろん年金を受取る高年齢者の層はもう年金保険料分の保険料は徴収しないということでしょう。

 と、勝手に解釈してますが、質問のやり取りとその答え、さらなる報道に納得したわけではないです。ひょっとしたら自分の解釈が全然ちがっているかもしれません。(そんときはゴメンナサイ)。
 それにしても、「被保険者の資格統一」というのはわかりにくい言い回し。

 厚生労働省のキャリアの方は、頭脳明晰な上にこの手の質問には慣れているので平気なんでしょうが。

 
 

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