オフィス・ヤハのトホホな日々

エホバの証人の一プログラマが聖書研究と自転車の趣味等を徒然なるままに

サイクリスト政治家

2009年09月29日 | 日記
    自民党総裁、谷垣禎一(さだかず)氏は、知る人ぞ知る自転車オタクである。高級イタリアブランドのロードバイクやマニアックなバイクを何台も所有しているらしい。


                  


    この写真の、ど派手なホイールのデローザは、当人のものではないとの断り書きが付されてはいるものの、デローザ・キング3を愛用していることは事実らしい。いわゆる成金趣味のコレクターだと思っているととんでもなく、ロードレースにも参加して好成績を挙げている本物だ。身に着けているネクタイも実は自転車柄だ。

    デローザ・キング3を実際に乗ったことのあるアマチュアの中には、自分のブログの中で世界最高と称賛している人たちがいる。つい昨日読ませていただいたブログでは、「先の尖がったH鉛筆」という表現を用いている人もいた。フレームが硬く、路面からの振動をビンビン伝えて来るが、50㎞の巡航速度を可能にする高性能といったところか。

    その人に言わせれば、2009年モデルのピナレロFP3は、「先の丸まったHB鉛筆」だったか? かなり角の取れた柔らかめの印象を述べた言葉と受け取れる。なるほどね。ある自転車ジャーナリストが、「自分の求めている剛性感に合ったロードバイクを選べ」と勧めていたことは、こういうことなんだなと悟れた。つまり、レースに出たり、ストイックに刺激的な走りをしたいライダーなら、ハイエンドの硬いフレームのバイクが合っているし、週末に100㎞ライドを楽しみたいライダーにはもっと柔らかいもったりしたバイクがふさわしいということか。

    それを、デローザ・キング3のようなハイエンドクラスだけがロードバイクであり、コンフォート系フルカーボンバイクなどは、柔らか過ぎて乗る価値すらないと酷評する態度は改めるべきらしい。なにしろ、初めてのフルカーボンバイクを30諭吉40諭吉の大枚を叩いて購入して大感激している人などいくらでもいるというのに、その人たちをつかまえて「ミーハー」と侮蔑的に嘲笑するのは確かにパリサイチックだろう。

    毎日吟醸酒しか飲まないような人には、醸造アルコールで薄めた本醸造などは日本酒にあらずと言いたいだろうが、本醸造だって贅沢だと思っている酒好きなどいくらでもいるはずだ。同じことは、ロードバイクにも言えるということに、辛口ロードバイク評論家たちも気付いてきたようだ。

    谷垣氏がサイクリストである限り自転車業界は当分安泰だろうと、とある雑誌が語っていた矢先、政権交代になってしまったわけだが、それでも一部のロードバイク乗りたちは高速道路に高速自転車専用レーン設置などの希望を彼に託している。案外実現するかも。そしたら、私も巡回大会にロードバイクで往復できる日が来るのでは。