さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

籬架菊紋

2009年06月03日 10時32分00秒 | 家紋

 

籬架菊紋

(ませぎくもん)

 

特殊な構図の菊紋の一つに籬架菊紋がある。

「ませ」は間狭(ませ)で間をふさぐ意。

木や竹で組んだ簡単な垣根のことであるが、

この垣根の内に植えた菊が籬架菊である。

 

籬架菊 (井桁に菊)

 

『石の川孝(有)六代 家紋検索』

様のHPに他の画像がありました。

↓↓↓

籬架菊 (2)籬架菊(3)

 

 

 

籬架菊模様は垣根と菊の取り合わせであるが、特に

鶴岡八幡宮にある籬架菊螺鈿蒔絵硯箱が有名である。

ケースの蓋に螺鈿を加え、他は水滴まで菊紋で飾ってある。

これは、後白河法皇から源頼朝に、賜ったと伝えられるが、

籬架菊模様は鎌倉時代の代表的な工芸意匠として流行った

ものである。のち、これらのデザインは、唐織・小袖の模様・

能装束などに受け継がれ、中国文人の詩などから浮かんだ

この珍しい図案は後世まで続いている。

 

使用家は「見聞諸家紋」に逸見氏の家紋とあるが、徳川時代の

幕臣の夏目氏も用いていた。ともに甲斐源氏の出で同胞である。

この模様は、はじめリアルな写実的な構図で、そのまま紋章と

して使っていたが、やがて、籬架垣は、井桁で省略化され、

菊も花一輪ですまし、結局は、井桁の内に菊という

簡単なカタチになってしまった。 

 

 

(「家紋総攬図鑑」より)

 

 

~「家紋17 ≪菊紋≫」に戻る~

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 家紋 17 ≪菊紋≫ | トップ | 家紋 18 ≪日月紋≫ »
最新の画像もっと見る

家紋」カテゴリの最新記事