がんばれナラの木

震災にあわれた東北地方の皆様を力づけたくて
The Oak Treeを地方ことばに訳すことを始めました

震災フォーラム 概要

2011年03月01日 | 資料
麻布大学で大学祭の特別企画としてフォーラム「東日本大震災:森と海のつながりを考える」を開催しました。

開会
10月29日の会場(生命環境科学部棟1階)において、野口さんの司会により開会しました。最初に政岡学長の挨拶がありました。麻布大学とアファンの森財団の学術交流協定が結ばれたこと、本学がかかげる人と動物と環境との共生を考えるとき、この震災に対する取り組みも重要であり、そこには循環の考え方が不可欠であるという話でした。
 これに続けて、相澤さんにより「ナラの木」(仙台版)が朗読されました。これにより、この集まりが森から始まるということがイメージ化され、また東北のことばの暖かさや力強さが感じられ、会場に東北地方のことが話されることへの期待感が醸成されました。

「ナラの木」を朗読する相澤一成さん

 これに次いで高槻が挨拶をし、フォーラムの趣旨、ここに集まった4人のつながりについて説明した。

挨拶をする高槻

それに続いて気仙沼でカキ養殖をしておられる畠山信さんが講演をされました。畠山さんは「森は海の恋人」運動で有名は畠山重篤さんのご子息で、今回津波で九死に一生を得る体験をされました。こうした体験や子供たちに海のことを伝える教育活動などを紹介されました。話の最後に、「すみません、いつも見ている海で、なんとも思っていないんですが、こうしてスライドで見ると、あの時のことが思い出された胸がどきどきしてしまって」と言われたのが印象的でした。演壇を降りる畠山さんに大きな拍手がわき、これを受けたニコルさんの話が始まりましたた。

講演する畠山信さん

ニコルさんが開口一番話されたのは、その畠山さんの話を讃えるとともに、トラウマは無理に抑え込もうとする必要はないというやさしいことばでした。ニコルさんはサケをとりあげて、森と海がいかに深くむすびついているかを、例のユーモアを交えながら話しました。話のあとでアファンの森の映像を紹介しながら、よい林はよい管理によるのだという実例をあげて話をし、最後に「心の森」プロジェクトについても紹介した。森のもつ力、人と森とのつながりについて会場は深い感動に包まれました。

熱弁をふるうニコルさん

 講演を聞いたあとで会場からも発言を受けながら4人でフリートークをしました。今度の震災のもつ限りなく深い意味、関東にすむ我々が何ができるかなど、さまざまな話題について充実した議論がされました。最後に司会の野口さんが、誰もがおかしいと思いながら別のことが進んでしまったという意味では、太平洋戦争も、自然破壊も、そして今進んでいる復興計画も共通のものがあり、その体質を改める必要があるだろうと締めくくりました。

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