がんばれナラの木

震災にあわれた東北地方の皆様を力づけたくて
The Oak Treeを地方ことばに訳すことを始めました

仲間の声 1

2011年07月02日 | 仲間の声
この企画を支援してくださっている仲間からのメッセージです(一部省略)。

3.26
高槻さま
 はじめまして、一般市民(OL)会員の遠藤と申します。詩の翻訳、どうもありがとうございます。大学卒業後すっかり英語力が落ちてしまい、原文ではぼんやりとしか意味が分からなかったのですが、ドトールで高槻さまの訳を読んでいて不覚にも泣きそうになりました。お礼をお伝えしたくてメールさせていただきました。素敵な翻訳、本当にどうもありがとうございました。
 遠藤

3.26
 すみません。おじゃまします。鳥海山の佐藤です。たいへん感動しました。何もない過去に戻ったのではなく、太い根っこができていたのですね。ダメージが大きければ大きいほど、やがて潜在芽から幾万の枝葉が吹き出すのでしょう。
 佐藤

3.27
佐藤様・高槻様・皆様
 東北の言葉への置き換え,想像していなかったのでびっくりすると同時に,地域の言葉が持つ力強さに改めて感じ入りました。ありがとうございました。Dianaに問い合わせの連絡を入れましたので,返事をしばしお待ち下さい。その後,高槻さんの方におつなぎしたいと思います。
 山崎晃司

3.29
高槻様
「ナラの木」拝読させていただきました。本当に素敵な言葉です。私自身、会津の出身で、日々の震災・原発のニュースに地元のことを思うと、悲しい気持ちでいっぱいになっていました。私も18歳までは、地元・会津でずっと育ててもらった人間で、会津、そして福島の人たちの、根っこの強さを信じつつ、応援して、力になりたい、と、心から強く思っています。大学、大学院と、少々離れた期間があり、ちょっと自信ないのですが、この詩が、どうか、地元、福島、東北日本の皆様に届くようにメールをさせていただきました。
PS. このように、脳内で「方言」を、思い出すと故郷の祖父母や多くの知人のことを思い出すことができて、今の自分に、優しく、力をくれて、笑みがこぼれます。
このような企画に携われて、本当に感謝しています。ありがとうございます。
 後藤なな

3.30
高槻先生
 鈴木 創@小笠原です。詩をお送り頂き、ありがとうございます。福島出身(実家があり)で栃木に住むの複数の友人に送りました。いろいろ苦しいことがある中で、「ナラの木のように自分の力を信じて進むしかない。がんばっぺっ!(会津弁) やるっきゃないっしょ!(仙台弁)」というメールが帰ってきました。山形や北海道、栃木に住む親類、あるいは山形、青森出身の親類にも送りました。 東北の出身者もいる小笠原で、近々小さな小さなチャリティーイベントがありますが、ボクはこの詩を朗読しようと思います。あるいは 歌に。歌をつくれる知人には、歌を。絵描きには絵本 は どうか と、 以下のメールとともに、たずねてみました。先生から頂いた、アイデアを私なりに小さい範囲で、拡げてみたい と思います。もしも、訳詩などが 届くことがあれば、また、ご連絡いたします。ありがとうございます。
 鈴木創

4.1
高槻 成紀 さま
 娘が大変お世話になっていることと存じます。メールありがとうございます。自由に直してくださっても結構ですし、実名で構いませんよ。私は「そんで」という言い方をしないので「したっきゃ」に直してください。「おたってまった」は「疲れてしまった」です。どうぞよろしくお願いします。拙い津軽弁訳でお恥ずかしいですが、一度読んでお聞かせしたいとも思いました。お電話してよろしいですか? 私の携帯にでもおかけいただければ…
 鳴海真澄

4.1
高槻 成紀 さま
 先ほどの「語りっこ」はお粗末で失礼しました*。早速、メーリングリストでご配信くださったとのこと、ありがとうございます。改めて詩を読み返すと、深い内容に胸があつくなります。かえって今は泣けてきて、声が詰まり、とても音読などできません。みんな根っこでつながっているということが感じられれば被災地の方々にも勇気を出してもらえるのではないかと思います。また私でお役に立てることがございましたら、何なりとお申し付けください。この度はとても素晴らしい企画に参加させていただき、本当にありがとうございました。
 鳴海真澄

*津軽版をお電話で語ってもらいました(高槻)。

4.1
高槻様
 私たちは、根っこを支える土になりたいです。
 難波希美子

4.1
 東北弁の温かさ、素朴さ、優しさ、力強さ。何度読んでも涙がでます。この試練が私たちの根をさらに太く深く広げていけるように、そして、あたたかな土の中でつながっていけるように、多くの気づきを与えてくれるこの詩に感謝します。
先生に感謝していることをお伝えくださいね。この詩がラジオから東北の被災者全員の人達の耳に届く、その日が近いことを祈っています。
 せみつ

4.1
高槻先生
 wildlifeMLで「楢の木」の詩を読ませていただきました。感動しました。特に方言の方は毎回涙があふれ出てきます。素晴らしい企画だと思います。以前から原発反対でメールのやり取りをしている友人に、読んでもらいました。すると
「涙がでてきました。昨日、幼い子供をかかえて宮城から避難してきた人達に出会いました。彼らは自分達が故郷の人達を残して逃げてきたという罪悪感にうちふるえながらも関西の地で未来を築こうと必死でもがいていました。この人達にもこの詩をとどけたい。」
という返事がきました。
 高槻先生の「津軽、南部、伊達、会津など、それぞれの被災地のことばに訳してラジオ放送する」というイベントに先駆けて、これから、この詩に感動する人の輪が広がっていくかもしれません。
 難波希美子

4.1
Dear Taka,
Thank you for this mail. We too are very concerned with what is going on in Japan. We are also impressed with the great resilience of the Japanese people and the calm manner with which you all have handled this extremely devastating situation. The poem about the Oak tree aptly describes the reality. Our continuous prayers are for all those who were affected, you and all those at the lab.
Jayantha
タカさん メールありがとう。日本でのことの推移が気になっています。日本の皆さんが忍耐強く、この想像を絶する困難に取り組まれる冷静な態度が印象的です。ナラの木の詩は本当のことをぴったりと言い当てていると思います。私たちは被災された方々、研究室の皆さんのために祈り続けています。
 ジャヤンタ、スリランカ


4.2
高槻先生
 知人からメールが届きました。同じ方言でも、さまざまな言い回しもあると思いますし、同じ地方の中でも 場所によりちょっとした ちがいもあるようですね。いつか、たくさんの東日本がつまった 本になるといいですね。明日、島で小さな小さなチャリティライブがあります。ぼくはネイティブじゃないけれど子供のころ預けられたこともある、庄内弁で朗読しようと思います。いずれ欧米系島民に 英語を東日本の出身者に○○弁を、そして歌もやってみたいと思っています。
 鈴木 創

4.2
 はじめまして。小笠原の鈴木創君よりメールが届き「ナラの木」に感銘し、その種子(趣旨)をさっそく播種してみました。山形を離れて北海道に住み早32年・・・北海道弁が入り込み、妙なイントネーションになりつつも、山形弁で何とか「ナラの木」を語ることができました。各地の言葉で語られる「ナラの木」の声が心に沁みてきます。被災された方々はきっとこのナラの木だと信じます。これからもきっと大地に根を張って踏ん張りぬいていけると。わずかなお金の支援しか出来ないでいた私ですが、反対に心の支援を頂いたようなそんな心持です。この機会を頂いたことに感謝です。
 鈴木尚

4.2
鈴木創さんへ
「ナラの木」の呼びかけはすばらしいですね。俺は、ナラの木の種子(趣旨)を播いた気分です。 わずかなお金でしか支援できない、このもやもやしていた自分の心を反対に励まされたようです。 呼びかけてくれてありがとう。 この播かれた種子は、必ず芽吹き、災害に負けなかった「ナラの老木・成木・幼木」たちと共に 日本の大地に深く根を張ると信じます。
 鈴木 尚

4.2
Dear Sensei
Thank you so much for the poem and for the updates. The poem really touches the heart. I hope each individual in the refuge centers will get the chance to read it. It will definitely give them lots of courage. Our thoughts and wishes always with them. I am sure Japanese people would recover faster than any where else in the world and be strong as ever very soon. But we all want to be with them and support them at this hardest movement. With lots of love to you and family!
Yours sincerely
Rose
先生、詩のこと、最新情報をほんとにありがとうございます。この詩はほんとうに胸を打ちます。避難所の皆さんがこれを読む機会があればと思います。きっと勇気を与えてくれると思います。いつも被災された人のことを思っています。日本の皆さんは世界のどこの国の人よりも強いから早く回復されるに違いありません。この困難なときにいっしょにいて支えてあげたいと思います。ご家族のみなさんにもよろしく。
 ローズ、オーストラリアより

4.3
高槻先生
 とつぜんメールをさしあげる失礼をお許しください。「ナラの木」の詩を読ませていただきましたこの詩の盛岡版を、私のシナリオの師である作家、竹内日出男氏にお送りしました。竹内氏はかつて、NHKのドラマ部におられ、その後、作家として独立され、とくにラジオドラマの名作を数々残され、芸術祭などにも度々入選されていらっしゃいます。お若いころの赴任地が盛岡で、以来、東北の方々と深い交流をもたれ、東北を舞台にした作品も書かれていらっしゃいます。「ナラの木」を読まれた竹内氏から、下記のようなメールをいただきましたので、転載させていただきます。

*****************************
石井美夏様
前メールで触れた盛岡の小野寺瑞穂さん(元盛岡放送劇団員)に電話して「ナラの木」の朗読(録音)を送ってもらうよう依頼したところ、快諾を得ました。ぼくはブログの書き込みをしたことがありませんので、その旨を先生に予告して頂けると有難いのですが……。もしこの朗読が順調に進んだら、岩手の民放局あたりで放送してくれるよう、手を打ってみましょうか?竹内日出男。
*****************************
ということですので、誠に勝手ながら、ご連絡させていただきました。
 石井美夏

4.3
高槻さん
 ブログで紹介された詩を読み,感動しています。温かく強い心で選ばれた言葉の巧みな組み合わせ,詩の持つ力をこれほど発揮している作品はほかにないような気がします。そして,特に東北弁シリーズにはぐっときます。これが多くの被災者のところに届くといいですね。私の大学の同級生のメーリングリストでも,被災地域の惨状と,その地での診療に懸命に尽くしている同級生からのメッセージが毎日たくさん届きます。
 森永正二郎

4.3
Dear sensei,
What a beautiful poem, so touching. It’s so sweet that you translated it into Japanese and it’s now beng translated into dialects.
Japan is such a great country! Amazing how quick it is recovering. What a big issue the nuclear plants!
Thank you my dear sensei for sharing the poem with us. You are very special.
LOVE,
Carolina Galindez-Silva
(先生、なんてすてきな詩でしょう。感動的です。先生がこれを日本語に訳され、それが地方訳されているなんて素敵です。日本はすごい国です!そんなに早く回復しているなんてびっくりです。原発は大問題ですね!詩のことをお伝えくださってありがとう。
 カロリーナ・ガリンデスシルバ、ベネズエラ

4.4
はじめまして
小笠原のたびんちゅ のブログから 辿りました。自分は都内に生活をしています。 東北の人達だけでなく もっと多くの人達に 届いて欲しいです。
ラジオ、聴きました! (岸本智美)

4.4
高槻先生
 何年もご無沙汰しております。「ナラの木」の詩を読みました。力強い、勇気を持つことのできるような詩だと思います。私は会津が地元で、会津版の詩を言葉に出してみると、自分気持ちの近くに入ってきました。
 昨年の春、専門学校を退職し、現在は地元の福島県に戻って生活をしています。猪苗代町という町役場の臨時職員で獣害対策関連の業務をしています。地震のときは大きな会議室で獣害研修の講義中。壁材が落ちるぐらいで済みました。会津地方は幸いに被害は少なかったのですが、海沿いの浜通りは壊滅的。そして原発は現在進行中。福島県は大きく、会津地方・中通り・浜通りに分けられます。浜通りのいわき市に住む友人にお願いして、浜の言葉に「ナラの木」を訳してもらいました。原発の影響を避けるためにしばらく自主避難をしていたのですが、数日前に自宅に戻ったそうです。いわきの言葉は東北というよりは茨城とよく似た言葉かもしれません。
 被災地に近い場所に住んでいながら自分にできることは少なく、落ち着かない日々ですが、自分なりにやれることを探して生きたいと思います。被災された方たちに「ナラの木」の詩をぜひ、贈ってください。
 渡辺憲子

4.5
高槻先生
 ご連絡ありがとうございます。コンサート、お伝えしようと思いながら想いをためすぎて遅くなってしまいました。すいません。2つのライブで詩を朗読しました。ナラの木、THE OAK TREE には たくさんの人々を励ます力があることを確信しました。そして高槻先生のおしゃるように朗読することが、その力を大きくすると感じました。ボニーナとヤンキータウンという店でした。それぞれ、どうかな と不安もありました。なにより人前で詩を朗読するのははじめてでしたから。ともに、終わってからのリクエストが多くブログのご紹介をしました。それぞれが知人友人に紹介してくれるそうです。終わってから会場で本当に多くの方々から、良かった、と声をかけられましたが、なによりよかったと私自身が思ったのは、これまでチャリティーイベントやテレビのイベントなどにも、どこかに違和感を感じて よりそえない気持ちを持ち続けていたという東北出身の友人たちが、この詩の朗読を今後も続けよう、自分もやりたい、と言ってくれたことです。小笠原に住むネイティブな出身者で人、いで立ち、高低、さまざまに「ナラの木」を表現できたら嬉しいと思います。もうひとつ嬉しかったのは、ヤンキータウンのマスターがとても良かったと言ってくれたことでした。マスターは 欧米系島民で、一度島を出てアメリカに暮らし、今は母と暮らすために島に戻り、飲み屋さんを開きました。ライブが多く、島の音楽仲間の溜まり場です。彼は、この詩がアメリカから送られ、活動が拡がっていることにもとても感動しているようでした。高槻先生の言われるように、東北や関東各所でみなさんにこの詩が朗読されることを祈ります。機会があれば、東京でも麻布大でもそのような機会をつくりましょう。
 鈴木創

4.7
『ナラの木』という英語の詩を日本語に訳して、山形、八戸、津軽など東北出身の人たちがお国言葉で表現して紹介しているブログがあります。日本語に訳したのは、アファンの森で〝花と虫″や〝フクロウとネズミ″など、生き物と生き物の関係を調べている麻布大学の高槻先生。この日本語訳を読んで、私も自宅のパソコンに向かいお国言葉で打ち込んでみました。読み終えると、思いがけず暖かいものが頬をつたって流れました。そして熱いものが胸にこみ上げてきました。
 アファンの森事務局

4.11
 ひじょーに感動しました。根っこを育む自然学校としても、このお話の持っている深いところ。はずせません。ドンピシャです。日本語だけではなく、アイヌ語も琉球語も、世界中のあらゆる言葉になればいいな。各地域の言葉で語られるようになれば、きっと大きな力になると思います。
 大西拓也

4.13
 遠野生まれ、盛岡に嫁いで23年。明治生まれのばあちゃんならば、こう読んでくれただろうと思いながら書いてみました。そのばあちゃんは釜石生まれでした。私が字を書けるようになるより早くから「三陸大津波」と「艦砲射撃」の悲惨さを語り続けてくれました。平成4年に亡くなったばあちゃん。このたびの大震災の被害を知ったら「おっかねぇごど、言ったとおりだったすぺ?」と言うと思います。でも、その後岩手沿岸が見事に復興したこともばあちゃんは知っていました。「ぜってぇ やるのす!」と言うはずです。
 立木浩子

遠野の里では現役の「語り部」たちがたくさん活躍しています。遠野を離れて久しい私が書いてみるのは少々気が引けましたが、遠野弁で書きたいという気持ちを抑えられなかったのは、祖母が語り継いだ結果だと受け止めました。亡くなって18年経ちましたが、祖母は今でも私の心の中にいると感じました。
 立木浩子

4.18
 当たり前に使ってきた言葉に深い表現力があることを、改めて感じています。私は普段の生活の中で遠野で体得した話言葉を敢えて隠すことはありませんが、周囲の皆さんがわかりづらかろう言い回しを避けるうちに、知らず知らずと忘れてしまった言葉が結構あるということに気づきました。
 話し言葉を文字にする作業は、考えれば考えるほど迷い、満足感を得て終えることがなかなかできなくなるものです。
マザータングへの新たなる邂逅・・・という気分さえあります。
 立木浩子

4.22
 (一部略)一旦はマザータングへの新たなる邂逅と思った遠野弁訳が、実はふるさとの言葉から先祖を思い出す、供養に通じるものだったのかもしれないと思うようになりました。ここ数年か十数年か、親戚のおじさんを思い返したことは一度もありませんでした。遠野言葉に真剣に向かううち、自然におじさんの語り口が思い出され、懐かしさにどっぷりと浸りました。ラグビー部の掲示板での先生のブログとの出会いのおかげでした。このつながりが、私の宝です。
 立木浩子  

4.29
 「3月11日を起点にして-東北地方太平洋沖地震、一週間後の大船渡」展を開催します。地震から1週間後の大船渡の写真に文章をつけたパネルの間に差し挟むように、「ナラの木」の東北ことば訳を掲示しました。
 相模原市立博物館 秋山幸也
* 展示趣意文を「資料」に載せました(高槻)。

2011.5
 ナラの木、とりわけ、ミズナラの木は、太平洋側の東北地方の森を代表する木で、この詩にあるように、地中に深い根をはる木として知られています。私自身、森の中からその稚樹を掘り出そうとして、その根の深さには驚きました。また、よく「ひこばえ」する木としても知られていて、山火事や伐採などで幹や枝葉にダメージを受けても、比較的よく再生することから、ミズナラの林は古くから薪炭林として利用されてきました。大地に根を下ろすミズナラの‘生きる力’の力強さを見事に謳いあげたこの詩は、東北の地に根をはって生きる人々に、自分自身を信じる力を与えてくれるように思えます。でも、その一方で、詩のなかにも「倒れてしまった木」が描かれているように、生きるための大切な根っこの部分を、それこそ、根こそぎ引き抜かれてしまった方も、被災者のなかには、きっと多くいらっしゃることでしょう。報道で伝えられる断片的な情報に接するだけでも、被災された方々の悲しみの深さは、私の想像を絶するに余りあります。今、現地では、被災された方々の‘生きる根っこ’が枯れないように、様々な救援活動が行なわれています。引き抜かれてしまった根っこに土をかぶせようと、それぞれの立場の方々が、それぞれでできることに取り組んでいらっしゃいます。では、私にできることは何でしょうか?

 ミズナラの根には外生菌根菌と呼ばれる‘きのこ’の仲間がとりつき、木の根よりも繊細な菌糸のネットワークで、土のなかにちらばる養分を木が吸収するのを助けています。私は、現地に赴いて人々の傷ついた根に土をかぶせることはできないかもしれません。でも、土の中に存在する数多の菌糸のひとつとして、人々の傷ついた根がいやされるように、ほんの少しのお手伝いをすることはできる気がするのです。そんな‘きのこ’の糸を、日本中にはりめぐらせることができたら、少しは被災者の方々の助けになるのかなと期待しています。
 トヨタ白川郷自然学校 加藤 春喜

5.2
 ご紹介下さった仙台の方は、読み始めて、色々な感情が込み上げてきて涙がとまらなかったそうです。今、被災された方だけではなく、たった一人で心の闘いを続けていらっしゃる方々は、みな「ナラの木」だと思います。
 中尾英司

5.2
大地のぬくもり
「ナラの木」の詩、こころに響きました。標準語よりも方言で詠まれる方がずっと温かいですね。わたしたちもそれぞれが、一本の木なんですね!

5.4
 市川智子といいます。「ナラの木」相良(さがら)弁を転送します。母(市川英子:いちかわえいこ)から届きました。静岡県榛原郡相良町(現:静岡県牧之原市)は母の故郷です。直接ききとって書いてあげたらよかったのですが、あいにく私はマレーシアにおり、そうすることができません。パソコンをまったく触らない母が頑張って書いてくれたのだと思うと、頭が下がる思いでした。相良のイントネーションも独特で、でも、今ある文字で表現しようがなく、「ー」で書くしかないのです。そういう意味では、朗読も集まっていくといいでしょうね。子どものころ相良の田舎に行ったときの空気の色がかまどのにおいとともに蘇ってくるようで、私にとっても懐かしいものとなりました。ご提案をありがとうございました。
 市川智子

5.5
 鈴木 創@小笠原IBOです。横浜在住、山形県天童市出身の父親(昭和8年生まれ)が、ナラの木を絵本にしました。 詩と絵のコラボは難しかったようで、詩を子供向けに語りなおしたようです。印象が異なる部分もありますが、ご覧頂ければ嬉しいです。以前もメールしましたが、この詩には原石としての力があり歌や、絵にもさまざまに描かれて欲しいと思いました。
 鈴木 創

5.14
 9日~12日の4日間、岩手へ出かけまして、沿岸の被災地・陸前高田~大船渡~三陸町~釜石~大槌~山田~宮古方面をレンタカーで走って参りました。震災後2か月経って、新幹線も全通し、道路も通れるようになった個所が多いのですが、津波の惨状はいまだに生々しく、三陸海岸特有の峠道を越えて海辺の町や村に入るたびに言葉を失う旅でした。しかし、生死の境をくぐりぬけた三陸の人々の粘り強さは、半世紀前のチリ地震津波の時代と少しも変わらず、被害のけた外れの大きさを考えれば、その時以上かもしれません。そして有名な高田松原で7万本中1本だけシッカリ残っている松の木、全滅状態の漁村越喜来地区の瓦礫のなかに1本だけすっくと立っている傷だらけのポプラの木など、あの詩を思い出させる風景にも出会え、粛然としつつも力づけられる思いでした。
 竹内日出男

5.18
Dear sensei,
This is my humble contribution to you and the Japanese people. We want you all to know that far away there are many people who care about you and your circumstances and who pray everyday so that things go better.
I tried to stick to the original in English as much as possible, but I always say: poetry is what you lose when translating a poem.
I used to write poetry, until the year 2000 when my brother died from a heart attack, he was only 54,I don't know what happened, but I never wrote again. We had just come from Japan. He died in July, we came back from Japan in May.
I hope this translation helps people and make them feel they are not alone in this world and that things will get better.

Best regards,
Maria H. Silva
Caro's okasan.

先生
 これは先生と日本の皆様に対する私のささやかな贈り物です。遠く離れた世界中で皆様とそのおかれた状況のことを思い、よくなりますようにとお祈りしている人がたくさんいることを知っていただきたいと思います。
 この英語の原詩にできるだけ忠実に訳そうとしましたが、いつも「詩って訳すと逃げてしまうのよね」とつぶやいていました。
実は2000年に兄が理由のわからない心臓マヒで54歳の若さで急死してから、詩を書いていましたが、このところ全然書いていませんでした。あのとき日本にお邪魔しましたが、5月に帰国し、7月に兄が亡くなったのです。
この訳が被災された皆様のお役にたち、皆様がこの世でひとりぼっちではない、ものごとはよくなって行くと感じてくださいますように。
では
マリア・オルテンシアシルバ
カロのおかあさん

*高槻はベネズエラから留学していたカロリーナ・ガリンデスシルバさんを指導していた、マリアさんはカロリーナさんのお母様で2000年に来日した。

5.18
We, the Venezuelan people admire you as a country, which we consider to be very honest, strong, disciplined, organised, and which never gives up. Adelante! which means: go ahead!
We have a saying: fuerte como un roble, which means, strong as an oak tree, and that's what you are!.
Best regards,
Maria H. Silva.

私たちベネズエラ人は日本を国としてすばらしいと思います。それは皆さんがとても正直で、強く、きちんとしていて、よく組織されていて、そして決してあきらめないからです。「アデランテ!」「前へ進もう」という意味です。ベネズエラには「フエルテ・コモ・ウン・ロブレ」ということわざがありますが、「ナラの木のように強く」という意味で、ちょうど皆さんのようです。
では
 マリア・オルテンシアシルバ

6.2
 WLMLを登録している大阪自然環境保全協会の難波です。今、大阪自然環境保全協会の有志で 「ナチュラリスト展」というグループ展を開催しています。今回、私は、「ナラの木」をテーマに訳詩を手書きの冊子にしたものと、開田村のコナラの絵を描かせてもらいました。この詩のもつ強さ、東北の言葉の優しさを広げて行きたいと思います。
 難波希美子

6.26
はじめまして。福井県に住んでいる大阪出身のものです。ラジオから流れてくる穏やかな語り口にひかれて聞き入っておりました。『ナラの木』深い感動に包まれました。早起きしてよかったです。私なりの方法で広げていけたらいいな…と思っています。
 望月美輪

6.26
 ラジオ、聴きました!
はじめまして。福井県に住んでいる大阪出身のものです。ラジオから流れてくる穏やかな語り口にひかれて聞き入っておりました。『ナラの木』深い感動に包まれました。早起きしてよかったです。私なりの方法で広げていけたらいいな…と思っています。
  岸本智美

6.27
 6月25日(日)朝5時~のFM(FM東京)の「知花くららのプレシャスライフ」を聴いていて知りました。詩に大変感動しました。さっそく「がんばれナラの木」のブログを開き「冊子」を希望、今日には早速「宅ふぁいる便」が届きました。ありがとうございます。私は福島市に住む人間です。原発から60kmです。福島県の命運は「今後いかに原発が収束していくか」にかかっています。風評被害にはすさまじいものがあります。小学生から高校生まで他県に避難した子供たちが1万人を超えようとしています。作物も売れません。こうやって福島県が「ロストワールド化」していくのか。福島の場合は「踏んばれ福島!」といいたい。踏んばって、そして頑張るしかありません。
 渡部康

7.1
高槻成紀様
 御便り嬉しく有り難く拝受仕り候。
愚生目下の多忙にて詩作を楽しむゆとりとて無之候間、訳詩の件平に御容赦御願ひ上げ奉り候。然り乍、麗しき言の葉の玉簾、瓦礫と汚泥の悪臭に沈める我が胸に一時の潤ひと安らぎを齎し候。有り難く忝なき事にて御座候。
 山浦 玄嗣

7.5
私は長野県安曇野市で、どんぐりコーヒーと、森雑貨の販売をしています。今後私どもでも広めてゆければ・・と、考えています。以後お見知りおき下さいませ。よろしくお願い致します。
 望月美輪

7.5
安曇のは2、3度行きました。いいところですね。このところ月に一度くらい、黒姫のアファンの森で生き物の調査をしています。「自然日誌たかつき」もご覧ください。そのうち、お邪魔させていただきますね。高槻成紀

7.25
今度私の団体で発行する『どんぐり新聞』に、ナラの木のお話しを掲載したいのですが、よろしいでしょうか?
つきましてはその前に先に、新聞の見本を高槻さんに見て頂きたいと思うのですが、よろしければこちらまで一度ご連絡いただけませんでしょうか?よろしくお願い致します。
 望月美輪

7.26
高槻先生
 本当にご無沙汰をしております。岩手大学クマ研でお世話になった伊東孝浩です*1。
現在岩手県立高田高校の教員です。3月11日に陸前高田市で被災しました。高校の校舎3階天井近くまで水没しました。電子機器・データのすべて、教材教具書籍のすべてを失い、むなしさだけ残りました。
(「北に生きるシカたち」*2だけは自宅跡から何とか探し出しました。)
さて、今朝の東海新報に、先生の「ナラの木」の記事が掲載されていました。涙があふれてきました。まさにその通りだ、と思いました。

*1 1980年代、私は仙台から岩手の五葉山というところでシカの調査をし、仙台から通っていました。そのとき山形大学や岩手大学の学生諸君と寝食をともにし、愉しい時間を過ごしました。伊東さんはそのとき岩手大学の学生でした。
*2 「北に生きるシカたち」1992、どうぶつ社。岩手でのシカの調査をもとに書いた私の最初の著作で、現在は発行されていません。



8.3
 NHKのラジオで聞いてすぐに検索しました。いい詩です。じんわり力が沸いてくるような詩です。教えていただき、ありがとうございます。
 HIROKO

8.3
 さきほど、ラジオ第一でナラの木の詩を聞きました。盛岡版の朗読が流れていましたが、その言葉の温かさと力強さに、泣きそうになりました。この詩がこれからも東北の方々を支える力になること、そんな東北の方々を見守る日本や世界の方々の励みになることを切に願います。素敵な詩を紹介してくださり、ありがとうございました。
 たま

8.3
ありがとうございました。力強い詩、そして、土地に根ざした言葉の持つ力に、圧倒されました。いろいろな方に、伝えたいです。
 くらみっちゃん

8.3
 今晩(3日)オサンドンをしていたら、偶然NHKラジオで、高槻先生のお話(ナラの木の詩)を聞くことができ、ビックリしています。とっても心温まるお話でした。高槻先生の訳詩家としての才能にも感服!
 今城治子

8.3
NHKのラジオで聞いてすぐに検索しました。いい詩です。じんわり力が沸いてくるような詩です。教えていただき、ありがとうございます。
 HIROKO

8.4
 ありがとうございました。力強い詩、そして、土地に根ざした言葉の持つ力に、圧倒されました。いろいろな方に、伝えたいです。
 Bluebell

8.4
東北のことば
ラジオで放送してもらい、いくつかの反響あありました。コメントももらいました。共通するのは盛岡版の朗読がすばらしかったということです。私はそのことが一番うれしかった。どう考えてもすばらしいというしかない。ところが、明治以降、「方言はよくない」とし、標準語を強要し、とくに東北のことばは馬鹿にされました。訛を笑われて自殺した人さえいました。そのことの意味も考える必要があると思います。高槻成紀


8.4
 昨日NHKラジオで高槻先生のお話を聞き、とても感動しました。私は仙台市に在住し、津波の被害は受けませんでしたが、大地が揺れる怖さが未だに消えません。そんな中で、3月4月以来植物たちの緑が回復してくる様には勇気をもらっておりました。「ナラの木」の詩はこんな状況にいる人間をとても励ましてくれると思います。小冊子を電送していただけるということでしたが、今でも可能でしょうか?
ご手配のほど、よろしくお願いいたします。
 荒川

8.4
 NHKのラジオでこの詩を聞き涙が止まりませんでした。何とかメモしようとネットを探し、ようやく見つけ、今また涙がとまりません。もっと多くの人に教えたいです。
 obabadakuro

8.4
高槻先生
 8月3日にNHKラジオで拝聴いたしました。あまりにも素敵なお話と感動的な訳に驚き、コメントいたします。夫の家族の出身地(八戸)の言葉でもあり方言の力強さと真実な響きに感動です。日本人は外国のものに憧れ、日本よりも優れていると思いがちです。この訳詩を読み、改めて自分は日本人なのだと思いました。ガーデン、植物の仕事に多少なりとも関わって行こうと思いつつ、日本のものをおろそかにしていた自分に気付きました。自分の中の日本をもう一度思い返してみたいです。私には、小さなことしかできません。でも、小さなことから初めてみようと思います。日本の良さ、日本人の誇り、それを、これから生きる若い方たちに伝えようと思わせてくれました。先生、ありがとうございます。
 Bluebell

8.4
ラジオで放送してもらい、いくつかの反響あありました。コメントももらいました。共通するのは盛岡版の朗読がすばらしかったということです。私はそのことが一番うれしかった。どう考えてもすばらしいというしかない。
 ところが、明治以降、「方言はよくない」とし、標準語を強要し、とくに東北のことばは馬鹿にされました。訛を笑われて自殺した人さえいました。そのことの意味も考える必要があると思います。
 高槻成紀


8.4
高槻成紀先生
 拝啓 昨夕、帰宅途上の車の中でNHKラジオの放送を拝聴致しました。以前読んだ本(題名は失念しました。けっこう難しい訳本でした*)で、オークベルトのこと、太古からドングリと人類の深いつながりなどを知り、昨今の都市洪水もむやみに広葉樹を切り倒し針葉樹を植林し、また森林の手入れを怠っていることと関係があるのではないか?猪や鹿猿の被害も彼らが住む環境に人間が進出していることもさることながら、森林の手入れ不足と関係はないだろうかと思っています。東北地方、とくに青森・秋田・岩手3県はなんども訪れたことのある懐かしいところです。岩手県の沿岸をドライブしたときの思い出は忘れることが出来ません。自然豊かな東北地方が、地震や津波はやむを得なかったにしても(これさえも後で聞けば、同程度の震災の記録が大昔から残っていたのに活かされていなかったそうですが)、原発の件はどうしても納得がいきません。そこに暮らす人達が承知の上で使っていた便利さならともかく、大都会の人々の利便さのために、豊かな自然の仲に暮らす人々が被害を受ける、こんな理不尽なことは許せません。原発を作りたければ東京湾沿いに作るべきです。
 それはともかく、懐かしい言葉で聞く「ナラの木」の朗読には心が温められてしばし幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。盛岡版1(岡澤訳)と盛岡版2(小野寺訳)の朗読か電子データ版、「ナラの木」の冊子、お送りいただければ幸甚です。早々
 田中茂治

*「ドングリと文明」(ローガン、山下篤子訳)、日経BP社 だと思います。名著です(高槻)。

8.5
高槻先生
 1昨日,NHKの放送で先生のお話を伺いました。大変感動しました。私の家族や友人にも聞かせてあげたいと思います。様々な方言で朗読されているファイルをお送りいただければ幸甚です。お忙しいところ恐縮ですが,よろしくお願い申し上げます。
 羽多野 重信

8.6
 先日、NHKの夕方ニュースで「ナラの木」の朗読を聴いて、インターネットで調べてメールを差し上げました。宮城県に住んでいます。3月11日の地震では、幸い被害は少なく、今は以前の生活にほぼ戻っています。被害がひどかった方も少なかった方も、あの地震を体験して、うまくは言えませんが、みなさん心にものすごく深いダメージを受けたと思います。私もラジオの「ありがとう」という言葉を聞いただけで、涙が止まらないとか、ほんの少しのことで泣いてしまうようになりました。高齢の母は、あの恐怖を忘れたいせいかと思いますが、何でも忘れるようになってしまいました。そして、忘れてしまうことに更に不安を募らせます。片付けも終わっていませんが、やる気が起こらず、疲労感が取れません。もうすぐ5ヶ月になろうとしています。少しづつ落ち着いてきたかと思いましたが、ラジオから「ナラの木」の朗読が流れてきて、やはり泣きました。でも同時にあたたかい気持ちにもなりました。そして、母は秋田の出身なので、この朗読を聴かせたら癒されるのではないかと思うのです。繰り返し聴いて、私もナラの木のように強くなれたらと思うのです。なので、電子データを送っていただけないでしょうか。少しでも多くの人の心が癒されることを強く願っています。
 松本尚子

8.8
高槻成紀さま
 この度のラジオ放送、録音ですが拝聴いたしました。先生の今回の経緯、現在の、これからの思い等聞かせていただきよくわかりました。小生の拙い朗読までご紹介頂き恐縮です。聴取者に感動を与えれればこの上ない喜びです。盛岡でも放送されたと言うことですが、全国版とローカル版は時間帯が違ったのかもしれません。被災地にこそ聞いて貰えばよいですよね。
取り敢えず、放送聴取の件のご報告し、並びに益々のご活躍を祈念いたします。
 小野寺瑞穂













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