ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

タナがフランスへ!でも2ヶ月だけ

2006-06-21 | プレーヤー
えぇぇ?タナがおフランスにぃぃぃ?
とビックリしたこのニュース、90%本決まりだそうです。

なにがどーしたかというと、
今シーズンのNPC(あっ、ニュージーランド航空カップ(ANZC)ですよね、なんか慣れなくて´。`;)終了後の10、11月と2ヶ月間、タナ・ウマガがフランスの2部チーム「ツーロン」で10試合に出場するんだそうです。

その報酬が、
な、なんと140万ドル、日本円にして約1億円@@
というのでキウイたちは(キウイでなくても?)ビックリ仰天@@ 
「2ヶ月で140万ドルだから1ヶ月で70万ドル!」
とメディアもわざわざ断りを入れるほど。
(小学生でもわかるっちゅーに。すごい動揺ぶり^m^)

今年のウェリントンの最終試合が10月21日で、タナはその後すぐに家族とともにフランスに飛び、10試合を終えてクリスマス入り。その後戻ってきて、来年2月2日のスーパー14開幕には間に合わせるとかで、NZのプレーには影響なさそうです。
しかし、すっごーい強行軍@@

これって、今シーズンのスーパー14で南アフリカのシャークスでプレーしていた元オールブラックスでハイランダーズのトニー・ブラウンのケースと似てますよね?
彼は出稼ぎに行った日本のオフシーズンを利用して、南アフリカへダブル出稼ぎに出ていたわけですが・・・。(でも、スーパー14の終盤で両腕骨折という大けがをしてしまい、その後どうなったのでしょう?)

それにしても2ヶ月で1億円って、
ラグビーも“そういうスポーツ”
になっちゃったのかと思うと、心中複雑です。
お金のないチーム=弱いチーム
ということにならないよう祈るばかり。せっかくNPC(あっ、ANZC)でサラリーキャップ制を導入して力の均衡化を図ろうとしているのに、こういうガイジンマネーが動くとどうしようもないです。
これがタナ級の特別な選手の特別な待遇であることを願って止みません。

しかし、タナ。
ハンドバッグ事件で大騒ぎになったと思ったら、
エリザベス女王から勲章をもらい、
今度は大名出稼ぎ?!
さすが、話題もBIGですね~^▽^

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公私ともにすっごく忙しくしていて、なかなかUPできずにすいません。またゲリラ的に(って自分のブログだろーがとセルフでツっこみ入れときますが)戻ってきますね~。たくさんのコメントありがとうございますぅぅTT(感涙)

あのハンドバッグが@@

2006-06-02 | プレーヤー
うわ~~んTT
「今日こそNZマオリやジュニア・オールブラックスのエントリを!」
と思っていたのに、また見送らざるを得なくなりましたTT

だって、だって、事はこんな展開になってるんですもん@@
世界が認めるオールブラックスの前キャプテン、タナ・ウマガが、バーのケンカで一般客を殴ってしまったモモちゃんこと、クリス・マソエを、別の女性客のハンドバックで殴って諌めたことは前のエントリでお話した通り――

その後、モモちゃんが罰金、仲裁に入ったタナは不問、バッグの中に入っていて見事に壊れてしまった携帯電話は、タナだかウェリントン・ラグビー協会だかが賠償して、この「ハンドバッグ事件」は丸く解決・・・
のはずでした。
(唯一、モモちゃんに殴られた客が、「グラスが割れて飲めなくなったビールを弁償してくれたらな~」と言ってましたが。彼は翌日まで顎が痛かったそうな。お気の毒さま・・・)

ところが今日になってまたまたこの事件、新聞を賑わせてます!
なんとバッグの持ち主が友人に頼んで、
バッグと携帯をネットオークションにかけてるんですって@@
携帯はもちろん、壊れて使えません。
こっ、こんな展開になるとは!チャーチの人ってやりますね~。

新聞では、「今朝早朝で260ドル(約2万円)」となってましたが、なんのなんの!これを書いている午後4時半の段階でいくらになっていると思います?
6500ドル(49万円なり~~)
ですよ! この勢いだと8000ドルは固そうで、勢い次第では1万ドルヒットもあり、
と見てますが・・・。

スゴいですね~@@
「これでウマガが殴った」「ウマガの指紋つき」
というところがウリなんでしょうが、モモちゃんの涙つきっていうのは価格に反映されないんでしょうか^^? こんな金額を聞くと、モモちゃんが支払った罰金3000ドルが、なんだか小さぁぁぁ~く思えます。
恐るべしタナ人気! この絶大な支援!

オークションにかけている張本人の女性のコメントは――
「あの携帯はまったく使えないの。まっ、記念品ってとこね。これにお金を払う人がいるなんて信じられないわ!数百ドルになるんだったら、バッグを手放すのは惜しくないけど。ところで、お揃いのお財布も持ってるんだけど・・・」
う~ん、けっこう商売上手。もう数百ドルどころの話じゃありませんよ。
この商魂、香港人かと思いました(笑)
彼らならやりますよ、当然です。

オークションは明日まで続くので値段のチェックはコチラで!

オールブラックス練習開始

2006-05-30 | プレーヤー
オールブラックスはさっそく今日から練習開始。
ノースハーバー・スタジアムでの練習だったようです(ミタカッタTT)
今日集まったのはワイカトでの初戦人員中心の26人だったようで、これからスーパー14の決勝戦に出た、第2戦人員のハリケーンズとクルセイダーズの選手も合流していくよう。
新しい練習着、カッコいい~@@ この配色、好みです。写真はコチラ

お騒がせしてますモモちゃんがバーで泣いちゃった「ハンドバッグ事件」は、ウェリントン・ラグビー協会の調べが入って、
モモちゃんに罰金3000ドル(約23万円)
ってことになったらしいです。
ウェリントン・ラグビー協会も年がら年中こんなことやってて、これも日常業務?

彼らから出されたコメント、
「両選手とも罪に問われる行為に謝罪しており、事件を後悔しております」
なんて一文、今までもこれからも何度もリサイクルできそう´。`;
マアさん+ロメの逮捕とか(2004年)
ジェリー+ロメのケンカとか(今年)

他にもいろいろ。困ったもんだ。沸点低いのもいいかげんにして、大人になろう!

短いですが、今日はこれにて。(もうこちらはほぼ午前1時@@)
やった~!1週間連続UPだぁ(小躍り)

泣くな、モモちゃん

2006-05-29 | プレーヤー
るぅぅ~~ん♪
シーズン中は、毎朝、新聞のスポーツ欄を読むのが何よりものお楽しみ♪
ところが今朝はスポーツ欄ではなく、新聞の一面にこんな記事が・・・
「オールブラックス、明け方のハンドバッグ事件」
という、ミョーな見出し。
不満顔の若い女のコが持っているロキシーのバッグから、いかにも女のコちっくなライトブルーの携帯電話がはみ出している写真。

「なんかヤーな予感。」
と思って目を通すと・・・・
5行目あたりで、
「おバカぁ~~~~」
と叫びつつ、内心、
「やっぱりぃ~?」
と腰砕けTT
まぁ、聞いてください、このトホホな話。

時はスーパー14決勝戦の翌朝6:30~8:00。
いいですか? 朝ですよ。しかも日曜日の、みんながベッドでヌクヌクしたい朝!場所はクライストチャーチのとあるバー。
日曜早朝のバーっていうだけで、お堅い方には、
「そこにいるヤツら、もう終わってる!」
とあっさり片付けられそうですが、まっ、グッと抑えて聞いてやってください。

一応ここはラグビーブログなので、当然ながらそこにいたのはラグビー選手。
しかも、あろうことか去年一世を風靡しながら世界の檜舞台を去ったオールブラックスの前キャプテン、いまだに国民的尊敬を集める、あの、
タナ・ウマガ
でした。もちろん、こういうシチュエーションで1人なわけはありません。そこには前夜の試合で19:12で惜敗した、ハリケーンズの選手たちがゴロゴロと・・・
「朝帰り」って言葉がありますが、彼らの場合、朝になっても帰ってない@@

初の決勝進出、悲願の優勝の夢は、12年ぶりと言われる記録的な濃霧とともに消え去ってしまいました。当然ながら、朝まで飲んでる彼ら、楽しいわけがありません。

その時、飲んでいた客から足を引っ掛けられたられないで、
クリス・マソエ
が一悶着@@ チャーチのバーですから、当然ながら赤ジャージを着込んだクルセイダーズ・サポーターが大勢いたことでしょう。そんな場所で負けたチームが朝まで飲んでれば、
一触即発もありなんと・・・。
困ったもんです、みんな子持ちオールブラックスなのにぃ!
(後で判明したところによると、マソエは一発殴ってしまったそうな@@)

そこにスッ飛んできたタナ。
「さすが前キャプテン!今でもハリケーンズの精神的支柱として責任感から飛んできたんだろう。飲んでてもなかなか立派じゃないか、やっぱりタナだな!」
と賞賛されそうなシーン。タナは即座にその場からマソエを引き離しました。

と・こ・ろ・が、
そこからがフツーの人にはおったまげ~な展開に@@

世界が認めるタナ、いきなりその辺にあったハンドバッグを引っつかむと、マソエを殴りはじめたんです!!
バシッ☆、バシッ☆ (←効果音)
あまりのチカラに、バッグに入っていた携帯電話が壊れて使えなくなるほどだったとか。それが冒頭の写真。バッグの持ち主の不満顔もわかります、お気の毒さま。

おー!世界のタナが暴力ぅ?
というだけでも、十分新聞ネタですが、殴られたマソエはなんと、
“broke into tears”

えっ? 
ブローク・イントゥー・ティアーズぅぅ??? つまり~、
ワーッと泣き出しちゃったんだそうです~´。`A

泣くな、モモちゃん!こんなことでぇ。
(モモちゃんはモモンガのモモでJCルーキーさんの命名です。モモンガの詳細はコチラで)
そんなんじゃ、7番の黒ジャージが泣くよ、ホントにぃ。

「誰かっ、チャーチまで行ってモモを回収してこいっ!」
って言いたいとこですが、それを頼みたい、
ジェリー・コリンズ
ロドニー・ソオイアロ
マア・ノヌ

なんかは、間違いなく一緒にそこにいたことでしょう。は~┐(  ̄ー ̄)┌

暴力はいけません、絶対に。(しかも知らない人のバッグだなんて!)
「でも、彼らにとってこれって暴力?」
と、フト思ってしまったりして。体重100キロ同士がフルスピードでぶつかり合うハードなタックルで、脳震盪寸前のところからむっくり起き上がるゾンビな連中。
特にマソエなんてその典型。
バッグで殴られようが、携帯が壊れようが、痛いわけないっしょ!(←一応、小声)

痛かったのは、
それがタナからだったってこと。
同じサモア系の心から尊敬するチーフからの公共の場でのおしかり。
(チーフについてはコチラから)
ここで堪えていた負けた悔しさなんかが、一気に爆発しちゃったんでしょうね~。

(「もっと子どもと一緒に過ごそう」などシリーズになっていたタナを使った政府広告。バッグで殴っても人格者´。`?ウェリントンのバスにて→)

「ポリネシアンLOVE」として、個人的にはこの状況、よーくわかるんですが、イギリス系が多いチャーチの方にはこのアイランド、もとい島系の思考回路って難しいかも。
前キャプテンがチームメートに暴力?
しかも、人のバッグで?
それで大の男が人前で大泣き?

もうもう、ハテナ?ハテナ?の連続だったことでしょう。お察しします。
お騒がせしました、ホントに。代わってお詫びを(ペコリ~)

新聞記事も、
「バーに居合わせた客は“信じられない思い” で、前オールブラックスのキャプテン、タナ・ウマガが女性のバッグでチームメイトの頭を殴るのを目撃した」
となってましたが、彼らには“信じられない思い”でも、島系の方にはこれも
“アリ”なんでしょう。(暴力はイケナイけど)

この辺の島系文化は、
映画「シオネズ・ウェディング」を観ると一発で即わかり♪
ハテナ?ハテナ?のチャーチの方にもお勧めです。NZ全国で長期絶賛上映中なので、在住の方でNZラグビーをよりディープに理解したい方にもお勧めしますぅ♪
(映画の感想はコチラから)

ちなみに先週のNZでの「人気映画ランキング」は、
1位「ダ・ヴィンチ・コード」
2位「ミッション・インポシブル:3」
3位「シオネズ・ウェディング」 堂々~☆  ̄ー ̄v
でした。

映画でも、30男が朝までウダウダ飲んでます。
タナじゃなくて、教会の牧師に怒られて、みんなしゅ~んとか。
ケンカして警察沙汰になったり、
おっかさんに怒られたり・・・

これが彼らの本拠地ウェリントンや島系文化の色濃い南オークランドだったら、新聞に載ったとしても一面ではなかったんじゃないかと・・・。
チャーチはまずいよ、チャーチは。

その3、4時間後にはモモちゃんも、その辺で一緒につるんでた(死語)連中も、
み~んなまとめてオールブラックスに指名されてたわけで・・・(笑える)
長生きするよ、キミたち、ホント。
(今ならコチラで問題のバッグの写真が見られます)

モモちゃん、帰ってから絶対、おっかさんにどやしつけられただろうな~。
んっとにもう!おかげで「NZマオリ」の紹介は次回に。
アルゼンチン戦、がんばってよ~。

クリス・ジャックの相棒は?

2006-04-05 | プレーヤー
ドンドンドンドン、ドンどこドン・・・・
(↑地団太踏んでる音TT)

今日はせっかく、ここでも何度か登場している情報通の友人がブルースの練習の見学に誘ってくれたというのに、私、熱を出して寝てました。
午後には下がりましたが、練習は午前中TT
行かれませんでした~(ガクッ)
ちょっと予定続きで、「ここで悪化させられない」という事情もあったんですが、本当に残念TT

情報通さんは本当にサービス業が天職のような、親切+気配り+忍耐の人で(私にはどれもないです)、
「そろそろブログの写真が切れるだろうから。」
という、温か~いお言葉付きのお誘い、ありがたかったです(再びTT)

話は変わって、スカイ・テレビが
「クリス・ジャックの相棒に最もふさわしいのは?」
と視聴者にアンケートをとったところ、
1位はジェイソン・イートンでした~☆
得票率、なんと60%@@ スゴ~い支持率。
ここでもひつこく、ひつこく彼を取り上げてますが、遠い親戚のおニイさんが有名になるようで、
ウレシです(惚)

取ってよし、
走ってよし、
タックルよし、おまけに、
トライまでしちゃう、2.02メートルのルーキー。
先が楽しみですぅ。
(↑去年のグランドスラム・ツアー出発直前の練習にて。ケガをしていたアリがいないのは偶然なんですが´。`A
左からジェイソン。今はヒゲもじゃでキリストみたいです@@ 
中央がかぶり物が大好きなジェームス。
右が大御所クリス。先週のハイランダーズ戦では片耳が真ん丸くなるほど腫れてましたがプロのド根性で戦い抜きました)

ロック界一の宴会男、アリ・ウィリアムスはブルースが不振なこともあって厳しい立場に。
ジェームズ・ライアンはハイランダーズ全体のがんばりが認められている感じです。
これはチームメートのトム・ドネリーにも指摘されてますが。

ジェイソン関係の今までのエントリはこちらで。
「清き一票を!」
「モモンガとマジックハンドⅢ」
「ナキ・ボーイズ」
「ジェイソンを根堀り葉堀り」
「オールブラックの秘密練習」
「オールブラックスのパスポート」

ルークの結婚

2006-01-26 | プレーヤー
どんどん過去に向かって更新されていく不思議なブログ。ただ今、引越し中なのでお許しを~(伏)
過去ブログはコチラからどーぞ。
(全~部移行させるのが夢です。がっ、がんばりま~す☆_☆)
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昨日、久々にルーク・マクアリスターの話がチラッと出たので、今日はドーンと♪
NPCのオークランド戦でタセサ・ラヴェアのタックルが思いっ切り決まってケガをし、
グランドスラム・ツアーを見送ったルーク。

「かなりのケガで手術か?」
とか言われていたのに、その後の続報がなく、
「どーしてるんだろ~?」
と思っていたら、
なーんと結婚してました@@!
(いつそんな元気になってたのぉ~´。`A)

しかも、
「すわっ!クーデターか?」
とちょっと物騒になっていたフィジーで@@
出席者も屈強なおニイさん揃いで、クーデターなんて怖くない?(ウソっ!)

☆オールスター結婚式☆
と新聞に書かれたほど、んまぁ~豪華絢爛なゲスト!

ダニエル・カーター(真っ先に名前が挙がってて、ポジション争いは関係ない?)
アリ・ウィリアムズ  (いよっ!ロック界一・・・って意味違う?の宴会男!)
マア・ノヌ       (意外な友情@@ どっ、どこに接点が?)
ダニエル・ブレイド  (オークランドつながりですね~)

気になるベストマンは、
ベン・アティガ  (パーティーと言えばこの人!そっか、親友なのね、しかも独身ねぇ)

ベストマンに継ぐ、グルームスマン。まっ、まぶダチですね。
タセサ・ラヴェア (えぇぇぇぇ!そんなに仲良かったのぉ!あのタックルも許すって?)
タマティ・エリソン (ビックリ、タマちゃんもお友だちだったんだぁ@@)
ジミー・コーワン  (おー!初めて名前が挙がったサウスランド代表。飲み友?)
ホセ・ギア      (リコじゃないとこが、ゼネレーション感じます)

花婿サイドはみんな真っ白な服装で、
全員が白のビーサン(こっちではジャンダルと呼びますが)で臨んだそうな。
う~ん、リゾートでこんなドレスコードってオシャレかも♪
(ジャンダルがアディダス提供だったかどうか気になるんですがぁ´。`A)

奥さんのブルック・ダジさんは3歳年上の25歳。とっても美人!多いですね~、スポーツ選手のあねさん女房。
(あっ、うちもですが。全然関係なかったですね)

2人は4年前、ルークが18歳の時に出会ったとか。でも、彼は20歳と上にサバ読んでたんですって!今は14ヶ月になる娘アスティンちゃん(今回はフラワーガール)がいます。きっと、
「オールブラックになったら結婚しよう!」   (NZヘラルドから↑)  
と決めてたんでしょうね。
末永くお幸せに~♪

ラウアキ逮捕

2006-01-20 | プレーヤー
引越し後いきなりですが、たった今、テレビで観てきたところなので。
(ネットのニュースはコチラからどーぞ)

はい、シオネ・ラウアキです。
チーフスでオールブラックの115キロ、1.94m、24歳のトンガ系の彼です。
どうやら昨夜、スポンサー主催のパーティーがあり、そのまま他のプレーヤーと、
ボーイズ・ナイト・アウト(まっ、飲み会ですね)
となったらしいのですが、それが行き過ぎたらしく、
今朝4時過ぎにハミルトン(ワイカト・チーフス本拠地)のカジノを出たところで、
殴り合いのケンカとなったようで・・・
5時直前に駆けつけた警察に御用となったようです´~`A
これがシーズン開始前の最後の自由な週末だったそうですが、ここまでは羽目を外さなくても・・・

まっ、この手の話、長~いオールブラックスの歴史の中ではけっこうあるんですが´。`A
(最近ではジャスティン・マーシャルが若い頃ケンカで逮捕されたことがあることを自著の中で告白してましたが・・・)
不名誉であることにはかわりなく、チーフスも含めて今後の対応が注目されるところです。

6時前には釈放されたそうですが、1月26日には出廷しなければならないそう。
その日はまさに、「チーフス対ハイランダーズ」のプレシーズンマッチがクイーンズタウンで開催される日!
これに出られないのは確実でしょう。

そうでなくても、
「もう2度と黒ジャージを着ることはないだろう。」
と各方面から太鼓判を押されているシオネ
さらに翌週の2月2日には、ハリケーンズとのプレシーズン・マッチもロトルアであるというのに。
あ~ぁ。こんなことでチャンスを棒に振るなんて・・・。

チーフ・オブ・チーフス

2006-01-13 | プレーヤー
チーフ(chief)という英語を聞いたら何を思い浮かべますか?
職場で主任や係長クラスの人をそう呼んでいる人や、CEOのCとして最高経営責任者、社長以上に全権を握る経営者を思い浮かべる人もいるかもしれません。

「チーフっていったら、長官とか酋長じゃない?」
という意見もありそうですね。ニュージーランドでチーフといえば、
圧倒的にCEOのCよりも酋長です(笑)

しかし、個人的には酋長と言われると、どうもアメリカン・インディアンやアフリカなどどこか遠い国の族長のイメージで、実生活につながりません。そこで、いちいち日本語訳にせず、チーフのまま話を進めることにします。

チーフは、NZでは尊敬と敬意をもって口にされる言葉です。
マオリやパシフィック・アイランダーに国家意識が芽生えたのは、「西洋人がそれを持ち込んだから」と言っても過言ではないくらい、彼らの社会は長い間、部族(tribe― トライブ。これもNZでは非常によく耳にします)を中心に営まれてきました。

スーパー14に「ワイカト・チーフス」がありますが、これは
「ワイカト最高経営責任者たち」
ではなく、
「ワイカト酋長たち」です。(←ワイカトのロゴマーク)

マオリ人口の多いロトルアをフランチャイズに持つチームで、実際、ポリネシアン度の高いチームです。
部族の長、それがチーフなのです。
他国ならキングともなるべき、絶大な権限を持つ、最高位の人。
一部上場企業のCEOどころじゃありません(笑)

オールブラックスのアシスタント・コーチ、ウェイン・スミスは、タナ・ウマガがオールブラックスからの引退を発表した時、選手たちが泣いていたと語っていました。

「泣いたのは誰だろ?」
まっさきに思い浮かんだのが、
ジェリー・コリンズ
次に、
マア・ノヌ
そして、グッと下唇を噛んで涙をこらえる(想像ですが・・・)
ロドニー・ソオイアロ

私が勝手に「ウェリントン三人衆」と呼んでいる面々です。彼らの共通点はサモア系であること。
マアはタナ同様、NZ生まれ。他2人はサモア生まれです。いずれもアイデンティティーに強い誇りをもっていることでしょう。彼らがオールブラックスというエリート集団の中にあって、タナを「チーフ・オブ・チーフス」として崇めていたことは、想像に難くありません。

彼らのタナを見る視線には、
「いつかはタナのように」
という憧れや努力目標などとは異質の、絶対的な尊敬と忠誠が滲んでいる気がしてなりません。時代が時代なら、
「この人のためなら死ねる」
となっていたのでは?

記憶に新しいところで、オールブラックスがグランドスラムを達成したスコットランド戦の直後、黒ジャージのマアとスーツ姿のジェリーがタナを担いでピッチを練り歩くという出来事がありました。
快挙達成で活きのいい若手がキャプテンを担いで喜んでる――
誰にでもそう見える構図だったでしょうが、個人的にはあの3人の組み合わせには、もっと深い意義があったと思っています。

いくら若手でも、あの場でピリ・ウィープ(マオリ系)やシオネ・ラウアキ(トンガ系)がタナを担ぐことはなかったでしょう。サモア系チーフが導いた勝利を部族で祝しているのを、他の部族の人たちは温かく見守り、部族に属する者同士としての敬意を表していたのではないかと思っています。いずれにしても感動的でした。

と、今日もまた、タナの話になってしまいました´。`A
あー、タナが止まらない!!

タナの言葉

2006-01-12 | プレーヤー
タナ2@スーパー12百試合タナほどの名選手の「オールブラックス引退」となると、とても1、2回のエントリでは足りません。
いくら語っても名残惜しいことにはかわりありませんが、
今日もタナの話で。
これだけ慕われているタナの人柄。それを表すのに彼自身の言葉以上のものはないでしょう。メディアに出た彼の発言を拾ってみます。

人は常に自分の人生を支配したがるものだ。
一生涯ラグビープレーヤーであり続けたいけれど、それがかなわないのはわかっている。今が(オールブラックスを引退するのに)最良のタイミングなのは間違いない。」
彼らしい率直で明白な言葉。
この有言実行ぶりがリーダーとしての信任を得てきたのでしょう。

「例え今シーズンが12戦11勝という結果にならなかったとしても、やはり決断していただろう。」 
ただし、ワールドカップが2007年ではなく、今年であったとしたら、
もう1年続けていた可能性もあったことを認めています。

過去のいかなることにも後悔はない。
過去を変えることはできない。前に進んで、それとともに生きていくしかない。」
去年のライオンズ戦初戦で、タナとケビン・メアラムがキャプテン、ブライアン・オドリスコルに対して行ったタックルが、
「危険なタックルだったのではないか」
として物議を醸した一件に関しての、有名な発言。

オドリスコルはかなりの負傷を負い、そのまま退場。IRBは「問題なし」としましたが、この一件は、
「スペアゲート事件」 (相手を頭から突き落とす危険なタックルを英語では「スペア・タックル」と呼んでいることから)として、双方に禍根を残すことになりました。
(オドリスコルはグランドスラムツアーの段階でも全治しておらず、彼がキャプテンを務めるアイルランド戦にはタナは不参加)

この件は、イギリス・メディアからの猛烈なバッシングなど、タナの輝かしいキャリアの中で最も辛い出来事だったことでしょう。当時の彼の憔悴とそれを覆す鬼気迫るプレーは今でも忘れられません。

You just have to move on and live with it.
(前に進んで、それとともに生きていくしかない)
という言葉に、彼のさまざまな想いが凝縮されているように思います。

「与えられた環境の中、物事や出会った人たちから多くを学んだ。それにより、
よりよい人間となり、子どもたちがその恩恵に授かれることを期待している。
コーチ陣も揃って、彼がオールブラックスとして人間的に成長したことを認めています。子どもへの恩恵― やっぱり家族想い!

「世の中にはどうにもならないことがある。
恐らく今の段階で、子どもが私の人生の原動力だろう。
彼らのもとに戻り、彼らにとってベストなことをする時が来た。」

それはまた、タナ自身にとってもベストなことになるでしょうね。
Good luck, Tana! 

タナの未来

2006-01-11 | プレーヤー
昨日、オールブラックス引退を発表したばかりのタナ。
「昨日の今日でいきなり“タナの未来”なんて言われても~」
って言われそうですね(笑)

ところが、この引退、あれこれ考えれば考えるほど、
未来はバラ色♪
とっても楽しみになってきたんで、新たなエントリにしてみます。

「オールブラックであるために家族との時間を犠牲にしてきた。それは望んでしたことだったが、今は自分が何かを犠牲にして家族に報いる時だと思っている」
それはタナにとり、黒ジャージを脱ぐことでした。

誰もが認めるように、彼のフィットネスレベルであれば、2007年のワールドカップを花道に引退することも可能だったでしょう。しかし、彼はここで問題を2年先送りするよりも、
「家族のために」
という決心に素直に従うことにしたようです。

そしてもう一つ気になるのが、
「家族ともっと一緒の時間を過ごし、ウェリントン・ラグビー、ハリケーンズ、さらに広い社会に何かを返していくことを楽しみにしている」
と言っていることです。

何かを返していく(≒貢献していく)― putting something back
「このsomething―サムシングって、何だろう?」
そう考え始めた時、急に彼の行く手がバラ色に見えてきました。

そうか! 
彼はオールブラックスでいかんなく発揮され、誰もが認めるところとなったリーダーシップという天賦の才を活かして、
家族へのみならず、
NPCのウェリントンへ、
スーパー14のハリケーンズへ、
そしてもっと広い社会へ― それはつまり、彼自身が所属する、
サモア系を始めとするパシフィック・アイランダー社会へ貢献していくことを目指しているのでは?

ニュージーランドにおけるアイランダーが、スポーツ選手や芸能人など一部の有名人を除いて、社会的にはあまり上に見られていないのは事実でしょう。

なにか事件があった時、「容疑者はマオリかパシフィック・アイランダー」と報じられることもたびたびです。しかしながら、私は彼らが大好きで、素晴らしい人たちをたくさんたくさん知っています。

タナのように、オールブラックス初のアイランダー・キャプテンとして世界的に名を馳せた人が、自身のアイデンティティー確立のために立ち上がったら? 考えるだけでもワクワクしてきます。

現にタナは、アイランダー率が高く、荒っぽいパワープレーで鳴らしたウェリントンやハリケーンズのモラル改善のために尽くしてきたことで知られ、ニュージーランド人では唯一、世界的なスポーツ界のモラル向上に貢献した人に贈られる、
「ピエール・ド・クベルタン賞」も受賞しています。

家族のために、
チームのために、
社会のために、
キウイの、夢と希望と誇りと尊厳(dignity)のために 
彼がこれから何をしていくのか、ますます目が離せません。

今後のキャリアは、この時期でのオールブラックス引退が、体力の限界でも、引け時の演出でもなく、次のステップへ向かうための、かけがえのないタイミングであったことを証明していくことでしょう。

タナ、黒ジャージを着ていてもいなくても、
あなたは真のリーダー。
今後の展開を楽しみにしてるよ、もちろん、プレーもね♪

(←スーパー12での100試合出場記念式典にて)

ありがとう、タナ!

2006-01-10 | プレーヤー
とうとうこの日が来てしまいました。今日、オールブラックスのキャプテン、タナ・ウマガがオールブラックを引退することを正式に発表しました。(記者会見の模様は公式サイトでどうぞ)

引退話は去年11月26日に、「ウィークエンド・ヘラルド」がスクープしており、記事に目を通した瞬間に、
「決まりだな。」
と思っていたので、正直、意外感はありませんでした。しかし、やはり一抹の寂しさを感じます。記者会見に臨むタナの表情が揺ぎなく、確信にあふれていたのが、せめてもの救いでしょうか。

引退の理由は、
家族ともっと一緒の時間を過ごすため
と、非常にタナらしいもので、これは本心でしょう。
オールブラックであるために家族との時間を犠牲にしてきた。それは望んでしたことだったが・・・」
彼の言葉は、迷い抜いた時間の長さを感じさせるものでした。

「特に2回のワールドカップの時は最悪だった」
と正直に本心を吐露しており、このまま3回目には臨めないと決断したのでしょう。

これからはスーパー14とNPCでプレーを続けるそうです。
年収100万NZドル(9千万円)で海外チームから誘いが・・
という憶測に関してはきっぱりと否定し、
「NZは祖国。この国を愛し、ここで子どもを育んでいく」
と断言しました。

タナ・ウマガ、32歳。
テスト数、74試合(うち21試合でキャプテン)
99年、2003年の2回のワールドカップに出場

特に今年は、
12年に一度のライオンズ・ツアー全勝
トライネーション優勝
100年来2回目のグランドスラム達成

と、輝かし戦績を収めました。

「このタイミングでの引退は私自身にも、家族にも、チームにも望ましい」
と、本人も認めているように、2005年というシーズンはこれ以上望みようなないほどの花道だったのかもしれません。

たくさんの夢と希望と誇りと、キウイが好きな言葉― 尊厳(dignity)をありがとう、タナ! 

モモンガとマジックハンドⅢ

2006-01-05 | プレーヤー
前回、
「一家に1人はロックを」
という話になりましたが、さて現役オールブラックスのロック、
クリス・ジャック

アリ・ウィリアムズ

ジェームス・ライアン
ジェイソン・イートン

アンガス・マクドナルド(マルチプレーヤーですが)
が家にいてくれるとしたら、
「誰を選ぶ?」    
という乱暴な質問です。(左からジェイソン、ジェームス、クリス↑)

この際、
どうしてうちに?それって夫?フラットメイト?兄弟?ボーイフレンド?息子@@?」
という細かいところは、問わないことにします。

私だったら、断然、
ジェイソン・イートンご指名♪
無名の新人で未知数、ほのぼの系でいいじゃないですか~♪(って向こうはいい迷惑?)

彼がなぜマジックハンドかと言うと、ズバリ、その手の長さです!
グランドスラム・ツアーで初めて見たときは、
白いフィジアン(フィジー系)かと思いましたよ@@

セブンスでフィジーの試合を見ている時、夫がよく言う一言。
「手首ひとつ分、腕が長いよね~」
まったく同感。スピード勝負のセブンスですから、誰でも俊足。脇や前を軽やかに走り抜けていく相手選手。こっちも俊足ながら、
「あ~、タッチの差で間に合わな~い。トライ行っちゃうか?」

という瞬間、フィジーの選手だと腕がにゅ~っと伸びてくるんです。
「出たっ!マジックハンド@@」
思わず言ってしまう一言。

子どものころありませんでした?巨大なはさみの取っ手の部分を開くとジグザグにクロスしたアーム部分の柄がググッと伸びて、先に付いた手が開いて遠くにある物がつかめるっていう、アレ!
(かなり年齢制限アリの局地的思い出?CMもありました)

自分の腕を伸ばせば取れるんですが、あえて座ったままこのマジックハンドを使ってぎこちなく取ってみて、みんなで「おぉ」と感動するとか、せっかく取ったのに落っことしてしまって、これまたみんなで「あぁ」と残念がるとか・・・。そんなものがありました。

マジックハンドのミソはたたんだアームが伸びてくること。
フィジアンやジェイソンがマジックハンドなのは、まさにソコ!
「えっ?こんなに腕、長かったっけ?」
という、普通の人の感覚を超えた長~いリーチが意外で新鮮♪

しっかり、相手の襟首なんか捕まえて引き倒してくれた日には、本物のマジックハンドで物がつかめた時の感動が蘇るってもんです。こんなところで感情移入されてもウレシくない?´。`A

魔法の腕を持つジェイソンがさらにスゴいのは、走れるってこと!
「走れるロックか~」
と夫も感心。
アリの「蹴れるロック」
がかなり定着した今、2メートルの長身を揺らめかせながら、かなりのスピードで縦横無尽に走るロックは新しい!

ということで、めっちゃ長くなってしまいましたが、
モモンガ・マソエ

マジックハンド・ジェイソン
ナキ・ボーイズの2人、注目してます♪

新年=新シーズン♪

2006-01-01 | プレーヤー
え~、ニュージーランドはもう2006年です♪ 
日本は今頃、紅白の真っ最中でしょうか?家の近所からでも「スカイタワー」の花火が良く見えました。穏やかなお天気で、2006年もこんな風に平和で落ち着いた1年になりますように(祈)

昨日はギッリギリまで大掃除でした。当面使わなそうなものを、棚の高いところに上げようと、うんうんやっていたところに夫が通りかかり、
「お願~い。コレ、上げて~」
と頼んだら、いとも簡単にひょい。

思わず、
「背が高いっていいね~=3 絶対、得よ!」
と言うと、
「うちにもクリス・ジャックがいればね・・・」
と来ました。
おお。

アリ・ウィリアムズでもいいよ。」
そばにいた長男も話にノッてきました。
ジェイソン・イートンだっていいじゃん!」
と私。み~んな身長2.02mなんだからさぁ♪
「一家に1人はロックを・・・って´ー`?」

夕方からは「ニュージーランド・ラグビーならこの人に聞け!」と言ってもいいほど、全方位に詳しい業界筋のお客さんをお迎えし、オールブラックスの裏話などラグビー談義で年越しを祝いました。
今年も、明けてもラグビー、暮れてもラグビーの一家です。

年越しになってしまったつづきは、ホントに次回にでも♪
今年もどうぞよろしくお願いいたしまーす。 

モモンガとマジックハンドⅡ

2005-12-29 | プレーヤー
クリス・マソエがなぜモモンガなのかというと・・・、
試合を見れば一目瞭然!

まず7番という彼のポジションですが、スクラムでグチャグチャやった挙句にひょこっと出てくるボールに飛びつき、9番以降のバックスに回すという、フォワードとバックスをつなぐ肝心要のオシゴト。

ニュージーランドのようなラグビー王国だと、華麗にトライを決める花形のバックスよりも、こういうハードで骨太なポジションの方が子どもたちに人気があったりします。
ちびっ子もちゃ~んとわかってますよね~、ラグビーを。

押しも押されぬ絶大な人気のリッチー・マッコウは、スクラムから出てきた玉に飛びつくスピードが、「世界一速い」と言われています。確かに速いんですよね~。誰かが先発していて、途中でリッチーと替わった時など(そういう機会はあまりありませんが)、
「うっ、速っ!」
と、スピードの違いを思い知らされます。

「世界一のリッチーに対し、無名の新人マソエはどう出る?」
誰もがそう思って見つめる中、
彼は思いがけない、「飛び」で来ました!
スクラムから出てきたボールに行く相手の選手に対し、両手両足を広げ、お互いの胴体がきっちり十字になるように飛ぶんです。
名付けて(って私がですが´。`A)、モモンガ飛び!

すごい形相で鋼のような胴体を武器に飛びかかるマソエ。これを喰らってもんどり打つ相手選手。
痛そ~。
こんなシーンがグランドスラム・ツアー中、何度も見られ、試合の翌日の新聞にもそんな写真が。
「マソエ=飛び」と、しっかり刷り込まれました。

「リッチーだったら・・・」
というみんなの既成概念を根底から覆す、パワーラグビーの真髄をたっぷり見せ付け、
「ポリネシアンの7番ってのはな、こうやるんだぁ!」
と言わんばかりのあっぱれなプレー。

う~ん。こういうの見ちゃうと、「世界で2番目の7番」と言われる(byワイカト・ファン´。`A)、
マーティー・ホラーは「古典」、
ジョシュ・ブラッキーですら「トラッド」、
っていう感じがしますね。(トラッド・ジョシュも好きですよん♪)

「これでマーティーがオールブラックスに選ばれないことに、文句を言うヤツはいなくなっただろうな」
グランドスラム・ツアーが終わった時、夫がポロっと言った一言に思わず深くうなずいてしまいました。
(←NPCのオークランド戦後のマーティー。「試合は負けちゃったんだけどさぁ、ビール用意しといて」とケータイしているところ)

今年のライオンズ戦でマーティーが選ばれなかった時は大騒ぎになり、新聞の一面(スポーツ欄ではなく!)にまでなったものですが、あれから半年でこの様変わり。
選手層の厚い国ならではの、贅沢と過酷さと栄光と・・・。

じゃ、次回はもう1人のナキ・ボーイ、ジェイソンのお話を♪
(つづく)

モモンガとマジックハンド

2005-12-27 | プレーヤー
12月に入ったとたん、新聞のスポーツ欄からラグビー関連の記事が消え、本当に、
「OFF~~~~~」
という感じです(悲)

ニュースはなくても思い出なら振り返れないほどたくさんあります。その中でも鮮明なところで、
「モモンガ・マソエ」と「マジックハンド・ジェイソン
な~んてのも。・・・と私が勝手に言ってるだけですが(素)

2人ともグランドスラム・ツアーでオールブラックス・デビューを飾ったナキ・ボーイズ
「タラナキ?NPCで下から2番目のぉ?」
選ばれた時には誰もが思ったであろう、地味~な存在だった2人。

このポジションには、「NPC後半の粘りでそのまま黒ジャージ?」と思われた、オタゴの7番ジョシュ・ブラッキーと4番トム・ドネリーのコンビが来るのではないかと思っていたのに!

しかし、セレクターたちは見抜いていたんですね~。グランドスラム・ツアーが始まるや、この選抜に異論を唱える人はいなくなり、
ジョシュ・ファンの私ですら黙りました。(ごめん、ジョシュ)

リッチーの代わりなんて誰にも勤まりっこない。」
と、ざわつく周囲を一気に黙らせた男、それがクリス・マソエです!新人なのに、グランドスラム・ツアーの初戦、ウェールズ戦に先発。41:3の圧勝をがっつり支えました。

(中央がマソエ。右手前がリッチー、奥がジェイソン。左がロドニー、手前のクルクルヘアーがアンガス。グランドスラム・ツアー出発当日の練習にて→)

その後も、頭痛で大事を取ったリッチーに代わってツアー最大の山場、イングランド戦にも先発しました。この試合はそれまでの2試合と違い、現地で人選を行った即席チームで戦ったため、練習もままならないまま本番に。しかも、オールブラックス3人にイエローカードが出るというワイルドゲームでしたが、大変なプレッシャーの中、23:19で逃げ切りました。

いずれの試合でもマソエの落ち着きぶりには驚嘆しました。
唯一、「あっ!」と思ったのがイングランド戦。イエローカードが出たプロップ2人の身代わりに(そのままではスクラムが組めないので)、20分近く引っ込んでいたマソエ。やっとピッチに戻ってホッとしたのもつかの間、今度は自身に3枚目のイエローカードが@@

さすがにこの時は無念さを隠し切れず、試合時間も残り3分しかなかったため、指のテーピングを外しつつ、顔を伏せながら憮然とした表情でピッチの外へ出る姿が印象的でした。思わず、
「ご苦労さま。大丈夫、絶対勝つから!」
と声をかけたくなるほどでした。

なぜイエローカードなのか客観的にも判然としない状況だったせいか、余計に虚しかったことでしょう。
で、彼がなぜモモンガなのかというと・・・。

あ~っと、あまりに長いので続きは次回に。(つづく)