ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

トライネーションズは好スタート♪

2006-07-08 | オールブラックス
今夜のトライネーションズでの初試合、オーストラリアとのタスマン対決は、
オールブラックスがワラビーズを32:12で下し、まずは勝ち星発進´。`=3

新監督を迎え、イングランド戦、アイルランド戦とラインアウトを始めフォワード力を活かして、新生ワラビーズを印象付けていたオーストラリア。かなりの接戦が予想されていました。(ラグビーくじも試合時間が迫るにつれオッズが拮抗)

ところがフタを開けてみたら、2番ケビン・メアラムの2トライ、7番リッチー・マッコウのテレビ判定でのラッキートライに加え(記者会見で正直に言ってましたが、本人もそれほど自覚はなかったようで´▽`;)、10番ダニエル・カーターのファインプレーが活きて、交代で13番で入った新星イサイア・トエアバが走ってテスト(国対抗試合)初トライを決め、最終4トライとボーナス・ポイントもゲット♪
これでオールブラックスは19試合連続のホームでの勝利! 
立派なモンです(喜)

試合の立ち上がりはどっこいどっこいか、むしろワラビーズに勢いを感じ、そんな雰囲気を反映して、ワラビーズの15番クリス・レイサムが抜け、12番マット・ロジャーズが走り、最後は11番ロテ・トゥキリが先制トラ~イ@@
「リーグ(13人制ラグビー)出身のこのワラタス・コンビを走らせちゃマズイ!」
と、NZサポーターの誰もが思うようなクリアーなプレー。

しかし、前半も半分を過ぎたたところで、ワラビーズの8番ロッキー・エルソムにイエローカード。これを機にワラビーズに動揺が走るのが手に取るようにわかり、ラインアウトが崩れた隙をついてケビンがトライ。彼の2本目のトライもシンビン中で、オールブラックス優勢に。

あの動揺はかなり意外な感じがしました。
ラインアウトに身長2m級の選手を4人も揃え、自信も実力も十分に見えたのに。
「カプラン・マジック」に怖気づいたのか?
と、つい勘ぐりたくなったほど。

というのも今日のレフリー、南アフリカのジョナサン・カプランは、オーストラリア・チーム、中でもワラタスと相性が悪いことで有名なのです。今シーズンのスーパー14の準決勝、ハリケーンズ対ワラタス戦でもワラタス側からはケンケンガクガクの論議が・・・。もちろん、NZ側はまったくもって文句なし┐(  ̄― ̄)┌
きっと明日の新聞では、あのイエローカードが適切だったかどうかワーワーやることになるでしょう。(特にオーストラリアの新聞はスゴいバッシングか?)

個人的には物静かで冷静沈着、決して妙なレフリングをする人ではないと思いますが・・・。高い声で怒鳴り続ける○○とか、態度が高圧的な△△とかよりは、
「ずっといいかな~」と思うのですが。オージー(オーストラリア人)にとっては、
「また、こいつぅ~??」
と、天敵扱いなんでしょう。
レフリーが試合を作る
はある意味、真実かもしれません。

前半は14:7でオールブラックスのリードで折り返し、後半はダンのキックも決まり出し、ワラビーズの追加トライの後、リッチーのトライで点差は27:12と決定的に。この辺りから、控えの選手がドッと出てきてピッチはすっかり様変わり。
(21番のルーク・マクアリスター以外全員総ざらえ!モモちゃんことクリス・マソエは8番に)

特に15番レオン・マクドナルドが下がった後、13番ミルズ・ムリアイナがいつもの15番に戻り水を得た魚にように見えるや、あれだけ事前の論議が喧しかった13番に弱冠20歳のイサイアがスルっと入り、あっさりトライ。試合開始前後のミルズの硬さとは対照的でした。
本当にマルチタレントな芯の太いタイプなんでしょう。
コーチ陣が「イサイア・トエアバ計画」に賭ける意気込みもわかるというもの。
(「イートン計画」同様、「トエアバ計画」も進行中→)

ホームでの試合はお初だった5番ジェイソン・イートン、相変わらず良かったです♪ ラインアウトでのプレッシャーは強かっただろうけど、いつも通りの高い機動力が光ってました。今日で50テストだった大御所4番クリス・ジャックも良かった~♪ 
途中でジェイソンと交代したアリ・ウィリアムズも、
「次回は先発!」
の意気込みがジンジン伝わる好プレー。
リッチー、6番ジェリー・コリンズ、8番ロドニー・ソオイアロの仕事師たちは相変わらず冴えまくりでした。

立ち上がりにちょっとハラハラさせられ、
チャンスはがっつりいただき、
後半に向かってどんどん調子を上げていく、
いつもの不気味さも健在で、まずはホッと一息。

しかし、このパターンに慣れすぎて、
勝って当たり前
はいつものことながら、戒めないと。
どの勝利も選手たちの一刻一秒の努力と機転、たゆまぬ練習の賜物なのですから。

今日の一番のビックリは、国歌斉唱、ハカ(久々の「カパ・オ・パンゴ」でした。14番リコ・ギアのリードに惚惚惚♪)の後、
「さぁ、いよいよ!」
という時に、ジェリーがピッチで用を足しているところが、テレビにバッチリ映ってしまったこと@@ こんなシーンを観たのは初めてでした。けっこう、あることなんでしょうか? カメラもしっかり映してしまってから、
「あっ、ヤバっ!」
と他のカメラに切り替わってました(笑)

それ用のキットもあるみたいで、このクラスになると何万人の前で用足しなんて、もうどーでもいいのか、ジェリーだからなのか´ー`?
「おぉぉぉ、大物っ!」
と夫と大笑いしながらも、なんだかとっても感心してしまう一幕でした。


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