ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

対アルゼンチン戦 代わりに報告します

2006-06-25 | オールブラックス
風邪でダウンしているカミさんから「日本でこの試合を観られない人たちに結果を教えてあげて!」というリクエストで、ブログへ初書き込みです。
あっ、私は夫です。

結果は25(3トライ)対19(1トライ)でABの逃げ切り!
トライ:レオン・マクドナルド、ダニエル・カーター、スコット・ハミルトン(初テストマッチで初トライ)

終了直前はアルゼンチンに最後の力を振り絞られてゴール前に釘付け。劣勢が予想されたFW戦は互角だったので、点差ほどは危機感迫る試合ではなかったです。芝がかなり滑る状態だったようで、カーターもアルゼンチンのキッカーもゴールキックはなかなか決まらず。それがABには相手を引き離すことができず、逆にアルゼンチンにとっては追いつけなかった結果になりました。

今日のレフリーは、昨年末のグランドスラムツアーで「AB対イングランド」の笛を吹いたウェールズのレフリーで、あの試合同様にペナルティの嵐が吹きまくり。両チーム合わせて20以上のペナルティは、テストマッチとしては異常な数でした。昨年の対イングランドでは、FWのクリス・マソエ、ニーミア・ティアラタ、トニー・ウッドコックにイエローカードが出ましたが、今日はなんと品行方正で知られるレオン・マクドナルドに。それも残り10分のきつい時間帯・・・。リプレイを見る限りは危険なプレーではなく、単にオフサイドの位置からラックに入ったというもの。レフリーが試合を作ると言いますが、今日の試合を見る限りは「確かに!」と頷けます。

改装中のスタジアムには時計がなかったので、選手たちは残り時間がわからず、試合の組み立てが難しかったことでしょう。

カミさん流コメントは、復活してビデオを観てからになることでしょう。乞うご期待。

そうそう、風邪で寝込んでいるのはカミさんだけではなく二人の息子達も。次男は40度を超える発熱で、昨日は病院へ連れて行ったほどです。元気なのは私だけで、昨日は「ジュニアAB対日本」「フィジー対サモア」「オーストラリア対アイルランド」、さらに「南アフリカ対フランス」を午前3時までテレビ観戦。敵地で1967年以来の勝利を収めたフランスは素晴らしかった。今日のAB戦を含めても、最も見応えのある試合でした。

ところで、南アフリカのトライ欠乏症は、サッカー日本代表のゴール欠乏症同様に深刻で、コーチ陣とサポーター達をイライラさせていることでしょう。ということで、オーストラリアの仕上がりの良さを考えれば、今年のトライネーションはABとオーストラリアの一騎打ちの様相です。今年のワラビーズ、侮れないですよ。チンピララガーと我が家で呼ばれている12番のマット・ロジャーがケガで退場しましたが、トライネーションには200万ドル男のマット・ギトーが間に合うようです。

では、これにてサッ・サッ・サッーと失礼します。


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10 コメント

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ありがとうございます (かある)
2006-06-25 13:33:46
 御家族の皆様が大変な時にわざわざ

お伝えいただいて、ありがとうございま

す。



 敵地でのアルゼンチン戦は試合の勝敗

とともにFW戦(特にスクラム戦)の勝敗

も見どころなので、丁寧にお伝えいただ

き大変ありがたく存じます。そうですか、

互角のFW戦でしたか。そちらではメアラ

ム、ヘイマン、ジャック、マコー、ソー

イアロなんかが出てないことを考えると

かなりの底力をつけてきた感じがありま

すね。プラネットラグビーの文字中継だ

けではそのへんは伝わってこず、得点

経過を主体に見るとかなり緊迫した感じ

でしたので、具体的にお伝えいただき、

とてもありがたいです。



SA-FRA戦は日本でもライブ中継がありま

した。フランス、手強いですね。秋の2

戦は楽しみです。スクラムも世界最強

決定戦になりそうですね。デュラントを

あれだけ押し込めるのはオールブラックス

とフランスだけと思いますから。



最後に、皆様が一日も早く御快癒されま

すように!
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ありがとうございます (JCルーキー)
2006-06-25 18:16:00
大変な状況の中で、レポートしていただいて、とても感謝しています。

皆さん、早く、良くなられるとよいですね。

養生なさってくださいませ。



私は、ラジオにかじりついていました。

最初のPKの時に、トデスキーニのことを「得点マシン」みたいな感じで紹介していたので、GKの度にハラハラドキドキ。

画面がなかったぶん、逆に緊迫感を楽しめたのかもしれません。



フランスのFW、そんなにすごかったのですか?

かなり軽量ですよね?

それにフッカーが若い選手(?)にかわっていたような。

それで、ボクスの重量FWに勝っちゃったのですか?

すごいです!!

南アフリカvsフランス戦は、テレビの故障のために見逃してしまいました。

再放送に期待することにします。

# 実は、ボクス好きだったりするので、フランスの勝利は歓迎してないのですが^^;

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困ったもんです・・・ ()
2006-06-25 20:09:36
本当に私だけ元気なんです。昨日なんか3人が寝ている夕方に芝刈りまでしてしまいました。



アルゼンチンのキッカーは確かに得点マシンのようです。次男曰く、テストマッチ6試合で120得点を右足でたたき出しているとか。サッカー王国だけあって、蹴るのはうまいですね。本当に真っ直ぐできれいなキックを何本か見せてもらいました。



以前、イングランドのジョニー・ウィルキンソンとサッカーのベッカムが対談した番組で、ベッカムがゴールキックを何本か蹴るシーンがありましたが、ハーフウェイからも、右のサイドラインからも、真っ直ぐなボールで余裕で入れていました。本当かどうか知りませんが、ベッカムはラグビーボールをポストに向かって蹴ったのは初めてだったとか。蹴り方を知っているからでしょう。



フランスのFWは総重量では南アに劣っていますが、コンタクトプレーでは速さと強さがありました。南アの攻めが型にはまった単調なものだったのも、フランスには幸いでした。



フランスの素晴らしかったのはディフェンスで、解説者が「フランスは一本もタックルミスがないですね」と絶賛していました。唯一、復活組のウイング、ブラント・ラッセルにラックからのサイドアタックでトライを許しましたが、これ以外はトライのチャンスはほとんどなかったですね。逆に、フランスはバックスのセンスあるプレーで4トライを積み上げた、内容の濃い試合をしたと思います。



来週末は強豪国のテストマッチがないので残念です。
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ありがとうございます (けろけろみ)
2006-06-25 20:50:31
今日は試合結果が気になって仕事が手につきませんでした。

NZにいる友達が試合結果と「ダンのキックの決まりが悪かった」という結果をメールでくれました。

芝が滑る状態だったのですね・・・誰も怪我なく終わったのでしょうか?それが心配でした。

最初選手達が休みすぎたのかな?とも思ってしまったのです。

今回のスタメンが1か月近く試合をしていなかったのをちょっと心配してたんですが、大丈夫だったみたいですね。よかった。

でも来年のワールドカップのため、来年のS14に主要選手を出さないでくれという要請をヘンリー監督が出しているそうですが・・・それはどうなのでしょうか?秋の遠征後、テストマッチまで約半年全く試合に出ない状態というのは、試合勘とかは鈍らないのでしょうか?

まだ各地域のユニオンが返事を出していないし、スポンサーから反対されるのではとも言われていますが、これが本当になってしまうと来年のS14は正直つまらなくなってしまいそうですよね。

来年留学中にS14を見まくろうと思っていた私としてはちょっと辛いです。

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お休み (かある)
2006-06-25 21:05:29
けろけろみさん、今、世界のトップクラス

はいかに休むかが勝利への課題になってる

ようです。もともと激しいラグビーが、

プロ化でより激しいものとなりかつ試合数

も激増したので、上手く休みを取らないと、

大事な試合でベストパフォーマンスが発揮

できず、さらには選手寿命そのものも短く

なってしまうと言われています。南アの

研究者が04年に今のままのペースなら、

南アの主力選手の大半が07年には活躍で

きないと警鐘を発しています。



それを受けたのか、南アはホワイト監督

の主導で、既に主力選手22人の来年のS14

不出場を決めています。NZでは、結局、

当初の主力30人からやや減らして24人に

つき、S14の第7週までの不出場を決めま

した。



NZ最大の悲願である、W杯奪回のための

しばしの我慢と思ってください^^



主力24人も8週目からは出てくるでしょう

し、若手の底上げにもつながり、悪いこと

でもないと思いますよ。



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そうなんですね (けろけろみ)
2006-06-25 21:46:13
なにせ私はラグビー初心者なもんで・・・浅はかな考えでしたね。恥ずかしいです。

ただその記事を読んだ時、確実にダンはその中に入っているだろうなぁと考えてたら・・・来年留学時にたくさん(ダンの)試合が見れるぅと喜んでいたのでちょっとショックだったんです。

じゃ、7週目まではがんばって学校で勉強し、8週目からを楽しみます(笑)試合自体がなくなるわけではないですから、クルセの試合も見れますしね。観点を変えれば楽しめますねっ。

確かに若手選手達もABsに選ばれたくて頑張るだろうし、ますます選手層が厚くなるかもしれませんしね。

かあるさん、ありがとうございます。

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ダン (かある)
2006-06-25 22:50:09
ダンは確実に24人でしょう。多分、1人に

限定してもダンが入りますから^^



楽しみは後に取っておいた方が良かった

りもしますし、ダンが無駄な怪我をする

可能性も減ると考えると良いですよね^^



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続ダン (けろけろみ)
2006-06-25 23:00:17
はい、ダンが入らなかったら意味ないだろうって感じの人材ですもんね(笑)

それにしても24人・・・各チーム平均5人ですね。クルセだと確実にリッチー、クリス、アーロン、レオンですかね。あとはグレッグかなぁ(スコットは入らないだろうなぁ。ボーダーラインだから)

怪我の事を考えると確かにヘンリー先生の言う通りなんですよね。

私もワールドカップでは絶対優勝してほしいので、Week8まで我慢します。その後も怪我をしないよう願うばかりです。(去年の骨折の時は眠れませんでしたもん)

それより、今日のトライ決めた選手、みんなクルセじゃないですかぁ。それもシーズン中から絶好調と言われていた3人(ダンもトライ決めたし)、スコットよかったね。私はスコットが活躍してくれて嬉しいです。顔は田舎臭いし、声も話し方もちょっと変だけど、なぜか応援してしまう私です。

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さすが、ベッカム様!! (JCルーキー)
2006-06-26 22:08:28
ボールの形が違っていても、キックの基本は同じなんでしょうね。

さすが、ベッカム様です。



お忙しい中で、フランスの試合についても説明していただき、ありがとうございました。

とても恐縮しています。

ヤコの調子がよくないみたいなのが、少し気がかりです。



気がかりといえば、バーガーの状態。。。

手術が成功したとのことで、安堵しました。

南アフリカのサイトから、本人のコメントを。

“I am happy the operation was successful.I will be following medical recovery and rehabilitation instructions carefully and am already focusing mentally on maximising each and every opportunity to ensure optimal recovery and a return to the game I love.”

NZでは報道済みですね、きっと。

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復活(多分)しました。 (みこと)
2006-06-30 22:33:11
たくさんのコメントありがとうございますTT

おかげさまで、今日の午後から、復活(多分)しました。



1日トースト2枚で数日過ごしましたが、今日はがんばって2食食べました(えっへん)

でもシャワーを浴びたら体力使いすぎで、

ふ~らふら(笑)



夫の活躍に感謝しまくりです。

今週はテストマッチもなく、よかった=3

例えテレビでも万全の体勢で観たいので。

また出直します。

よい週末をお過ごし下さい。
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