ニュージーランド移住記録「西蘭花通信」

人生の折り返しで選んだ地はニュージーランドでした

ラン歴満15年

2021-02-11 | 健康・ヨガ
いつか振り返った時、
「そういえばジョギングは44歳の誕生日から始めたのよね~」
と言えるよう細く長く続けていきたいと思います。まずは2キロから始めてみました。
と、別ブログ「さいらん日和」で宣言してから、2月7日の誕生日で満15年を迎えました。
「60歳になっても5キロぐらいは軽く走れる人でありたい」
と、漠然と思ってきましたが、59歳現在ほぼ思い描いていたとおりになっています。

私はNZに移住してから日光皮膚炎を発症してしまい、北半球の7倍とも言われる南半球の日差しに滅法弱く、ブツブツが出てしまったら皮膚科に駆け込むしかありません。そのため10月ぐらいから日差しへの露出は気をつけています。さらに50代の後半から夏に熱中症らしい症状に見舞われることもあり、これにも細心の注意を払っています。

ここ数年は夏の間、外での運動は夕食後の8時頃、長い日が暮れるのに合わせ1時間ほど歩くことに専念し、日光と暑さを避け続けています。そうなると、いつも朝走る私にはわざわざ早起きでもしない限り、ランニングの機会がなくなります。数ヵ月も走らずにいると、
「また走れるんだろうか?」
と、ふと思う時もあります。

昨日ウェリントンへのバースデートリップから戻り、今朝目覚めた瞬間、
「これならイケる!」
と閃きました。戻ってきたオークランドは、いつぐらいぶりか思い出せないほどまとまった雨が降っていて小躍りしました。気温はさほど下がらなかったものの、今朝はいつもよりひんやりとし、雨は止んでいましたが陽は厚い雲に遮られていました。

ウェアに着替え、最近新調したものの出番のなかったランニングシューズを履き、5キロコースのうち一番よく走っている高低差のある住宅街コースへ。上りでの筋肉のはり方やスピード、下りでの安定感など久々の調子を見るにはもってこいなコースです。なぜか長いブレイクの後、久々に走る初回は調子がいいものです(経験者談)。

59歳の初ランを終え、「また走れるんだろうか?」という問いへの答えは、「まだイケる」でした。私がこだわっているのは距離だけで、15年前に走り始めたときからスピードにはまったく興味がなく、当時も今もどれぐらいの時間をかけて走っているのか計っていないのでわかりません。5キロを軽く走れればそれでいいのです。

常々思っていることですが、『愛の正体は信頼』だと思っています。「走れるんだろうか?」というささやかな疑念に、実際に走って応えることは自分への信頼の証であり、ひいては自分への愛なのだと気づきます。「大丈夫、まだイケる」と自分に知らしめることは、自分を労り、慈しむことでもあると感じています。夏場は休んでも涼しくなったら自然に走り出し、調子が良ければ距離を7キロ、9キロと延ばしていくであろう自分を信じようと思います。自分を信じることが自信。マイペースでがんばりましょう。

ジョギングはすべてをもたらしてくれる素晴らしい方法です。
無駄な脂肪を燃やし、
気になる贅肉を落とし、
ストレスを解消し、
表情が朗らかになり、
体力に自信がつき、
フットワークがよくなり、
身体が柔軟になり、
筋肉がつき、
近所の人に挨拶ができ、
抜け道を覚え、
距離感が身につき、
シャワーの快感が倍増し、
血行が良くなり、
肌の調子が上がり、
変わり行く季節を実感でき、
我慢強くなり、
食欲が自然に抑制され、
性格が良くなり、
・・・と、数え上げたらキリがありません。
と15年前に言っていたのには、今でもまったく同感です。特に食欲が抑制されるのは不思議ながら本当です。

走ることで余分なもの(脂肪や贅肉など)と、ネガティブなもの(ストレスや不安など)を振り落とし、体力と自信を得ることでゆとりが生じ、それが表情や態度にも出るように思います。心身に余裕がないとついイラついたり、不安になったり、かかわりたくないと自己中心的になりがちです。この調子でぜひ60代も走り続けたいものです。


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編集後記「マヨネーズ」
ウェリントンへのバースデートリップは2019年に続いて2回目でした。夫の完璧アレンジとお天気にも恵まれ、いい59歳のスタートになりました。


今回はとうとう東京周辺のSuicaのような、ウェリントン周辺で使えるスナッパーカードを買い、バスを乗り倒し、歩き回りました。公共交通機関があれだけの距離と範囲を網羅し、本数もあり、乗り継ぎもよければ、利用も定着するのでしょうが、オークランドはまだまだ掛け声ばかりで、主要な点と点を結ぶのが精一杯で面になっていないのを感じます。中心部の面積もウェリントンより遥かに広いので、終点で降りた後に乗り換えの足がなければ、最初からクルマで行くしかありません。ネットワークが不備な分、利用者負担が大きく、値段が高すぎるのも普及が進まない大きな理由でしょう。

ウェリントンの交通機関の便利さを実感すればするほど、オークランドの道のりの遠さも実感します。


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