硝子戸の中でのひとりごと

日常の中のいろいろを
nyamisenjyuで
お送りします……

タイトルは漱石より拝借☆

思い立っての吉野山

2022-04-09 20:24:36 | 奈良
「思い立ったが吉日」。
そうです。思い立ってしまったので行ってきました。
5時起きで飛び出し、電車に揺られて吉野山へ。

近鉄吉野駅を降りたら、こんな桜の風景がお出迎え。
俄然テンションが上がります。

並ぶのと密集するのをできるだけ避けよう!ということで、ロープウェイは使わずに登っていきます。

まず足を止めたのが、七曲りのほうへ向かう、まさにスタートラインともいえる場所にある幣掛神社(しでかけじんじゃ)。

後水尾天皇にゆかりの御車返し(みくるまがえし)という桜で有名な場所です。
神社の祠前からの景色が綺麗で思わずパチリ。

七曲りの途中からの眺め。
この景色は吉野ならではですよね。

今回は、桜のほかにも一つ目的がありまして……。
それがここ、金峯山寺。

仁王門の修理勧進として行われている、金剛蔵王大権現特別御開帳です。
何年か続いてはいますが、いずれ終了するかもしれないので、見られるに見ておきたくて。
思った以上に間近でがっつり見ることができ、個別でお参りもできるという御開帳で大満足。
鮮やかな青、独特のポーズと表情。
忿怒の表情なんだけれど、そんなに怖くないんですよね。
そうして、足の裏がすごく気になって見てしまった私でした……。

金峯山寺は見どころいっぱいです。
いわゆる南朝や後醍醐天皇、大塔宮などのゆかりのスポットもいっぱい。
歴史オタクはあちこち気になって仕方ありません(笑)
なかでも南朝妙法殿は、桜も綺麗だったので、思わず引き寄せられてしまいました。

ここから中千本のほうへ歩きます。
吉野山へ桜を見に行ったなら絶対外せないのが、吉水神社の一目千本スポットです。
いやあ、綺麗でした。これぞ吉野の桜です。
山桜を中心とするいろいろな種類の桜が織りなすグラデーション。
吉野の桜って、見上げる&見渡すのが基本なんですって。
うむ。この景色を見れば納得ですよね。

勝手神社を過ぎ、桜本坊をちょっと覗いて、歩きます。
天武天皇(大海人皇子)にゆかりですね。
虎に翼を付けて野に放つ~!

桜展示園。
後醍醐天皇の御製の碑や、大塔宮行徳碑などが点在しているのも、個人的にはポイント高いです。


もうちょっとがんばって歩きます。
上千本の、花矢倉展望台へ。
素晴らしい見晴らし。 
 

展望台のそばにある三郎鐘。
この鐘を見にくる人はさすがに少なかったです。
そりゃ、この時期は桜だよな。

お天気よすぎて暑いのも手伝って、だいぶ疲れてきたのですが、とにかく吉野水分神社までは行こうと思って歩いていると、手前に小さな祠と見事な桜が。
ものすごい写真スポットになっていました。
末社か何かかな?

そして吉野水分神社。
この時点でけっこう人が増えてきていましたが、ともかくもお参りを。
豊臣秀頼が再建したという社殿と枝垂桜が相まってとても美しかったです。

秀頼が寄進したというお神輿も展示しています。

本当は奥千本の西行庵まで行きたかったんですけど、ここまでで力尽きました。
行ったら戻らないといけないし。

戻って、吉水神社の近くの醍予さんでランチ。
ここまで歩き詰めだったのでホッと一息です。
この時期の観光地の飲食店は大変ですよね。
相席一切ナシ、お客さんが入れ替わるごとに消毒。
ものすごいきっちりされていて感心しました。

おまけ。
吉野山って徹底的に桜なんですね(笑)

吉野山を離れたのは、ちょうど14時ごろ。
まだまだこれから来る人も多かったですが、動きとして一番のピークは避けた感じでしょうか。
がんばって早起きした甲斐があったというものです。

山道を歩いたのと暑かったのでけっこう疲れましたが、行って良かったです。