limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
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挙動不審なれど取り敢えず・・・

2017年02月14日 09時42分52秒 | 日記
取り敢えず「両国間の懸案は棚上げ」にして、地域の安定を優先したと見るべきなのだろうか?強硬な物言いが目立った「ジョーカー総統」にしては、珍しい安倍総理に対する優遇ぶりは「異例」尽くしに映った。北の「ミサイル小僧」が会談に合わせるかのように、ミサイルをぶっ放しても「終始冷静」を保ち、共同で北朝鮮を非難した。翻ってアメリカ帝国の足元を見れば、閣僚人事の議会承認が終わっていないし、例の「入国禁止令」で司法と真っ向からの対立。この上、東アジアで安全保障上の問題が生じれば、総統としても「落ち着いて椅子に座っている」事が困難になる。日米関係がこれ以上「こじれる」のは避けたかったのだろう。現実問題、日本企業による雇用を失ってしまっては、面目が丸潰れ・・・。親衛隊だけでは、帝国は動いていかない。司法当局とも折り合いを付け、連邦議会とも是々非々の「取引」を付けねばならない。言わば「片足立ち」の政権状況下を何とかしなくては「世界に君臨するアメリカ帝国」になれない。日本と同じように「お友達」を増やしていかなくては、国内外の火事を消すのも容易ではなくなる。英国やオーストラリアと「喧嘩」してしまった以上、頼れるのは日本しかなかったとも言える。

総理が訪米した事によって、アメリカ帝国の市民生活の一端も報じられたが、驚いたのは「made in USA」の商品が皆無に等しいと言う現状だった。日本でも外国製の商品は溢れ返っているが、そうは言っても「安心の日本製」の商品は少なくはない。だが、アメリカ帝国で店頭に並んでいるあらゆる商品の殆どが「外国製」で、選ぼうにも「選択の余地がない」と答えていた帝国市民の表情は滑稽だった。総統は「帝国製品を買おう」と言っているが、現実問題として「それは無理です」と答えるしかない。もし、帝国製に拘るとしたら「丸裸同然」で居なくてはならない事になる。総統のスーツだって帝国製品なのかも怪しい。恐ろしいまでの「空洞化」を見せつけられて、アメリカ帝国の国内産業の復興が「如何に困難か」を実感した次第。もしも、仮に帝国内での「生活用品の生産再開」を総統が言い出したとすれば、猛烈なインフレを招くだけだろう。どう少なく見積もっても3割から4割の価格上昇は避けられないし、ツケは帝国国民へ全てが跳ね返るからだ。白人層の生活レベルの向上と雇用確保と言う公約を反故にされたら、支持者とて黙ってはおるまい。中国に対して「報復関税」をかけるべく貿易当局は動いているようだが、米中に「関税戦争」が勃発すれば、巡り巡って帝国国民の生活を脅かす「一大消耗戦」になりかねない。この当りの事情は、早急に総統の「ブラックボックス」へインプットしておいた方がいい。余計な「ツイート」から国家衰亡の危機では目も当てられない。

ともかく、東アジア情勢は日本に「フルサービス」をしたことで当面の間は、急速に悪化する事はないだろう。唯一の懸念は「北のミサイル小僧」だが、中国に対しても書簡を送り、国連決議も採択されれば「公然と処断を下す」事ができる。総統は従前の策を継承せず、独自の「圧力や軍事力の行使」に踏み切る可能性がある。マティス国防長官からも情報はインプットされているはずなので、艦船の派遣などの「目に見える力の行使」も視野に入れているだろう。中国との軋轢も一時「棚上げ」に出来そうなので、まずは帝国内の「火事」を消しにかからなくてはなるまい。悪評の高い「入国禁止令」に替わる新たな「総統命令」への署名も囁かれている中、閣僚人事を早期に完了させて連邦議会で簒奪後の初演説を噛まさないといけない。「大型減税策」の発表も目前に控えている。しばらくは帝国内部の体制整備を図らないと、これからの対外政策にも影響が出る。ツイートは相変らずだろうが、日本対しての「刺激的発言・ツイート」は少なくなるだろう。お手盛りで総理が訪米したのだから、トーンダウンしてもらわなくては困る。足元が固まったところで「冷静な二国間交渉」のテーブルについて貰いたいものだ。

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