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山小屋を出て尾根伝いのルートを東に一時間半ほど進む頃には次第に景色も変わってきた。
これまでは柔らかな地形と景色だったのだが次第に岩が露出するところもある急峻な地形。標高は１７００～１８００米付近を保っているが、植生の違いからか紅葉が進んでいるような印象だ。
いくつかの谷を越え進むと大きく下り、目的の峠に到着。話しには聞いていたが、奥秩父付近でよくある大きな鞍部が風の通り道になっているかのような樹木のない草原の峠。色づき始めた落葉松と青空を見るとここまで来た甲斐があったなぁ、と思う。
思いのほか時間が掛かったが、のんびりとお湯を沸かし昼食タイム。私が来るのと同じ方向から一人の登山者が歩いてきた。山小屋からここまで全く人に会ってなかったことを思い出した。
昼食を済ませ、極上と思われるシングルトラックで下ろうと思いその入口まで行くと落ち枝で×の印。
現在どうなっているかは分らないが、崩落などの危険があるのはイヤなのでエスケープルートとも言えるダート林道で下ることに。峠で気づいたのだが空気入れを持ってきていなかったので無理はできないと思ったのだ！
ダート林道を下ること３０分ほどで舗装林道に合流し無事下山。最後が消化不良となってしまったが、一度は行きたいと思っていたルートだったので大満足の山サイとなった。そして新入りのＭＴＢの使い勝手の良さを確信することが出来た。
