週末、聖路加看護大学の大学院のチームビルディングプログラムセミナーの通訳で軽井沢に行ってきた。軽井沢は湿度が低く、気温も日中、高いときも、26℃ぐらい、過ごしやすく、束の間、ほっとした。戻ってきて東京駅に着いたときの蒸し暑さに、現実に戻った。
さて、表題のInterdisciplinary Approach「学際的アプローチ」は、ご存じの言葉だと思う。英語文献では、よく似た言葉に、Multidisciplinary Approachがあり、どう訳してよいのか、悩むことが多かった。医療以外でも使われる言葉だが、ここでは、医療で使われると限定して、この両者の大まかな区別をとりあげる。
20~30年ぐらい前だっただろうか、がん関係の医療の世界では、「がんの集学的アプローチ」といって、multidisciplinaryがよく使われていた。医学、看護の文献だけでなく、患者団体の資料にも出てきていた。
そのときの説明は「がんの場合、たとえば外科医が手術で切除するだけでは、治療成績は伸ばせず、化学療法、放射線科の医師、そして看護師、ソーシャルワーカー、心理療法士とともに、総合的に臨床データを検討して最善の治療の方針と計画を決め、治療を進め、フォローアップしていく」であった。
そのうち、interdisciplinary approach(学際的アプローチ)という言葉がでてきて、multiとinterの両方が混在して使われ、区別もわからないようなときもよくあった。今でも、あまり区別なく使われていることもあり、訳者として困ることがある。「多職種協働アプローチ」ということもある。
multidisciplinaryは「集学的」といわれるように、専門領域が中心になる考え方になる。各専門家の意見は聞かれるが、お互いに踏み込むことはない。
interdisciplinaryは、患者が中心になって患者も参加して、多職種が関わり話し合いを重ね、多職種が互いに補いながら問題解決に向かうので、場面によって、リーダーの職種が異なる、包括的なケアになる。現在のチーム医療が目指しているのは、interdisciplinary approachになる。
さて、表題のInterdisciplinary Approach「学際的アプローチ」は、ご存じの言葉だと思う。英語文献では、よく似た言葉に、Multidisciplinary Approachがあり、どう訳してよいのか、悩むことが多かった。医療以外でも使われる言葉だが、ここでは、医療で使われると限定して、この両者の大まかな区別をとりあげる。
20~30年ぐらい前だっただろうか、がん関係の医療の世界では、「がんの集学的アプローチ」といって、multidisciplinaryがよく使われていた。医学、看護の文献だけでなく、患者団体の資料にも出てきていた。
そのときの説明は「がんの場合、たとえば外科医が手術で切除するだけでは、治療成績は伸ばせず、化学療法、放射線科の医師、そして看護師、ソーシャルワーカー、心理療法士とともに、総合的に臨床データを検討して最善の治療の方針と計画を決め、治療を進め、フォローアップしていく」であった。
そのうち、interdisciplinary approach(学際的アプローチ)という言葉がでてきて、multiとinterの両方が混在して使われ、区別もわからないようなときもよくあった。今でも、あまり区別なく使われていることもあり、訳者として困ることがある。「多職種協働アプローチ」ということもある。
multidisciplinaryは「集学的」といわれるように、専門領域が中心になる考え方になる。各専門家の意見は聞かれるが、お互いに踏み込むことはない。
interdisciplinaryは、患者が中心になって患者も参加して、多職種が関わり話し合いを重ね、多職種が互いに補いながら問題解決に向かうので、場面によって、リーダーの職種が異なる、包括的なケアになる。現在のチーム医療が目指しているのは、interdisciplinary approachになる。