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VIVO連載「ケアする人々に贈る言葉」

2011-04-18 20:55:49 | 対人コミュニケーション
VIVO(ヴィーヴォ)という徳州会グループの看護・ケアマガジン(季刊誌)がある。発行部数も多く、発行後、程なくネットにも掲載される。そこに「ケアする人々に贈る言葉」というコラムを連載している。若いナースが道に迷ったときに勇気を与えてくれたり、前に進む糧になったりすることばをについて書いている。
今日、4回目の原稿を出した。

発行済みなのは2回目まで↓
 
第1回目:「「ケアリング」って何?」http://www.tokushukai.or.jp/media/vivo/img/vivo27_pdf/p37.pdf
  相田みつを、フローレンス・ナイチンゲールのことば

第2回目:「聴くことの大切さ」http://www.tokushukai.or.jp/media/vivo/img/vivo28_pdf/p27.pdf
  ことわざ2つ  

「聴くことの大切さ」はネットでもよくアクセスされているようだ。これは、自分でも面白い内容だと思っている。相手の意図や動機を「聴く」ことがどういうことなのかについて書いたものだ。詳しくは、渡部富栄著『対人コミュニケーション 看護のパワーアップにつながる理論と技術』のp41~に記載しているので、ぜひ、読んでほしい。文脈(コンテキスト)を考え、話者の意図や動機を推論していく必要性について、理解しやすいように説明した部分だ。
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『対人コミュニケーション入門 看護のパワーアップにつながる理論と技術』続き

2011-04-16 22:41:50 | 対人コミュニケーション
昨日の続き

 看護理論でコミュニケーションが述べられていることもあって、看護ではその文脈でコミュニケーションが説明されることが多かった。でも、ナースが置かれる場面はそればかりではない。ナースのコミュニケーションに必要なことを、体系的に整理する取り組みがこの本だ。ナースに必要な対人コミュニケーションをナースに必要だと思われるコミュニケーションの理論に絞って、スキルを説明している。

 本の感想にあったある病院の看護部長の話がとても興味深かった。「ナースのコミュニケーション能力が上がると、看護ケアだけではなく、医療チーム全体の治療成果が上がる。これは経験的にはっきりと分かっていた。でもそれがなぜなのかは説明ができなかった。でも、この本はその理解を進めてくれた」

 こちらが意図したことが理解されていたので、うれしかった。この本で学ぶナースは、学生から中堅ぐらいを考えていた。その人たちが、本当に先頭に立って活躍し、意思決定をしていくのはおそらく、これから20年後ぐらいだろう。本の記述の方向は、これから20年ぐらい先を見通したものであるべきだ。この15年ぐらい、ICN(国際看護師協会)の文書の翻訳から始まって、台湾大会以降、同時通訳をしてきた経験のなかで、いろいろなことを学べたことが大きく生きた。

 今年はICN大会の中間年にあたる、CNR・学術集会の年だ。5月初めに、マルタ共和国の首都、バレッタで開かれる。
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『対人コミュニケーション入門 看護のパワーアップにつながる理論と技術』

2011-04-15 12:43:27 | 対人コミュニケーション
 以前、予告をしましたが、3月30日に無事に、下記、発行となりました。


渡部富栄著 『対人コミュニケーション入門 看護のパワーアップにつながる理論と技術』ライフサポート社、3月30日発行


アマゾンのサイト
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BE%E4%BA%BA%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%B8%A1%E9%83%A8%E5%AF%8C%E6%A0%84/dp/4904084225

ライフサポート社のサイト
http://lifesupport-co.com/magazine.html

電子書籍にもなっている。

目次
第1章 コミュニケーションの仕組み
第2章 対人コミュニケーションのスキル
第3章 治療的コミュニケーション
第4章 チームの中でナースの存在感を高めるコミュニケーション
第5章 コンフリクト・アプローチ

 看護のコミュニケーションと言えば、看護理論の中で、共感とともに述べられることが多いようだったが、この本は、コミュニケーション理論からナースに関連のあるものを絞り込んで説明することから始めている。(第1章)。2章では、対人コミュニケーションのスキルとして、聴く、質問、投げ返し、フィードバックなどのスキルについて説明され、それらスキルを使った治療的コミュニケーションが3章でしっかり述べられている。第4章はチームの中でナースの存在感を高めるコミュニケーション、5章はコンフリクト・アプローチだ。

 これまで届いた感想は
・表紙は白地に青、シンプルで知的だ。とにかく読みやすい。例としてありそうなストーリー、ことわざや心に残る言葉、ときどき出てくる大きな写真(1~2ページ分)。スキルの具体的な使い方など。(看護職)

・これまで、ナースのコミュニケーション力を高めたら、チーム医療全体のレベルが上がることは経験で分かっていたけど、それがなぜかよく説明できなかった。この本はその説明をしている。理解を前に進めることができた。(看護部幹部)

・読みやすく仕上がっているけど、内容は相当濃い。(大学外国語学部教授)

 この続きは、また書きます。

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