記憶の改ざん

（ヌン目線）

息子が幼稚園児時代の事を最近よく思い出し、話題にもなる。

多分、久しぶりに幼稚園ママ（今もこう呼んで良いのか激しく疑問）に会ったからかもしれない。

現在同じ高校に通う４人が園庭で写った写真を見ながら、しみじみと・・・

私「あの頃、あんたは本当に小さくてさ、その割に根性は強くって手こずらせたよねーーーー」

息子「へーーー・・・」

私「年中の運動会の時、平均台を渡る障害物競争を絶対にやらなくて。　先生が一生懸命誘っても、スタートラインから一歩も動かなかったものねぇ・・・」

メタボ氏「あのとき、どうしてやらなかったの？」

息子この後意外なことを言って私ら親を驚かせた！！！

息子「あのさ、いつもその話題になるんだけど、俺的には走ってるんだよ」

へ？？？？？？？？・・・・と、申しますと？？？？

息子「俺の記憶のなかでは、ちゃんと走ったし・・・それも一番でゴールして、幼稚園児時代の輝かしい出来事になってるんだよ」

そ・・・それって、世間一般で言うところの

記憶の改ざん

って、奴ですか

彼の頭の中でどこでどうなれば、そんな都合の良い結論が出たのか定かでありませんが・・・

人間は結構こんな事を繰り返して、過去の嫌な思い出に縛られないように気持ちよい記憶に塗り替えて生きて行く生き物かもしれない。

実はこの運動会の最中のあたしの気持ちはどうだったかというと・・・。

「嫌だから、したくないからってやらなくて済んだら、この子将来ろくな大人にならないぞ！」

っと思ったのです。

ろくな大人どころか、逞しいぃ。


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