縄文キャンプで提供している縄文式コーヒーはスッキリした味わいで、濾過せず沈殿させた上澄みを飲むだけなのに美味いと好評だ。

コーヒーは胸やけするから苦手という人も美味いとお代わりするくらいだが、ここに至るまで相当な試行錯誤を重ねている。

縄文遺跡から出土する石皿と磨石は、ドングリの実をすりつぶす道具と考えられるが、石皿はヨモギなどの薬草や山椒などの香味料をすりつぶしたり、アイヌ料理のように魚やウサギなどの肉を、骨ごとすりつぶしてハンバーグやツミレをつくっていたかも知れない。

上澄みを飲むためにオタマがいるが、3代目にして理想的なオタマを合羽橋道具街でみつけた。プロ仕様のスープ用「レードル」というオタマ。
石皿ひとつをとっても謎が多い。
例えば北海道の遺跡の石皿は巨大で、出土量が異常に多いのだが、長者ヶ原遺跡からは62点の出土しかなく、そのうち完形はたった7点のみであることは発掘報告書に書かれているが、完成品の9倍も未製品が多いということは、石皿も交易品だったのだろうか?
また住居域の発掘が10%であるにしても、2,000年以上つづいた遺跡の割りに完形の数が少ないようにも思う。もしや徒歩圏内にある、ちょっと後の時代の六反田南遺跡や寺地遺跡に引っ越す時に持っていった?w
長者ヶ原遺跡の石皿は砂岩やヒン石が多いのだけど、扁平な石を窪ませる加工は、初期段階は磨製石器を研磨することで同時につくらないと作業効率が悪いのでは?
こんな疑問も自分で石皿をつくって、実際につかってみたからこそ湧いてくる。
「百聞は一見に如かず、一見は体験に如かず」
by縄文人(見習い)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます