7月31日、愉しみにしていた「縄文サバイバル講座 in NPO法人ワンネススクール」 ついに開講。
残念ながら記録的豪雨で川遊びは中止になったが、忍者ごっこというノリはそのままに薪割りや竹の楽器作りをして遊んだ。
薪割りはもとはと言えば縄文土器を野焼きする必要から必要に迫られて始めたのだが、古武術研究家の甲野善紀先生に出会ってから、その薪割りも体術として行うようになったのだ。
下の写真は、俺が主催した薪割り稽古会に飛び入り参加された甲野善紀先生。
また、整体の師匠であるN先生の「責任感や決断力、いざという時の行動力といった男らしさは、危険なモノを扱う経験によって完成する・・・つまり刃物を扱う経験は男になる上で必須の経験」という言葉で、古武術式の薪割りに整体の基本である動法を取り入れた。
動法とは、古の日本人の身体扱いのことで、俺は整体協会身体教育研究所の動法教授資格者として整体を教えているので、整体の稽古会として薪割りをするようになったのである。
ところがいざ薪割りを教え始めると、様々な問題に直面することになった。
現代日本人の多くは刃物を扱うという経験が少な過ぎて、斧や鉈を持っただけでビビッてしまい、斧を薪に命中させることすらできない人が実に多いのだ。
ヘッピリ腰・・・腰が引けてしまうのである。
薪に命中しても、斧が薪の上に乗っかるだけで、速度感のまるでない上品な動作。
そこでだ、慎重に狙いをつけて命中させる経験と、速度のある動きを併せ持った割り稽古(準備運動のようなもの)を色々考えて、昔の子供遊びの「釘さし」をさせてから薪割りを教えることにしてみた。
結果は大成功で、いきなり薪割りをさせるより格段に上達が早くなった。
子供の遊びの「釘さし」は、釘を180度回転させるこんな持ち方。手首のスナップだけで釘は飛んでいく。
俺が教えているのは、甲野善紀先生直伝の「根岸流手裏剣術」方式で真っ直ぐ釘を飛ばす方法。釘を持つというよりは、親指で軽く押さえて嵌めているだけ。
この持ち方だと、手首と肘が拘束されて体全体で投げざるを得なくなる。
例えばメンコやビー玉、オハジキは、狙いを付けて命中させるという点では合格だが、「危険なモノを扱う」という点では、釘さしには及ばない。
慎重さや真剣度がまるで違うのだ。
このことで、責任感・決断力・いざという時の行動力といった感覚経験を積んでもらうという目的であって、古武術として手裏剣を教えているのではないので念のため。
釘さしに関しては、整体稽古会の一環として「釘さし動法」と命名して教えている。
ワンネスの自由時間に釘さし動法を子供達に教えてみたら、簡単なアドバイスだけで釘が刺さる様になっって夢中に遊びだした。
本来は地面に刺すのだけど、古畳があったので的にした。
これなら雨でも夜でも好きな時に釘さしができるし、気分は何時でも忍者!
あとは暇さえあれば「忍者ごっこ」・・・釘さし遊びに熱中だ。
最初は遠慮して遠巻きにしていた女の子達も、男子がいない時を見計らって釘さしで遊びだす。
危険な遊びって魅力的なのだ。
最初は釘の持ち方と投げ方を簡単に教えて、あとは子供たちの工夫に任せる。
・前方に人がいる時には釘を投げないこと。
・狙った所に真っ直ぐに釘が刺さること。
・釘がスパっと刺さること。
これだけを目標にするだけで十分。
このような遊びは大上段に構えて真面目に教えるより、「忍者ごっこしようぜ!」と楽しく遊んだ方が子供達に伝わるに決まっている。
だからシノゴノと難しいことを説明せずに
「もっとスパっと動くと釘が刺さるぞ!スパッといけ、スパっと!」
「今の刺さり方はいい音がしたね!」
「真っ直ぐ刺さると気持ちいいだろ?」
というアドバイスや感想だけしていた。
子供たちが無心に釘さしする動画をアップしたので、ご覧下さい
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます