整体の稽古会で久し振りの上京。
上京した時は浅草でモンジャ焼きをしている友人宅に泊まるが、やっぱり浅草は人間臭くて好きな街だ。
都内で四つ残っている寄席の一つ、「浅草演芸ホール」は浅草の名所。
寄席とは年中無休で主に落語が聴ける場所だ。
この日は落語芸術協会の番組担当で、主任は三遊亭笑三師匠が主任、つまりトリだった。
因みにトリとは寄席の符丁で、番組の最後に出てくる噺家さんのことだ。
かっては当日に出演した芸人さんのギャラを一括して席亭さんから受け取って配分する役目があったのでトリという噺家さんの名誉職みたいなもの。
紅白歌合戦では、誰がトリを務めるのかと揉めないように、トリの後に大トリという訳の分からない序列を付けて芸人さんの面子を保つ工夫をしているが、これは社長より偉い社長取締役を作ったようなもんだ。
最寄りの銀座線「田原町駅」から乗車すると、浅草演芸ホールと二つ隣駅にある上野の「鈴本演芸場」を掛け持ちする噺家さんとよく乗り合わせる。
向いの席に有名な噺家さんと乗り合わせて「え~、師匠、落語好きなもんで・・・何時も寄席で楽しませて頂いてます・・・これからもお元気で・・・どうもどうも」と噺家さんに挨拶することがある。
噺家さんも「いやあ、どうも・・・これからもご贔屓に・・・どうも!」と挨拶を返す。
「どうもどうも」という内容の無い会話が成立するのも浅草の魅力だ。
他の寄席ではこんな環境も雰囲気無いのがノンビリとした下町風情。
寄席は昼夜入れ替えが無いし、弁当だって売っている。
東京の暑い夏は寄席がノンビリしていい。
俺にとって都会のオアシスだ。
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