映画「ガザの美容室」が公開された10年前のガザは、イスラエルが「テロリストから守るため」と塀で囲んでいたにせよ、女たちは美容室のなかではヒジャブを脱いで寛ぐ束の間の自由があったが、いまのガザにそんなオアシスは無いだろう。

ガザの美容院にあつまる女たちは、ハマスもISも知ったこっちゃなく、普通の生活をしたいだけ。それが突如として戦闘に巻き込まれていく。それは老人たち、子供たちも同じ。イスラエル軍に虐殺されている大部分は普通のパレスチナ人だ。
形骸化させられた暫定自治政府しか統治体制しかもたないパレスチナ人は、イスラム正規軍の暴力に対してゲリラ戦で抵抗するしかないが、それをテロリストというならベトナム戦争時のベトコンも、アメリカ映画で英雄的に描かれる第二次世界大戦のレジスタンス活動家もテロリストだ。
大女優オードリー・ヘップバーンは、娘時代にレジスタンスの連絡員をしていたことを誇りにしていたが、自由のために命をかけた娘をテロリストというか?
国連決議やオスロ合意の一方的な破棄、国際法を無視した唯我独尊の民族浄化の国策に反対するイスラエル国民もいるのだが、そんな普通のパレスチナ人を国外に強制移住させ、あろうことか「アメリカが所有してリゾート開発する」と公言したトランプアメリカ大統領の人間性を疑う。
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