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勾玉の表はどちら?・・・勾玉の身に付け方

2022年03月06日 09時14分48秒 | ぬなかわヒスイ工房

勾玉の飾り方に数種類あり、お客さんに説明しても電話やメールでは伝わりにくいので、これからは勾玉の商品写真に仕立て方の違いを添えて選択してもらえるように工夫した。

現代の主流は逆C字形の横向き飾りで、勾玉が横を向かないようにウッドビーズを介在させた仕立て方。逆C字の向きにする理由は「尾頭付きは左に頭を置くのと同じで、勾玉はの表は逆C字形とするのが正しい」との説明を聞いたことがあるが・・・。

ウッドビーズは紐に通す面倒があるので、釣りのテグス結びをしてネジレ止めにするパターンもある。こちらの方がウッドビーズ式よりスッキリしているが、慣れないと綺麗に結べずないので紐が切れたら交換に困る人も多いと思うから、ぬなかわヒスイ工房では送料お客様負担で無料交換している。
 
しかし古墳時代以前は縦飾りが主流であったと思われ、紐の交換が誰でもできて、ビーズを追加してカスタマイズすることもできるし、個人的にはこちらの方がスッキリして好み。
 
「勾玉は逆C字の向きが表」の最初は、「紐孔を穿孔し始めた向きを表とし、判別できない場合は逆C字に置いた向きを表にする」という大正時代の考古学研究の便宜としての記述があることを戦前の専門図書で見つけた。この判別法の最後だけが広まったのではないだろうか。
 
つまりは「勾玉は逆C字の向きが正しい」は現代人の思い込みで、それをお客さんに「正しい」とは伝えたくない。勾玉の表がどちらかという問題は、個人の主観に委ねられるもので、横向きの勾玉は逆C字でもC字の向きでもよく、その日の気分で自由に身に着けてくださいと私は説明している。ちゃんと情報リテラシーをしているのだワタシはっ!
高さ13㎜前後の超小型の勾玉は、独自開発したシルバー製の八の字環のオプションもある。一般的には市販のバチカンやA環を介在させて紐を通すが、デザインに納得できないことと、いつの間にか外れて勾玉を紛失する可能性もある。
 
そういったモロモロの説明をいちいちしなくていいように、商品説明文も工夫している最中。
 
写真への文字入れはウインドウズ10の「ペイント」アプリで、ついでにnunakawaとサインも入れたが、これは私の商品写真がSNSで無断使用されていることが多く、そのことへの警告をこめた対策。
 
「ペイント」では個々の写真ごとに面倒な作業があるので、プロカメラマンの友人に教えてもらって一括サイン入れを勉強しているところ。