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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

金と銀の問題・・・勾玉イヤリング

2023年01月31日 07時45分12秒 | ぬなかわヒスイ工房
軽量化のために80%サイズダウンしたイヤリング。
どうせならと、これまでのステンレスワイヤーから金色の銅線に変えてみたら、すぐ売れたではないか。
金色と銀色のワイヤーの好みは、「わたし金じゃないと駄目なひと!」「ここはスッキリと銀でしょ!」と一様ではない。
お客様の声は天の声・・・ワイヤーはお好みで変えます!と選択式を採用したワタシは「買ってくれるなら何でもいいヒト」( ´艸`)
 
 
 
 

 


我いまだ木鶏たりえず・・・ドキュメントロウカンヒスイの勾玉つくり

2023年01月28日 07時50分37秒 | ぬなかわヒスイ工房
同業者が秘蔵する一握りほどの不定形をしたロウカンヒスイの原石で勾玉つくりを託された。ロウカンヒスイは深緑色をした最高級のヒスイで、金をだしても買えるというものではないから私の世代の職人には垂涎の的。
ひと様から原石を託されたら重量と比重を測定した証拠写真を撮っておく(笑)
 
原石のいい部分を横取りする職人もいるとも聞くから信頼してもらっている訳で、同業者からロウカンを託されるのはたいへん名誉なこと。
よみとった節理の部分からつくったプレートは、全体の三分の一ほど。赤く墨出しした勾玉の上の部分で超小型の勾玉をつくった。
 
下手なカットをしてしまうと無駄な端材がでてしまうので、カットラインに確信がもてるまで観察を徹底するのはいつものことだが、ひと様の原石だから責任重大。ヒスイ加工の最初の工程の原石カットこそ、最も技量がためされるのではないだろうか。
完成した勾玉を写真撮影する際に14倍に拡大されるピント合わせをしていたら、石肌の内部にネフライト(軟玉ヒスイ)のような黒い粒々がみえたので、今一度比重測定
乾燥重量5・2g÷水に浮かべた重量1・57g=比重3・3なので硬玉ヒスイに間違いなく安心
 
 
石目の観察に丸一日かけて、慎重に墨出しとカットを繰り返して、縦24㎜の勾玉と11㎜の超小型勾玉が一個づつ完成。
普段よりズングリした勾玉になったのは、ロウカンの貴重さにビビッて慎重になり過ぎたためと思われ、残念ながら「勾玉の形をしたヒスイ」にとどまっている。
超小型の勾玉はオリジナル開発したシルバー製八の字環をセット。小さい勾玉をつくって「どうだ!まいったか!」とばかりに技術を誇る職人もいるけど、お客さんは市販のバチカンを自分で買って付けてちょうだいで終わるのは不親切というもの。それにバチカンだと挟んだA環部分が開いてしまったら勾玉を紛失する恐れもあるし、デザインがイマイチ。最初は丈夫なステンレスワイヤーで八の字環を作っていたが、高級感がでないから工夫に工夫を重ねて今の八の字環にたどりついた訳。
凛然とした存在感をもつ「ヒスイでつくった勾玉」にほど遠く、原石の価値を越えていないのは未熟な証しだ。修行が足りませんナ。
 
我いまだ木鶏たりえず!by戦前の大横綱の双葉山が、本場所69連勝で格下力士に敗れた時に恩師におくった電報文。
*蛇足ながら知らない人のために説明;勇む軍鶏はいまだ未熟で、本当に強い軍鶏は木像のように平常心を保っているという中国の故事
 
 
 
 
 

卑弥呼も身につけたかも?・・・ヒスイの不純物を風景として愛でる工夫

2023年01月19日 06時55分19秒 | ぬなかわヒスイ工房

一般的にヒスイに白っぽいフ(斑)が入っている部分は、不純物だから商品価値がないとカットされてしまう。


黄色っぽいマダラ模様がフ(斑)と呼ばれる部分。


しかしダイヤのような単結晶鉱物ならいざしらず、ヒスイは多結晶鉱物だから、様々な鉱物がまじった「ヒスイ輝石岩」として存在している。

そして生まれながらの判官びいきの私としては、不純物の部分も風景ととらえて使ってやりたくもなる。


透過光は星雲のよう。順光と逆光で表情がかわるヒスイの装身具を身につけた昔の人は、太陽に透かしてこの神秘的な風景を愉しんでいたのではないだろうか?と想像する。


それに出土品にもフが入っているものが多いので、出土品をモデルにした勾玉をつくると、本物ぽっい雰囲気になるのだ。

もちろん均一さや完全無欠さを求める人にはウケはよくないとは思う。
しかし、本物志向のあなた!北部九州の定形勾玉の特徴をモデルにした唯一無二の個性を持った勾玉です!卑弥呼もこんな勾玉をしていたに違いありません!と、商品価値をアピールする( ´艸`)


ちなみにCの字の向きにはフが入っていても、逆Cの字の向きは浅黄色だから、「アシュラ男爵勾玉」という謳い文句もアリ!


弥生時代中期に北部九州で生まれた定形勾玉の特徴は、全体にスマート・胴部断面が円形・球形状をした頭部が頸部に抉りこんでいるなど。

あるベストセラー作家が、「縄文時代にコシで生まれた胎児形の勾玉が、弥生時代にイズモで定形勾玉に生まれ変わった」と書いているが、まったくのデタラメ。

イズモで勾玉が作られるようになったのは古墳時代からだし、山陰系の勾玉は角ばったコの字をしていて、いわるゆ定形勾玉とは全然ちがう特徴を持っているし、そもそもイズモではヒスイ加工はしていない。

ベストセラー作家氏は、安直にネット検索して「ヌナカワ姫と八千鉾神の古代のラブロマンス」の類いを見つけて、考古学資料で検証しなっかたのだろう。学術図書を徹底的にしらべた松本清張とは大違いのお気軽さ。

いまや入手困難となった透明感ある黄緑系のヒスイ、フの部分も使わないともったいない。

#翡翠 #ヒスイ #勾玉 #ぬなかわヒスイ工房 #糸魚川


ヒトあればこそヒスイ・・・カップルで分け合う「better falf」勾玉

2023年01月13日 06時15分04秒 | ぬなかわヒスイ工房
仕事はじめにつくった作品は、厚目の勾玉を半分に割った「better falf」勾玉。
別々につくったペアでなく、ひとつを二つに割って作った勾玉をカップルで分け合うというコンセプトがミソで、夫婦そろって88歳を迎える両親の結婚記念日に、サプライズプレゼントしたい息子さんからのご注文だ。
親父の享年が88歳だったので、親孝行は生きているうち、と反省しきり。
 
ところが仕事はじめでつくった勾玉は、88歳の老夫妻の勾玉としてはカタチ・サイズ・色などがしっくりこず、納得のいくように再挑戦して作った。二つの「better falf」勾玉の、ピンとくる方を選んでもらえればいい。
 
ヒスイだから長寿の祝いに相応しいんじゃない。
「ヒスイで作った勾玉」であることが大事だし、子供が親孝行したいという想いから贈るからこそのヒスイ勾玉。だから作り手は注文主の想いに共感して、我がことのように作品つくりする姿勢が問われる。
 
しかし作り手は「想いを籠める」などという暑苦しい熱気を持ってはならない。また「真心をこめてつくりました!」なんて自分で言ってはならない。「親孝行したい」という息子さんの想いに応えるには、余計なことを考えずに誠実に仕事するしかない。
これぞ万葉歌人が、大事な人の不老長寿をヒスイに託して詠んだ和歌と同じ「ヒトとヒスイの物語」
 
ヒスイは希少鉱物だと評価するのもヒト。ヒトあればこそヒスイとの物語がうまれる。「ヒスイ海岸で一攫千金お宝ゲット!」なんて軽いノリはヒスイに相応しくないヨ。
 
 

 


アクセサリーのはじめ物語・・・国立民族博物館出版「ビーズ」

2023年01月02日 22時57分43秒 | ぬなかわヒスイ工房
ビーズ研究者の遠藤仁さんから頂いた、国立民族博物館出版「ビーズ」を正月休みに精読。
勾玉もビーズの一種なのだが、そもそも、なんでヒトは身を飾るのだろう?本書を読みながら考える。
「ライオンキング」の衣装デザインのアイデアは、、南スーダンのナイロート系部族の民族衣装だそう。
 
魔除け、お守り、帰属社会での身分やライフステージの表明、オシャレなど、時代や文化圏でビーズの持つ意味合いは多種多様。
人生の節目、つまりはライフステージの変化でアクセサリーが変わる文化もある。
 
しかしながら私は、より原初的な「愛着」を第一義と考えている。
 
類感呪術や威信材と認識する以前に、愛着あるモノと共にありたいという切実さが、貝殻や牙、骨、やがて石材に孔を穿ち、紐を通して首にかけたくなる欲求となる。
 
この考え方をするようになったのは、民俗学の石塚正英先生からフェティシズムの話を伺ってからだ。
 
一方で、台湾のタイヤル族には、山間地の農作業に乳児をともなう際、スズメバチの頭を連ねた紐を乳児の首にかけて魔除けとする風習があるそうだ。
愛着とはいえないが、こちらも切実な願いの現れ。
 
いまいちど勾玉とは?と問い直す。
 
 
 

弥生時代後期のガラス製勾玉がモデル・・・勾玉イヤリングの小型化

2022年12月24日 06時36分16秒 | ぬなかわヒスイ工房
勾玉イヤリングを購入した女性から、毎日つけてますと嬉しい連絡をいただいたが、イヤリングはピアスより外れて紛失しやすいのが気がかりで、以前から考えていた勾玉の軽量化に取り組み、勾玉を従来品の80%にサイズダウンしてみた。
ちなみに3個並んだ右端の青ヒスイ勾玉が従来品で、左のピンクと青の二個がサイズダウン品。80%に小型化した立体造形物はかなり印象は違ってくる。もちろん重量も80%だし、ビーズの数を減らして揺れで生じるモーメントも減らしたので外れにくくなっていると思う。
 
縦11㎜サイズとなるとリアルな勾玉にすることは簡単ではなく、弥生時代後期のガラス製勾玉をモデルにして簡素化。これは「大大勾玉展」で実物を観察できた成果。
初期の超小型勾玉もこんな形状だったが、それは徹底研磨にコダワリ過ぎる支配的な加工でできたカタチであったに対し、現在はヒスイと共同作業で(のつもり)思う処のカタチに加工できているので、似て非なるモノ。
 
これだけ小さい勾玉が作れると、端材の活用幅も広がる。それぞれ1個づつしか作れないコバルトヒスイとピンクヒスイの端材でペアをつくってみた。
色違いのイヤリングはイヤだ!と言われたら、イヤリング金具を外すだけでペンダント二つに早変わり!
 
お客様は神様です( ´艸`)
 

縄文人は白いヒスイを好んでいたのか?・・・白地に黄緑のヒスイ

2022年12月20日 09時05分23秒 | ぬなかわヒスイ工房
「縄文人は白いヒスイを好んでいた」と、考古学の先生方は仰るけれど、ヒスイ職人の私から観ると「特に中期は白地に黄緑の模様がはいったヒスイを好んでいた」と認識している。
それも前期は二例しか出土例はないけど琅玕 (ロウカン・深い緑色をした半透明な最上級のヒスイ)、中期が白地に黄緑模様、弥生時代は深緑、古墳時代は深緑を好みつつ、ヒスイならなんでもいいからとにかく量産!といった印象を持っていて、各時代ごとの色相の変化はあっても、基本は緑が好まれているように思う。
卑弥呼もヌナカワ姫もカワイイ!キレイ!と、勾玉を太陽に透かして見ていたに違いないと思うのデス
中期の大珠のようにでかいとそれほどでもないが、勾玉のように小さく、より立体的な装身具だと、白地に黄緑がより映えるように思う。大珠はある意味で平面的で、勾玉こそ白地に黄緑の模様がはいったヒスイの魅力を引き出すに、最も適切な立体造形物だと思うのが、ぬなかわヒスイ工房の考え方
ところが白地に黄緑をしたヒスイ製装身具は縄文中期の大珠以外にみた記憶があまりなく、縄文・弥生・古墳の人に、こんなのいかが?と感想を聞きたいもんだと、いつも思っている。
 
 
 

 


プルプルゆれる胎児勾玉・・・クルミの殻をつかった「ゆりかご勾玉」

2022年12月18日 08時15分27秒 | ぬなかわヒスイ工房
縄文テイストのアクセサリーに堅果類を使うアイデアを試行錯誤してきた結果、ドングリ・栗・トチノミは乾燥して割れる、クルミは実の部分を完全に除去しないと、経年で実が崩れて粉になって出てくるという結論。
そこで生まれたのが、クルミの殻を母胎に見立て、プルプル揺れる勾玉を羊水に浮かぶ胎児のイメージにした「ゆりかご勾玉」
 
以前はシルバーリングを自分で作って母胎に見立てていたが、素人の哀しさで同じ寸法・形状にすることが難しく、クルミならオンリーワンの自然物なので堂々としていられる。
裏と表はその日の気分で💛
季節を問わないユニセックスデザインなので、縄文男子の定番必須アイテムとしても!遺跡のみならず街でこそ!
プルプルゆれるとモテますよう~、旦那ぁ( ´艸`)
 
 
 

紀元前から続くインドの装身具つくりから縄文のヒスイ加工を推測・・・糸魚川翡翠展2022

2022年12月16日 06時57分45秒 | ぬなかわヒスイ工房
紅玉髄(カーネリアン)の樽形ビーズと、その下の実測図に注目!
Facebookで繋がっていてもお逢いしたことのない、西インドのグジャラートのビーズを研究する考古学者の遠藤仁さんが、個展最終日に遊びにきてくれて見せてくれたもの。昨年の個展でも、東京都埋蔵文化財センターを退官されたばかりの先生が遊びにきてくれて、貴重な話しを伺えたが、考古学者と交流できるのはありがたい話し。
なんと遠藤さん自身が、チッピング(獣角のハンマーで打撃剥離させて成形する石器つくりの技法)して、インドの職人が研磨と穿孔をしたのだそう。遠藤さんは旧石器時代を専攻した学生時代から打製石器作りをしていたことから、その技術の高さはグジャラートの職人にも一目置かれたようだ。
 
ちなみに現在の日本の石製装身具の切削・成形は、平面研磨機か両頭グラインダーなどの電動工具の使用が一般的だ。それにしても黒曜石より遥かに硬い玉髄を、チッピング成形できるとはすごい技術だ。
 
 
海外でのフィールドワークと実体験が豊富な遠藤さんの話しが面白すぎ、「平成の大首飾り」製作で苦労した玉髄の加熱赤化の技法もインドで調査されていたので、翌日のランチにお誘いして、たっぷりと話しを聞かせてもらった。
 
紀元前から継続している前近代的な職能集団の実態を聞くことで、原始のヒスイ加工の解明を目論むワタシ( ´艸`)
 
もちろん流通範囲や生産規模も比較にならないのだけど、グジャラートでは原石採取・成形・研磨・穿孔・交易と職能の分離が明確であるなど興味深く、遠藤さんに「では縄文時代のヒスイ加工ではどのようだったと推測できますか?」と、各項目ごとに質問。
 
例えば穿孔(紐孔をあける工程)に関しては・・・
Q:縄文時代のヒスイ加工の穿孔を検証した結果、弓錐を使用していた可能性が高いように思うがいかが?
 
A:錐揉み(掌で回転させる方法)では軸ブレが大きいので、弓錐だったと思います。
 
Q:富山の桜町遺跡で、狩猟には短すぎる長さ40㎝前後の単弓の出土品を観たことがあるのだが、弓錐式発火法に使用するなら少し長目だけど具合のいい長さで、ことによると穿孔具なのかも?
 
A:祭祀用なら特別な飾りの痕跡があると思うので、ないなら穿孔具の可能性は高いですね。
 
Q:穿孔する時は石材を垂直に固定する必要があるが、どんな固定具だったのでしょう?
 
A:現在のインドでは超音波穿孔機やルーターが使われているが、板材で石材を挟んだ端っこを金属の輪っかをスライドさせて固定して、弓錐で穿孔していた世代がまだ生きており、縄文時代の固定具は金属の代わりに紐や楔で固定していたのではないか。
 
 
どんな質問にも即答してくれる遠藤さんは、たまたま博士論文執筆中のフリーの立場だったので貴重な話しを伺えたが、研究機関に所属していたらこうはいかず、ご著書2冊と論文3稿まで頂けたのは僥倖。
帰りの新幹線で爆睡必至と思いきや、論文が面白すぎて糸魚川までの二時間は目はパッチリ、頭脳はフル回転。
 
疑問の解決が新たな疑問を呼んで迷宮へ(笑)
 
 
 

 


白ヒスイ、エビス顔つれづれ・・・糸魚川翡翠展2022

2022年12月12日 07時33分54秒 | ぬなかわヒスイ工房

ヒスイ業者は「白ヒスイは色が入っていない!緑じゃないと売れない!」と、白ヒスイは人気がないのだが、ヒスイ輝石自体は無色透明~白なので、白ヒスイをバカにしてはいけない。

わたしは白ヒスイの奥ゆかしい上品さが好きだ。
 
見よ!
赤いとっくりセーターに映える白ヒスイ勾玉を!ドキュメンタリー映画「杜人」の前田せつ子監督である。左は個展をプロデュースした天川彩さんはネイビーのとっくりセーター。
黒いブラウスに映える古代風勾玉首飾りを!
黒髪に映える白ヒスイ勾玉イヤリングを!
ラクダ色のモヘアセーターに映える白ヒスイ勾玉を!上の写真と同じお嬢様が、二日続けて通って装束をフォーマルな黒系からカジュアルな茶系に改め、じっくりと作品を選んでくれた。お客様が真剣に作品を選んでいる姿を目の当りにするとウルウルしてしまう。
カーキ色のセーターに映える古代風勾玉首飾りを!ベトナムから馳せ参じたプロレスラー氏である!( ´艸`)・・・本当はベトナム在住のぬなかわヒスイ工房のお得意様。ベトナム土産をたくさん頂いた。
 
 
つまりは白ヒスイはカラーコーディネートしやすく、比較的に値段も安い優等生!
 
個展が終わった今朝。
 
思い出すのは、非売品の古代風勾玉首飾りを首にかけたエビス顔の数々。
 
一般的なヒスイ販売会場ではあり得ない、笑い声と弾む会話の数々。
 
お客様の笑い声とエビス顔が私の栄養。
 
もちろんわたしも愉しかった。ご来場いただいたみなさん、関係者のみなさんありがとう!