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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

北海道に渡った糸魚川の漁民・・・快速小型帆船カワサキ船

2021年06月16日 07時44分55秒 | 糸魚川自慢

某所から、大正時代にカワサキ船なる快速帆船に乗って北海道に移民した、糸魚川の漁民についての調査を託されたが、調べ出したら面白い。

移民したのは能生地区の小泊の漁師たち。
 
道の駅「マリンドリーム能生」に併設された博物館で、説明書きのない「水押造り・六丁櫓・二枚棚で全長10mの横帆船」というカワサキ船の特徴に合致する模型を見つけたが、確信が持てないので木造漁船研究の大御所、赤羽正春先生に問合せしたら、ストライクだった。
当時、小型漁船で津軽海峡を渡れたのは、北陸で考案されたカワサキ船だけであり、特に越後で改良されたカワサキ船は凌波性がよく、積載性に優れ、水漏れしないので、北海道でも売れたそうだ。
加賀、越中のカワサキ船の平面図と比較すると、越後カワサキは近代ヨットに似た船型をしており、優れた性能が伺える。
道の駅「マリンドリーム能生」の売店の北海道物産は、移民の子孫が卸しているそうだ。
 
北海道の漁師と話すと、先祖は新潟だよと言われることもあり、富山県氷見市の博物館に展示されていたアイヌのマキリ形のイカ刺し(包丁)も、出稼ぎ漁民が持ち帰ったものではないか?
航路を調べると、小泊の次は海路80キロ先の出雲崎に寄航しており、風待ちを抜けば、北海道まで実質6日間で渡っていたようだ。
 
この航路、北西風が吹けば左斜め後ろから波長の短い掘れたウネリが襲い掛かり、山形から北は風速10mを超える沖出しのヤマセとの戦いの連続で、私はその過酷さを身に染みて知っている。
 
実際に命がけの大冒険であったようだ。
 
赤羽先生から、北海道移住した漁民の関連資料についてご教示頂いたが、先生の知らない資料も提示できたのは幸い。
 
しばらくはカワサキ船づくし。
 
 
 

母校美術部の後輩にエールを!

2021年06月01日 07時09分54秒 | 糸魚川自慢
母校美術部の後輩が快挙。
糸魚川タイムス5月29日版より
 
私が在学中は運動部と違って、県展に入選しても校内で話題になることも全校生徒の前で表彰状授与なんてことはなく、くやしい想いをしていたのでエールを贈りたい。
 
母校には美術教師が不在となって久しく、部員も女子ばかり、石膏デッサンもせず、イラストの模写ばかりしていると元美術部員たちは嘆いていた。
 
が、しかし渡邊さんの作品は、いかにも高校美術部らしいアカデミックな絵画手法とは異なり、おそらく漫画を描き続けて独自に得たであろう手練れの技を感じる。
 
背景の墨や骨太で勢いのある線など、「博多っ子純情」で長谷川法世が描いた、迫真のラクビーや山笠シーンを彷彿とさせるではないか。
 
写実的な絵画は、基本さえあれば実は意外に易しい。
 
その点、渡邊さんの絵はアカデミズムの呪縛に委縮せず、野放図なまでに大胆。これは才能がないと描けない。
 
彼女が美術系の学校に進学しても、周囲は委縮するようなアドバイスをせず、ノビノビと育てて欲しい。
 
もしかしたら、彼女は21世紀の北斎になる可能性だってあるのだ。
 
こういった褒め言葉も委縮させるので、本人には「すげえ迫力だねぇ!」くらいにしておかなければいけませんネ( ´艸`)

権現岳の万年雪・・・災害の記憶を刻む哀しい風景

2021年05月25日 07時38分54秒 | 糸魚川自慢
能生地区の権現岳の雪渓に案内してもらったが、海岸から20分強、人家まで10分弱という近さに驚く。
雪渓には岩壁から崩落した花崗岩の礫が点在しており、30年ほど前に多くの人が亡くなった「柵口雪崩」の現場であることを知った。
途中にある巨大な柵はキングコングの檻のようだが、二度と惨事を繰り返さないために作られた防護柵であるらしい。
山岳地帯から海岸までの急峻な地形は、稀有な絶景を産み出しもするが、それは災害多発地帯に住む人々の苦難の歴史が刻まれた風景でもある。
土木工学の概論本には、国内有数の地滑り地帯、河川氾濫地帯、波浪災害地帯と、各項目ごとに糸魚川が紹介されていて、呆れたことがある。
 
雪解け水がコロコロと流れる音だけが聴こえていた。
 
 

寿司屋で出すお茶はなぜ美味いのか?・・・「すし廣」店主を突撃取材

2020年12月28日 08時43分46秒 | 糸魚川自慢

寿司屋で出すお茶はなぜ美味いのか?

長年の疑問を幼馴染の寿司屋「すし廣」店主を突撃取材したら、緑茶の製造過程で出てくる粉茶(こなちゃ)という種類なのだそうだ。
 
わかりやすくいうと回転ずしで出すのはお湯を注ぐだけの粉末茶で食品添加物入り、寿司屋で出す天然素材100%が粉茶。
 
粉茶は茶漉しを通すので粉っぽくなく、糸魚川の寿司屋で出しているお茶は、市役所裏の正香園さんで製造販売しているとのこと。
 
急須なしで紅茶用のストレナーでも大丈夫なので、仕事の息抜きに一杯だけ飲みたい時に活躍しそうだが、持つべきは友ですな!
いい匂いが漂っておりますよ。
お隣の子供たちが餅搗きを習いにきて、年末らしい気配。
 
 

糸魚川は竜宮城のように感じるらしい・・・長者ヶ原遺跡体験

2020年10月12日 07時19分28秒 | 糸魚川自慢
社長さんも外人さんも、遺跡じゃ縄文人(見習い)ぢゃけぇ。
愉しく遊んでつかぁさいや、のぅ!from文太さん。
台風接近時でも、長者ヶ原遺跡ガイドやイベントの時は好天に恵まれ、雨に降られたことは皆無なのです。
市街地は雨でも遺跡上空だけ星が出ていたり、イベント終了直後から豪雨なんてことも多い。
縄文のご先祖や精霊のみなさんが一緒に遊びたがっているのだな、と素直に思えるのであります。
11月の個展が終わるまでしばらくガイドはお休みするが、個展翌日からガイド再開だし、後半には団体さんも来る。
 
ガイドした人は、体験イベントをして欲しいと、次は大勢友達を連れてきてくれる循環が続いてくれている。
 
「竜宮城に遊びに行ったみたいに、濃密な時間を過ごせて愉しかった!」・・・これは最大の褒め言葉。
 
 

好奇心いっぱい、興味をもったら後先考えずに行動してみる・・・子供っていいな。

2020年10月04日 07時40分56秒 | 糸魚川自慢

今月末に都内で物販の打合せと講演、来月には個展も決まり、時間が足りないのでしばらく来客はお断りにするつもりが、土曜日の朝になって友人、午後には宿泊先の紹介で二組4名が来店。

産まれて初めてのイヤリングと勾玉ペンダントを身に付けてご満悦の小学6年女子。
 
小学女子は石拾いより「波とおっかけっこごっこ」する方が楽しいに決まっている。
濡れたズボンの冷たさは、旅の思い出。
 
長者ヶ原遺跡のクルミの樹には実が残っていて、彼女は枝に飛びついて落としてニカニカしていた。
地元のご婦人が別の場所でクルミを拾っていたら「遺跡の樹にクルミが残っているよ!ほら!枝に飛びついたら落ちてきたよ!」と教えていたが、まるでジブリアニメの一場面のようだ。
子供が波から逃げたり、樹にぶら下がってクルミを落とす遊びは、縄文の昔から変わらない風景だろうなぁ、とシミジミ見てしまう。
 
好奇心いっぱいで、欲得抜きに行動してみるのが子供だ。
 
子供っていいな・・・我もかくありたしと思うのであります。
 
 

 


長者ヶ原遺跡活用の輪が、市民にも広がってきた

2020年09月26日 07時48分55秒 | 糸魚川自慢
このところ、朝目覚めると寝た時と頭の方向が90度~180度とあらぬ方向を向いていることがよくあり、寝相が人生の転換点を教えてくれているのかな?と納得している。
これまで個人的に長者ヶ原遺跡のガイドや宿泊体験イベントで県外の人を集めてきたが、帰郷して10年目にして地元の有志が活用方法の相談にやってきた。お三方は糸魚川活性化を真剣に考える某市民グループの会員。
 
ずっとこの日を待っていたのです。
縄文遺跡でお祭りイベントをするなら、どこの遺跡でも同じ。滝沢泰平さん主催の縄文イベントで演奏するKnobさんと雲龍さん
 
でもこの遺跡は、フォッサマグナの恩恵を受けたお陰で三千年以上も栄えた、糸魚川ならではのお国自慢。
 
天津神社、ぬなかわヒスイ工房、ヌナカワ姫がお隠れになった稚児ケ池、そして長者ヶ原遺跡の4ヶ所をエリアとして捉えてガイドすると、縄文~古墳時代までのヒトとヒスイの物語が如実に浮かび上がってくる。
16号住居でイダキを演奏するKnobさん
 
糸魚川の人々が主催する長者ヶ原遺跡のイベントで、Knobさんや雲龍さん、牧野さんがライブしてくれたら嬉しいし、最近友達になった、琵琶奏者の大峯香風さんの平家物語も聴きたい。
 
友達には、モンゴルでも著名な馬頭琴のテルゲルマ-さんや、二胡の翠月淳さんだっている。
 
喜びを共有できる仲間が地元にいてくれたら、もっと楽しくなるのです。
ちかごろライアー演奏家としてデビューした上越市のマコちゃん。
 
ヒトとヒスイの物語を分かち合える仲間を、首都圏でも増やす活動をしてはどうか?と誘ってくれる友人が3人もいて、来月上京する。個展の話しも出てきた。
 
これは脱宝石のヒスイの文化的価値の認知と、糸魚川ファンを増やして遊びに来てもらう活動の一環。
 
つまりヒスイ職人による、ヒスイ・縄文・ヌナカワ姫をキーワードにした文化事業なのだ。
 
このウネリ、乗らずになんかいられない。
 

物部彩花さんの初糸魚川ライブ・・・2週間前なのに満員御礼!

2020年09月01日 07時57分14秒 | 糸魚川自慢

イベントページ作る前に満員御礼告知が出てしまいました(汗)

まだライブ2週間前ですよぅ・・・。
 
是非とも聴いて欲しい人を招待できなかったのが残念だけど、これほど盛況なら次回に繋がる可能性があるということ。
 
物部さんにしても、ヌナカワ姫、縄文、ヒスイに大変な興味を持ってくれて、逢う人毎に糸魚川の宣伝をしてくれている模様。
 
私のお客さんは1泊2日~2泊3日はして遊んでいってくれる上に、次は仲間を連れてきてくれる「独り観光大使」
 
電通に莫大な宣伝広告費を払って観光人工拡大を図るより、彼女みたいに影響力がある糸魚川ファンが、口コミで糸魚川の宣伝をしてくれる方が継続的だし、対費用効果がウヤムヤな税金を使わないで済む。
 
糸魚川市は物部彩花を観光大使に任命しなさい!(笑)
 
官民挙げてヒスイを売ることだけしか考えないのは片手落ち。
 
ヒスイが売れても儲かるのは業者だけで、市民への還元はなく、より大きな視点に立つと、鉱物資源が失われていくだけなのだ。
 
だから売るべきは文化。
 
情報発信は物質としてのヒスイの魅力ではなく、縄文以来5,000年も日本列島の人々に愛されてきた歴史的存在物としてのヒスイ文化。すなわちヒトとヒスイの物語。
 
ヌナカワ姫にしても、ここ30年ほどに創作された観光用の「古代のラブロマンス」ではなく、物部さんは昔から語り継がれてきた悲劇の伝説に大変な興味を持ってくれており、いつか伝説をモチーフにした歌を作ってもらえたらな、と切に願う。
 
すなわち悲劇の伝説の語り部だ。
 
この流れは女神復活の狼煙か!?
 
今回はまだ公表できないサプライズ企画がある。
 
増えますよう、糸魚川ファン!
 
不肖、ヤマダ、もてなしまするぞ。糸魚川へいらっしゃい!
 

 


うたえ、おどれ、語れ、そして遊べ!・・・ディスカバリー糸魚川

2020年08月28日 07時17分18秒 | 糸魚川自慢
来客が「次は仲間を連れて来た~い!」と言って帰っていくのは無上の喜び。
長者ヶ原遺跡での物部彩花さん
 
新潟出身のベストセラー作家のひすいこたろうさんのように、二カ月連続で大勢仲間を連れて来てくれる人もいるが、詳細未定ながらソウルシンガーの物部彩花(もののべあやか)さんもそうなりそうな塩梅だ。
ヒスイ海岸にて・・・真夏これだけ透明度が高い日は滅多にないのだが、運がいい方ですなぁ。
 
例えば遺跡でのライブ活動や動画撮影は、教育委員会の使用申請が必要だが、わたしは喜んで橋渡しをする。
姫川河口にて・・・遠くに黒姫山が見ゆる。
 
音楽家、作家さん目線のヌナカワ姫、縄文、ヒスイの魅力の情報発信は、地元の人にとってもディスカバリー糸魚川。
 
うたえ、おどれ、語れ、そして大いに遊べ!
 
 

蓮華温泉で天下をとる!・・・標高1475mにある糸魚川の露天風呂

2020年08月21日 09時01分40秒 | 糸魚川自慢
露天風呂界の頂上を極める!
露天風呂としては国内で最も高い標高1,475mに位置する、糸魚川の蓮華温泉は、晴れていれば北アルプスが一望でき、天下をとった気分が味わえます。
これより高い位置にある風呂は、どこかの山小屋にあるかも知れないけど、露天風呂としてはここがピーク!
糸魚川駅からバスも運行しており、約90分のトリップ。
 
入浴料500円也、宿泊できるロッジの内風呂と食堂も在り。
 
駐車場から登山道を登ること約10分、サンダル履きでも大丈夫。
来客と注文仕事の合間の遅いお盆休みで30年ぶりに訪れたが、糸魚川の魅力はヒスイ、海の幸だけじゃなく、山も面白ろく、毎年遊びに来る常連客を案内しようと思うのですよ。
 
10月中旬まで入浴可能で、夏休みや連休以外の平日の午前中はガラガラ。
 
ぜひとも露天風呂日本一体験を!
 
追記;モンベルの元部長さんから、標高なら白馬槍温泉の方が高いが、展望なら蓮華温泉だな、という情報を頂きました!