釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

宝塚宙組公演のこと

2013年06月10日 22時20分41秒 | 演劇・演芸
昨日観劇した宝塚宙組公演のこと。

「モンテ・クリスト伯」

読書が嫌いな私は世界名作全集なんて読んだこともなくて、「巌窟王」の名前は知っていても内容はウィキをざっと読んだ程度の知識でした。

パンフレットに作者の石田昌也先生が書かれているのですが、流石に宝塚化するにあたって、映画で一時間ある牢獄の場面は十分までとされたそうです。

だから暗い話なのにあまり暗い印象はありません。

どちらかというと復讐の先にあるもの、未来とか希望がテーマになっているということです。

話を知らなかった私が、全体のストーリーをよく理解できたのは、やはり作品がまとまっているということでしょうか。

ジンとさせるところはジンとさせ、明るい場面は明るく、飽きることがありませんでした。

主演の鳳稀かなめは、全体的に破綻がないですね。

何の役でも出来るという感じです。

映像でちょっと見た特別出演のオスカルが良かったんでびっくりしたところなんですが、エドモンド・ダンテスもよく似合っていました。

相手役の実咲凛音は芝居がうまいですね。

二十年経って、息子に対する母性の表現の素晴らしさは、いろいろな劇評で書かれています。

宝塚の主演娘役のカテゴリーにはなかなか含まれない大きな子供のいる母親の役をうまく演じていました。

二番手がハッキリしない宙組ですが、二番手以下の各スターたちも破綻なく演じていました。

女役も個性的でいいですね。

石田作品によく出てくる現代の場面。

嫌いな方もいるようですが、物語をスムーズに運ぶための工夫だと思ったらそんなに違和感を感じさせません。

この現代の場面はスターの登龍門。

この中から未来のスターが生まれるかもしれませんね。

レビュー「Amour de 99!! -99年の愛-」

物故した演出家の名場面や名曲を繋いだレビューです。

最近、ショー作品で傑作を連発している藤井大介先生の作品です。

ですが、既存の作品を繋いだだけの印象を免れません。

耳慣れた曲や懐かしい場面(実際見ていないと思います。)が次々と出てくるんですが、心が躍りません。

出演者の歌やダンスは、非常にレベルが高く、見るべきものが多いのですが、作品としては平板なものでした。

そして、宝塚のスターシステムの弊害なのか、次々に出てくるしターたちに驚きや新鮮さがないのです。

しいていえば娘役だけの場面は新鮮でしたが。

少し前に見た星組の「エトワール・タカラヅカ」の中詰の名曲のメドレーの方がはるかに心に残ったし、心が躍りました。

名場面をつないで作品を作るというのはなかなか大変なことなんだとおもいます。

でも、派手で強烈な宝塚の色彩は目の覚めるものが有り、リフレッシュ感は偉大なものがありました。

最近、宝塚の典型的な上演形式である二本立てが少なくなってきています。

シュー作品が好きな私としてはもう少ししゅーを上演して欲しいと思います。

でもショーはお金がかかるらしいから・・・・・。
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