釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

灌仏会・・・甘茶

2013年04月08日 21時03分50秒 | 季節
今日は灌仏会、花まつりです。

やさしくいうと、お釈迦様の誕生日。

ほかにも仏生会(ぶっしょうえ)浴仏会(よくぶつえ)降誕会(こうたんえ)竜華会(りゅうげえ)花会式(はなえしき)などいろいろな呼び方があります。

花まつりは明治以降の呼び方だそうです。

釈迦(ゴータマ・シッダッタ)は現在のネパールのルンビニで、母の右の腋の下から生まれたといわれています。

そして生まれてすぐに右手を上げて天を指し、左手を下げて地を指して、真っすぐに立ち、七歩進み、「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 我当度之」といったとか・・・・。

その時、天から2匹の龍が降り、甘露(かんろ)の雨をふらせたといいます。



花まつりで、甘茶をかけるお釈迦様の像は生まれたときの再現をしているわけですね。

お釈迦様の入っている花御堂は、生まれたルンビニの花園を、甘茶をかけるのは龍の甘露の雨を表しているのです。

灌仏会は、今ではマイナーな存在になってしましたが、江戸時代までは、寺子屋は休みになり、公的機関も休みだったようです。

廃れたあたりにも、明治維新後の神仏分離や廃仏毀釈の影響があるのではないでしょうか。

国家神道を推し進めるのには、釈迦の誕生日は邪魔だったのかもしれません。

画像は、寛永寺の両大師の花御堂です。

そばには甘茶の自動給茶器が備えられていました。



ほんのり甘い・・・・甘茶。



これがその甘茶の正体です。

ユキノシタ科の植物なので、同じ科のアジサイに似ているでしょう。

花の時期も同じ頃です。(向島百花園で撮影)

まさしく天然の甘味料です。








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