デイリー句会入賞発表

選者 高橋正子
水煙発行所

■□最優秀/5月15日-21日

2006-05-21 08:33:31 | Weblog
■高橋正子選

【最優秀/5月21日】
★いくたびも青葉の峠越えゆけり/多田有花
「いくたびも青葉」に、ゆたかな青葉が想像できる。峠を越えるたびに、青葉の豊かさが、ますます身にしみてゆくようである。(高橋正子)

【最優秀/5月20日】
★葉桜がよく映る水汲みにけり/竹内よよぎ
葉桜の下にある泉なのだろうか。葉桜の影を映した水がなみなみとして、ゆたかなのがいい。(高橋正子)

【最優秀/5月19日】
★朴の葉に包まれている夏料理/祝恵子
夏の料理は、目にすずしそうなのがいい。あおあおとした大きな朴の葉に包まれた一品は、野趣があって楽しい。(高橋正子)

【最優秀/5月18日】
★等分に香を注ぎ分けて新茶かな/野田ゆたか
丁寧に、等分に注ぎ分けられるのを待っていただく新茶は、ことに嬉しい。香り第一の新茶に、いい団欒もあり、体にくすりのごとく沁みる。(高橋正子)

【最優秀/5月17日】
★馬の眼のいつも濡れいて競べ馬/篠木睦
「競べ馬」は、5月5日、京都市上賀茂神社の社前で行われる神事。「競馬」が夏の季語に入れられているのも、ここに由来する。いまでは、競馬(けいば)はいつでも行われ、夏の季語としての働きは弱い。
「いつも濡れいて」は、若葉を映した馬の大きな瞳を思い出させてくれる。(高橋正子)

【最優秀/5月16日】
★御所若葉行列をみな見送りぬ/ 祝恵子
御所が若葉するころの行列といえば、京都の三大祭の最初の祭、5月15日の葵祭。沿道の観衆は、葵祭のきらびやかな行列を迎え、行列を惜しんで、みんなが見送る。「みな見送りぬ」にこめられた心がいい。(高橋正子)

【最優秀/5月15日】
★青蛙にわかに啼きてそれっきり/小口泰與
青蛙の印象が、さっぱりとしている。突然に鳴き出した青蛙に、いよいよ夏かと、思いきや一度啼いてそれきりになった。早く啼きすぎた青蛙かもしれないが、初夏らしく、ユーモアがある句。(高橋正子)

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御礼 (小口 泰與)
2006-05-21 15:53:15
2006-05-16 08:51:21



高橋正子先生

「青蛙」の句をお選びいただき、そのうえ身に余るコメントをいただき心より感謝申し上げます。

今後ともよろしくご指導願います。
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お礼 (祝恵子)
2006-05-21 15:54:55
2006-05-17 21:34:50



正子先生、「若葉」の句を選句の上、嬉しいコメントをそえて戴きまして有難うございました。
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お礼 (篠木睦)
2006-05-21 15:56:15
2006-05-19 13:09:52



正子先生、「馬の眼の」の句を5/17日の最優秀句にお選び頂きまして有難うございます、又選を下さいました皆様有難うございます。
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お礼 (野田ゆたか)
2006-05-21 15:57:25
2006-05-19 19:24:40



5月18日 新茶の句に最優秀句評をいただきましてありがとうございました。
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お礼 (祝恵子)
2006-05-22 09:19:16
正子先生、19日の「夏料理」に選とコメントを添えて頂きまして嬉しく、感激しております。有難うございました。
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お礼 (多田有花)
2006-05-23 11:03:27
正子先生、「いくたびも青葉の峠越えゆけり」を

5月21日の最優秀句にお選びいただきありがとうございました。

久しぶりの快晴にオートバイで峠越え。青葉と日差しを

楽しみつつ走りました。
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