すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

レンジャー、GO ON! ③

2009-01-15 11:05:04 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
寒い・・・。

キーを打つ手も、かじかんで、凍りそうな勢いですが。

コーヒー入れたカップで、手を温めながら、
妄想レンジャー、いきます。

えっと、その前に。

昨日の、グダグダな閑話休題のベースとなっているのは、
娘と私の日常会話です。

次に来るデビュー組は、どこか。

今でさえ、飽和状態のデビュー組なのに、
割り入ってくるのは、どこか。

興味シンシン、な、親子。

毎週の少年倶楽部を見ている間の親子の会話は、
かなり、きわどい毒舌です。

そういえば・・・。

昨夜の「カートゥンKAT-TUN」でも、
かなりの、ダメ出しをしていた母と長女。

基本、何を見ていても、
∞に例えて、シミュレーションしています。


「ほんで、どうなっとんねん」

「ピンクは、もう、レンジャーには返さんって、言ってきよったんじゃ」

「どういう意味?」

「悪悪少年団のメンバーになるってこと?」

バコッ!!

「イッターィ! 何すんねんイエロー、どついたらあかんやろ」

「おまえが、変なこと言うからやろ」

「そんなこと、あるわけないやん」

「ほんまやぞ、ブルー。冗談でも、言うたらアカンわ」

「だって、返さんって・・・」

「よう、考えてみ。返さんっていうんは、悪悪少年団のやつらの言葉や」

「どこにも、ピンクの気持ちなんか、書いてないやろ」

「分かってるんは・・・」

「ピンクが、むこうの手の中におる、っちゅうことだけや」

「どないする?」

「今すぐ、助けに行くに決まってるやんか」

「それは、わかってるよ」

「その方法が問題なんじゃ」

「闇雲に突っ走っても、あかん、て?」

「腹、減って泣いてないかなあ」

「グリーンやないねんから、腹減ったくらいでは泣かんやろ」

「餅、食ってるって言うとったしな。それは大丈夫やろ」

「それ、誰が言うとったん?」

「ああ、ピンク探してる最中に、餓ッ鬼ーに会うて」

「アジトの謎組に、それとなく探り入れてもらったら、そない言うとった」

「やつらのアジトに、謎組いてんの?」

「みたいやで? なんか、練習しとるらしいわ」

「餓ッ鬼ーは? 一緒やなかったん?」

「餓ッ鬼ーは、その伍、の方やって言っとったな」

「なに? なんで、餓ッ鬼ー、気にしてるん?」

「せやって、やつらのアジトを知ってるんは・・・」

「俺らは知らんねんから、残るは餓ッ鬼ーだけや」

「でもさあ、一応、謎組やから、アジトは教えられへんって、言うとった」

「アジトを教えろって、言わんかったらええやん」

「おまえ、何、考えてんねん」

「何か、ええ知恵あるんか?」

「ピンク助けられるんなら、どんなんでもええわ。
 早よ、行ってやらんと。あいつを、また独りにしとくなんてこと・・・」


「その気持ちは、みんな一緒やで、イエロー」

「そうや。やっと、戻ってきたんやもん」

「俺らは、もう二度と離れたらあかんねん」

「誰にも、邪魔させたり、せえへん」

「イエロー、大丈夫や。
 あいつの帰る場所は、ここだけや。悪悪少年団やあらへん」


「ナスの言うとおりやぞ。さて、そこで、だ」

「餓ッ鬼ーに、何を聞くつもりや」

「ふふんッ!!」

「ああ、もう、威張っとらんと、早よせえや」

「あんな・・・」

レッドの手招きで、頭を寄せ合い、
なにやら、相談するお兄ちゃんレンジャーたち。

「そんなうまいこと、いくかなあ」

「迷っとっても、しゃあないわ」

「要は、ピンクの誤解さえ解けたらええねん」

「始まりは、そこやからな」

「もうすぐ日も暮れるから、急がんと」

「おまえ、また腹減ってきたんやな」

「こいつが上手いこといったら、みんなでメシやで」

「よっしゃ!!」

「単純やな」

「ほな、行こか」









④へ続きます。











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レンジャー、GO ON! ③ ・・・の前に。

2009-01-14 23:10:44 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
昨日の自転車騒動に疲れて、
ベタなレンジャー妄想をUPするの、忘れたわ。

って言うより、
結末に至る過程が2種類浮かんでしまって、
どちらにするか、決めかねてたのが、本音。

なので、結末に向かうまでの、閑話休題。

悪悪少年団の、密談を覗いてみることにいたしましょう。
「なあなあ、やっぱり、カッコええよなあ」

「根っからの、スターやねんな、きっと」

「俺らに、足らんもんは、それか?」

「スターのオーラってやつやな」

「ほんでも、TOKYO-CITY行って、全国区の仕事かて、やったやん」

「ああ、極悪先コー、な。あれ、SPもやるらしいで」

「いっぱい、仲間も出来て楽しかってんけど」

「もうちっと、こう、ドーンと、いくかと思ってたんやけどなあ」

「今一歩、伸びんかったなあ」

「いやいや、言うても、これからなんとちゃうの?
 今年あたり、俺ら、イケルで」


「もうひとつ、目玉が、いるような気ィすんねんけど」

「せやから、やな。こうして、ピンクを引き入れてやな」

「オーラの出し方でも、見習ったろか、と」

「そういうことやん」

「イケル? 見習える?」

「やってみんことには、わからんやん。ボスかて、期待してくれてはるよ」

「ほんまかぁ? どこ情報やねん、それ」

「ま、言うても、そんな気がするだけやけど」

「あかんやん、そんなん」

「まあまあ。ほんでも、この仕事がうまくいって、
 ピンクが俺らの味方になってくれたら・・・・」


「悪悪少年団も、ついに、大々的にお披露目になるかもわからん、てか?」

「そういうこっちゃ」

「うまくいくかなあ」

「そこをうまくやんのが、勝負の分かれ目やって」

「今年は、俺足組も、いろはに、ず組も、お披露目を狙ってるからな」

「群雄割拠、やな」

「今年こそ、俺ら、いったるで!!」

「おう!!」




・・・・・・だめだ・・・
気が乗らない。
まるで、おもんない・・・

すみません。

本日は、この辺で。



あのね。
実を言うと。

今、打ってるパソコンのあるお部屋って、
婆さんの部屋の隣にある和室なんですよ。
昔の家だから、
玄関入った左手の、いわゆる四八畳のうちの一部屋なんですけど。

キーを打ってたらね、
隣から、妙テケレンな声が聞こえるんです
何を言ってるのか、分からないけれども、
確かに、細い高い声で、しゃべってる。
誰としゃべってるんだ? と思うくらいに、ものすごい勢いでしゃべってる。
で、その声が止んだな、と思うと、
いきなり、高いびきが聞こえるわけです。

寝言?
今の、寝言?

で、ふっと。
いびきが途絶えて、
また、か細いけれども、ちゃんと声が聞える・・・
の、繰り返しで。

隣の部屋で繰り広げられる、ショートホラー。

覗く勇気は、ありません。

私の妄想も、
このような現実の前では、太刀打ちできません。


すみません

こちらに被害が来る前に、退散します。

おやすみなさいませ。










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レンジャー、GO ON! ②

2009-01-12 01:15:57 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
小雪舞い降りる、寒い朝。

部活に出る娘を、高校まで送って行きました。

祝日なので、道路は、空き空き。
それを見越して出たつもりだったのに、
予定よりも、うんと早く到着してしまい、
「早すぎるわッ!!」といって、娘に怒られました。

え~??
送って行ったのに、なんで、怒られるのよォ?????

母業は、割りにあいません

さて、続きで、ベタなレンジャーものの、その②です。
たぶん、もうあと一回くらい、③で、終わるかな?




シティのはずれにある、人気のない公園。

ピンクは、ひとり、ジャングルジムの天辺で、ぼんやり、空を見上げていた。

もう、僕に、帰るとこなんか、なくなってしまった。
これから、どないしてったら、ええんやろ?


そこへ、下の方から声がした。

「あ、ピンクレンジャーや!」
「ほんまや。俺らのテリトリーで、なにしてんねん!!」

悪悪少年団の、なか男きりや男だった。

「テリトリーやって?」

「そやで。降りて来いや」
「勝負せえや。今日こそ、決着つけたるわ」

「勝負とか、もう、ええわ。ぼく、もう、レンジャーではおられへんもん」

「はあ?」
「なんて? そんなとこで、ごちゃごちゃ言うても、聞こえへんわ。
 降りて来いって」


「なんで、年下のくせに、命令口調やねん」

文句を言いながらも、ピンクは、下へ降りようとした。

「ヨッ・・・と!」

最後の2段めくらいから、ジャンプする。

「あかん、カッコええがな」
「ほんまや。やっぱ、根っからのスターやねんな」

顔見合わせて、なか男ときりや男が、うなずきあう。

「どないしてん? なんか、あったんか?」
「俺らでよかったら、話、聞いてもええよ?」

妙に優しい口調の二人だが、
人を疑うことを知らないピンクは、その優しさに、騙されてしまう。

そして、さっきの出来事を、
ついつい、二人に、しゃべってしまったのだった。

「行くとこないんやったら、俺らのとこ、来たらええやん」

「ほんまやで、それが、ええわ。
 俺らんとこ、仲間がいっぱい、おるで」


「そうやで。謎組のやつらだろ? 俺足組も、いろはに、ず組も、な。
 あ、それに、もっとちっちゃいんやって、いっぱいおんで」


「でも・・・」

「なにも、今すぐ仲間になろうとは、言わへんよ」

「ここ、寒いし。俺らんとこで、ちょっと暖まろうや。
 な、腹、空いてへん?」


「僕、そんなに、食欲ないんやけど・・・」

「ええやん、ししゃもも、あんで?
 正月の残りモンやけど、餅もあるし」


「おう、そうやで。仲間に、餅の変わった食べ方するやつ、いてんねん」

「へえ、どんなん?」

「口では、よう説明出来ひんわ」

「今なら、アジトにはまチャンもいてるし、作ってもらったらええやん」

「な? 行こうや」

「・・・・・・うん、そしたら、ちょっとだけ、お邪魔するわ」

「よッしゃ!」
「よッしゃ!」

二人に連れられて、公園を出ようとしてるピンクを、
たまたま見ていた影が、あった。

「楽器隊・その伍」のメンバーでもあり、
また、「謎組」の一員でもある、餓ッ鬼ーだった。


しばらくの後、餓ッ鬼ーは、街中で、
何かを探すように、きょろきょろとしている、ブルーに出くわす。

「あ、ブルーさんじゃないっすか。なにしてんすか?」

「ああ、ちょうど、ええわ。なあ、うちのピンク、見んかった?」

「ピンク、どうかしたんすか?」

「いや、ちょっと、いきなり訳分からんこと言って、
 飛び出していってしもうたんや」


「へえ・・・」

そこへ。

「おい、ブルー!! おったか?」

イエローが、後ろから声をかけた。

「あっちのカフェには、おらんかってん。
 寒がりやから、どっかで、あったかいもん、飲んでると思うたんやけど、な。
 あ、なんや、餓ッ鬼ーやん」


「お久しぶりっす」

「おまえ、こんなとこで、何してるん? 今日は、謎組か?」

「違いますよ、今日は、楽器隊・その伍のほうですって」

「ほんまか?」

「ほんまですって。
 謎組やったら、レンジャーのお二人の前に、よう、出てこれませんもん」


「ふうん、まあ、ええわ。で? 何してるん?」

「今な、ピンクを見かけんかったか、聞いとったとこやねん」

「見たんか!?」

「えっと、・・・」

「早よ、言えや」

「まあまあ、イエロー。そんなん言うたら、言われへんやん。なあ?」

「どっちや? 知ってるんか? 知らんのか!」

「あかんわ、ごめんな。
 ピンクのことになると、人が変わりよるわ」


「えっと、ええっと、知ってますッ! さっき、見かけました」

「どこや?」
「どこにおったん?」

二人に同時に尋ねられて、餓ッ鬼ーは、一瞬、後ずさる。

「街はずれの公園で、なか男ときりや男と、一緒でしたッ」

「なか男!?」
「きりや男!?」

「それはきっと、さらわれたんやな」

「うわあッ!!」

「グリーン!!」
「グリーン!!」

「いつからそこにいたんすか。気配、消さんといてくださいよ」

「消してへんやん、別に。
 そっちが気付かへんかっただけやわ」


「街はずれの公園やな」

「あ、でも、もう、いないと思いますよ?
 僕が見たの、30分くらい前ですもん」


「あかんやん。そっから、どこ、行ってん」

「そこまでは、僕にも、ちょっと・・・」

「どないする? ダメもとで、公園行ってみる?」

「いや、もう、おらんやろ」

「悪悪少年団の二人と、一緒やったんやろ?」

「はい、僕が見たときは」

「なんか、悪さされとらんと、ええんやけど」

「あいつら、ここんとこ、ちょっと全国区になって、
 いい気になってたからな」


「また、なんかしでかすつもりなんかな」

「調子にノリすぎや。カツ入れたる!!」

 ピンクに手ェ出したら、ただじゃおかん!!」


イエローの尋常ならざる意気込みに、
つい、餓ッ鬼ーが、提案をする。

あのォ・・・

「なんや?」

「よかったら、僕、アジトの方に、聞いてみましょうか?」

「え? そんなこと、出来るん?」

「謎組のメンバーだったら、今日、アジトで練習してるはず、なんすよ。
 なにげに、誰がおるかくらいのことやったら、聞けると思うんっすけど」


「ちょうど、ええやん」

「早よ、聞いたれや!」

「は、はいッ!!」

「ほんま、ピンクのことになると、イエロー、怖いわぁ」

イエローに睨まれながら、携帯で、誰かにTELをしている餓ッ鬼ー。

そこへ。

「なんや、みんな、こんなとこにおったんかい」

「あ、ナスレンジャー」

「ピンク、おったか? ああ? なんで餓ッ鬼ーも一緒やねん」

「餓ッ鬼ーな、さっき、ピンクがなか男ときりや男で、見かけたんやって」

「何言うてるかわからん。ちゃんとしゃべれや!」

バコ!!!

「イッター!!」

「ブルー、うるさい! 黙っとけ」

「ほんまやぞ」

「え~? なんでェ?」

涙目になりながら、ブルーは、ナスに、事の次第を説明した。
怒られんよう、筋道たてて。



「あ、うん。そうか、うん、わかった。ありがとう」

「で? なんだって?」

「今、みんなで餅、食べてるらしいっす」

「餅ィ?」

「ええなあ、うまそうやん。腹、減ったなあ」

「アジトって、どこや、言え!!」

「え、でも。でも、僕、一応、謎組なんで、それは・・・」

と、そのとき。
ナスの携帯が、鳴った。

「なんやねん、大事なときに。
 あ、ブラックからや。もし、もし? 今、取り込んでて・・・」


「阿呆! こっちのほうが大変なんじゃ、ぼけ!」

「なんやねんな、もう」

「ピンクが、悪悪少年団に、さらわれたッ!!」


「脅迫状が、届いたッ!!」
「大変だあ~、大事件やあ~~!!」

電話の向こうで、大慌ての3人が、テンパっているのが、
手に取るように、伝わってきた。


③に続く。










書いてて、分かりました。
③じゃ、終わらないわ((笑
















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レンジャー、GO ON! ①

2009-01-11 13:25:12 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
本日は、日曜日。
朝から、お決まりの戦隊ものと、仮面ライダーを、見てました。

今日の戦隊ものは、実に、ベタな内容のお話だったのですが、
それをみながら、このお話を馴染みの8人のレンジャーだったらどうなるか、
どう、お話を展開させるか、
ついつい、妄想してました。

えっと、あらすじは、だから、パクリになるかも。

カケラに近い内容だけど、
一回では、終わらないので、続くだろうと思います。

日曜朝の戦隊ファンは・・・
(こんなとこ、読んでないと思うけど)
笑って見逃して。

8人のレンジャーのファンも、
笑って許して。

最近、上がったり下がったり、
感情の起伏が激しくて、
自分でも、どうしたもんか、と思ってるくらいですから。


では。

続きで、お付き合いくださいませ。



200X年、とあるシティ。

レンジャーの秘密基地に、プリンス・ピンクが、やって来た。

今日は、週に一度の、会合の日だ。

「今日も、朝から、寒いやん。僕、寒いん、苦手やねん。
 身体が、暖まるもんでも、飲もうかな」


軽やかに、給湯スペースへ向かうピンク。

と。

狭い給湯スペースに、なにやら、他のレンジャーが集まっている様子。

「なんや、もう、みんな、来てたんや。なにしてるんやろ?」

覗こうと、部屋の近くまで行ったとき、ふいに、声が聞こえた。
遠くからでも、よく、きこえる、デカい声。

ナスレンジャーだ。

「あかんな、そう都合良くは、いかんわ」

近寄ったピンクは、だけど、次の会話に、声を掛けそびれてしまった。

「タイミングがずれてるんやって」

「せやから、ブランクがありすぎるねん、って」

「いまいち、合わんよな」

タイミングが、ずれてる?
ブランクがあるって・・・?

え?

それって、もしかして?


ピンクには、思いあたるふしが、あった。

レンジャーの必殺技は、一個タイミングがずれても、効きが悪い。
全員の心が、ひとつにならんと、
相手を倒されへん。

この間の戦闘では、チーム・ベテランが助けてくれたから、
ようやく、俺足組のやつらに、かろうじて、勝てたけども。

もし、次に、悪悪少年団がやってきたら・・・?

「だけど、しゃあないんと、ちゃう? 今さら、そんなん言うても」

「このままじゃ、あかんやろ」

「ほんでも、なあ。時間かかるんとちゃうか?」

「気長に待ってやったら、ええやん。そう、急がんで、ええんちゃうん?」

「そうは、いっても、な」

「いつまでも、ちっちゃいまんまとちゃうし」

「あいつには、言われへんよなあ」

「言えるわけ、ないやろ」

「そんなん、言うたら、また、あいつ・・・」

「どうすんの? もうじき、来るで」

「一言、言っといたほうがええんとちゃうかなあ。
 そしたら、覚悟も出来るやろし」


「それ、誰が言うん? オレ、よう、言わんぞ」

あかん、僕、やっぱり、足手まといやったんや。
帰って来たら、あかんかってん。
お兄ちゃんレンジャーに、迷惑が、かかってしまうんや!!


「ええわ、俺が言う。長い付き合いやし、俺やったら・・・」

「いいよ!! 何にも言わなくて。僕が、一番わかってるもん」

鬼気迫る、その声に、全員が振り向いた。

「ピンク!」

「おまえ、いつから、そこにおんねん」

「聴いてたん? 今の話」

「そやったら、話、早いやんけ。あのな・・・」

「いいよ、何も言わなくて。僕が一番、分かってるもん」

「へッ? なんて?」

「いいんだ、帰ってきた僕が、間違ってたんだ。
 足手まといになるって、ちょっと考えたら、わかりそうなもんやのに。
 甘えててん」


「おい、ちょっと・・・」

「何か、話が・・・」

「違ってるわ」

「ええねん、もう! 
 やっぱり、僕なんか、おったら、あかんねん!!」


突如、部屋を飛び出して行く、ピンク。

あっけにとられる、7人のお兄ちゃんレンジャーたち。

「おい、待てって! おい、ピンクッ!!」

イエローが、慌てて声をかけるも、すでに、ピンクは、出て行ったあとで。

「なに? あいつ」

「今、おかしなこと、言ってたで?」

「うん。帰ってきたらあかんかった、とかなんとか・・・」

「誤解したんとちゃうの? 俺らの話」

「いやいや、いくら、なんでも」

「追いかけよう! 俺、ちょっと、見てくるわ」

「そしたら、僕も行くわ。人数、多いほうが、ええよな」

「なんや、ようわからんけど、やな。
 探すんやったら、俺も、行くわ」


「おま、こっち、どないすんねん!」

「こっちは、レッドとブラックとあと、オレンジで頼むわ。
 なんとかしといて」


「簡単に言うなあ」

「おまえがやったらええんじゃ、ボケ」

「俺が苦手なん、知ってるやろ。
 ええから、あんじょう、頼むわ」


「ええよ、わかった。それより、ピンクの方、頼んだぞ」

「大丈夫や。ちょっと、誤解してるだけやろ。
 ほな、行ってくるわ」


「ちゃんと、連れて来てな」

「おう、まかせとけ。行くぞ、ブルー!!」

「うん」

そうして、ピンクを探しに、イエローとグリーンと、
遅れて、ナスとブルーが、出て行った。

残ったのは、レッドとオレンジ、そして、ブラック。

3人は、顔見合わせた。

「とは、言ったもんの、どうする? これ」

「どないしよか?」

「ああ、もう、めんどくさいねん。放っとこうや」

「そやな。言うても、冬やしな」

「打つ手、ないんかなあ?」

給湯室の壁の隅を見つめたまま、
オレンジは、なにやら、思案顔だった。






②へ、続く。

大丈夫か? これ。
あまりにも、ベタな展開やぞ?
終わりもせんうちから、先が見えてるやん。

そう、お思いになった方。

だから、言ったでしょ?
あらすじはパクリなのよ~。
でも、書いてるうち、ベタすぎて楽しくなってきちゃったのよ~。
だから、②も、書こうと思ってるの~。

次も、よろしくね?







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聖なる夜の8の魔法  あとがきとおまけ

2008-12-24 19:40:12 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
まずは、あとがきを。

いやいやいや、なんてこと。

妄想のカケラだったはずのものが、
書き出してみれば、どっぷりと、本編にも劣らぬ長さになってしまったわ。

途中で、「しまった ちゃんと、小説にすれば良かった」って、
気づいたんですけど、
あとのまつ~り~よ。

設定もなにもなく、
すばちゃんの「ミニスカサンタ歓迎」発言に、ちょっと、乗っかっただけだった1つめ。
最後の一文さえなければ、あれで終わりだったのよね~。

私の中で、妄想のカケラと小説の違いは、なにか。

一番の違いは、下書きがあるかないか。
きっちり、文章として手直しをして、できあがっているか、
はたまた、私の頭の中にあるだけで、終わりさえ見えていないか、
の、違い。
前者が妄想小説で、後者がカケラ、というわけです。

当初、カケラだった今回は、
だから、PC打ちつつも、終わりは見えてなかったわけです。
おかげで、時間がかかること。
UPしてしまってから、何度、書き直したいと思ったことか。

でもまあ、一応の終結を迎えました。
一番、ほっとしているのは、
もしかしたら、妄想の中の私。
一歩転べば、別れることになってたから。
あぶない、あぶない。

さて、続きは、おまけ。

クリスマス後の、とある音楽番組のリハ前の楽屋・・・。



「おはよーっす」

「おはよーございまーすっ」

「お願いしまーす!!」

「・・・・っす」


「あ、あれ?」

「どうした?」

「今さあ、なんか、キラッて、光った」

「何が?」

「ん~、なんやろ。REDくんとすれ違ったとき」

「あ、あれちゃう? 今日、珍しく、ピアスしてるもん」

「ピアスなん、珍しくないやろ」

「でも、ここんとこ、してなかったのに、今日、してるよ」


「おはよ! なに、どないしてん、そこ、かたまって、何してるん」

「いや、さあ、REDくんが、今日、ピアスしてるって」

「REDのピアスなん、珍しないやん」

「な? そやろ? なのに、こいつら、さあ」

「でも、あれ、新しそうやし」

「本人に、聞いてみたらええんちゃうん?」

「ブラック、聞いてみてや」

「あほか、おまえ。
 オレがいきなり、あいつのピアスに興味示すん、おかしいやんけ」


「じゃあ、そういうんが、一番似合うんは・・・」

「ブルーやろ」

「おい! ブルー!!」

「なに?」

「ちょ、おまえ、こっち来いや」

「え~? なんなん、もう。まだ、オレ、なんも仕度・・・」

「いいから、来いや」


「何? どないしたん、みんなして。
 あ、ピンクまで、おる」


「僕、おったら、あかん?」

「そんなことないけど、なんなん?」

「おまえ、REDのピアス、あれ、見たことある?」

「ピアスぅ? 最近、してへんかったやん」

「今日、してるんやって」

「へえ、そう」

「へえそう、ちゃうわ。気にならへんのかい」

「別に。REDのピアスが、なんなん」

「おまえ、察しが悪すぎひん?」

「ほんまや」

「あのピアスってさあ、プレゼントかなあ」

「彼女から? REDに?」

「そら、ないやろ。いくらなんでも、男にピアスって」

「ブラックは、ピアス、せえへんもんな」

「耳に穴開けるなん、考えとうもないわ。痛いやんけ」

「ちょ、話、ずれてんねんけど」

「こないだ、俺らで、彼女にメール、送ったやんか。
 サンタの魔法たら、サブいこと言うて。
 あれ、あのあと、どないなったん?」


「あれの仕切り、ナスやん」

「聞いてみよか?」

「こっち、呼んだるわ。おい、ナスッ!!」

「んあ? なんや?」

「ちょお、こっち来て!」


「なんやねんな、もう。はよ、仕度したらんかい」

「わかってるって。ええから、ちょっと」

「また、良からぬ企みやな」

「そんなん、ちゃうわ」

「REDのこと」

「REDが、どないか、したんか」

「この間、俺らで、例の彼女に送ったメール、あったやんか。
 あれ、どうなったん?」


「どうなったって・・・、さあ? あれから、別に、なんも」

「なんか、聞いてないの?」

「RED、今日、ピアスしてるんやって。気づいた?」

「いや、してたか? 気づかへんかったわ」

「さっき、あんなに、近くにおったのに」

「近くにおったかて、気づかんもんは、気づかへんわ」

「彼女と、うまいこと、いったんかな」

「いったんちゃうか?」

「俺らがしたこと、バレてないんかな」

「バレてたら、なんか言うんとちゃうか?」

「いや、言わんやろ。そんなん、オレやったら恥ずかしいもん」

「まだるっこしいこと、しとらんと、直で聞いたらええやん」

「誰が、聞くん?」

「もしバレてなかったら、ややこしいで」

「そうか? ほしたら、どうすんねん」


「あ~ッ、RED、今日、新しいピアスやんかぁ」


「ばかオレンジ!」

「声、大きいな」

「あかん・・・」

「RED、顔つき、変わったやん」

「空気、読まんやっちゃな」

「あ、でも、見て。なんや、嬉しそうやねんけど」


「ええやろ、似合うやろ?」

「ええやん、ええやん。どないしたん、買うたん?」

「おう、まあな」

「でも、なんで、片一方だけなん」

「もう片一方は、彼女が持ってんねん」

「へえ、そうなんやあ、ラブラブやなあ、ええなあ」


「どっかの、おせっかいサンタのおかげや。
 ありがとう、な」



「あ」

「バレてるやん」

「みたいやね」

「な? せやから、言うたやんけ」

「うまくいったんや」

「あほらし。ああ、おもろないわ、めんどくさ」

「まあ、そう言うたるなって。REDが幸せならええんちゃうか?
 さ、はよ、仕度せんと、リハ、始まるで」






FIN.







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