Storia‐異人列伝

歴史に名を残す人物と時間・空間を超えて―すばらしき人たちの物語

ショージ君なまかじり

2006-08-04 23:55:09 | ローカルな話題
茨大、水戸近辺での青春もありの高校時代のバレー部Y先輩がシキって水戸一高バレー部OBとの親睦ゴルフを何十年とやっているらしい。近年はその上の大先輩まで入り込んでますます盛況とか。周りのOB連中に今週メールで知らせてくれたのでラチ外のボクにも懐かしき方々の近況わかってうれしい。イタリア語仲間N女史の元上司は丸タンボー豪腕スパイカーC大先輩であるよ。世の中狭いノウ...
「おーい、出ないのか?」と元主将のSSKの会社に電話して、昼飯をタカルことにした。あいつには昔クラブを貸しっぱなしにしたおかげでシングルレベルになったはず、なのでタップリ貸しはあるのだ!?

今日はギンギン暑いなあ、七夕飾り準備真っ盛りの一番町まで扇子片手に歩く。腰ポケットには東海林さだおさんが入っていた。
これこれ「ブタの丸かじり」よ、「オウ、ショージ君はいい文章書くよなあ。」とのクイックレスポンス。文字のほう読んでるとこ、感心だね。
キャベツとブタの味噌いためなんかイイネエ、と言ってしまったので、かれは嬉しそうに「うなぎの開盛庵」を素通りして、地下のビストロに入ってしまった。シマッタ!

じゃあ、今日は「キャベツのまるかじり」か!“ショージ君”は最近、米原万理さんに教えられて気づいて、読み始めた。最近の?「のほほん行進曲」、昔の「プチプチ日記」「一日入門」など、そうなんだよなあ、ショージ君のこなれた、力みのない文体、好奇心、すごいおじさんですね、繊細なセコさ。僕らのひと周り上のヒトだ。

「ヒョーゲンが似てきたんじゃないのか」。いえいえ到底足元にも及びませぬ。
彼はドックで引っ掛かりゴルフには出ずこれからポリープ取りだとか。ポリープのほうも一泊2日だ。
運動部にいたおかげで、皆、学力はともかく体力で社会の荒波を乗り切っているらしく、誰それが欠けたという話が全くないのがヨイ。
ショージ君から少しく下、戦後のヤワな世代ではあるが、平成も18年まで生きて来た。とくに、経営層の皆さんは体力と運動能力だけであそこまで?...
何で犬の絵か?メシを食いながら「イヌも、タオルやら抱えて自分でバンバン...」という話になった...

話を戻してショージ君大先生の<竹の子かわいや>から、ショージ君の筍を味わってみよう。

...形もいい。
ずんぐりむっくりがかわいい。稚気がある。あの砲弾型には機能美を感じる。
同じ野菜界の重量級、かぼちゃ、スイカなどと比べると、その形のよさがよくわかる。...
彼らとちがって、竹の子には目的がある。竹になろうという目的がある。
その目的が、砲弾型という形をとらせたのだ。
なのに竹の子は切り取られてしまった。
竹の子は無念である。
竹の子を手にとってじっと見てみよう。竹の子の無念がヒシヒシとつたわってくるではないか。
...世が世であれば竹林で立派な竹になったであろうに、こうしてむなしく都会の店頭に転がされている。
その無念さは察するに余りある...「ヨーシヨーシ、ワカッタワカッタ」とほほえましく頭をなでてやりたくなる。
・・・茹でてたべてやりたくなる...


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「自選 なんたって『ショージ君』東海林さだお 文春文庫 ISBN4-16-717756-0」
「キャベツの丸かじり 東海林さだお 文春文庫 ISBN4-16-717726-9」
「ワニ、タコ、ナマズ、スイカ、ブタの丸かじり 東海林さだお 文春文庫 ISBN略 
「東京ブチブチ日記 東海林さだお 文春文庫 ISBN4-16-717721-8」
「のほほん行進曲 東海林さだお 文春文庫 ISBN4-16-717749-8」
「ショージ君の一日入門 東海林さだお 文春文庫 ISBN4-16-717709-9」
「以下、ボーダイ、これからね~ 
なんたって「ショージ君」 文春文庫

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