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アメリカ様がやる気?再び月へ、NASA有人飛行計画

2005-09-20 | 科学ネタ
最近、政治ネタばかりだったのですが、元来オイラは科学ネタ好きでして、科学雑誌のNewtonやNational Geographicなんぞを読んでおります(但し趣味の範囲で専門知識なし)。
そんなオイラを「おっ!」と思わせるニュースです。

13年後に再び月へ NASA有人飛行計画
 米航空宇宙局(NASA)のグリフィン局長は19日(日本時間20日)記者会見し、スペースシャトルの後継機となる宇宙船を開発して2018年に飛行士を月に送ると発表した。

 ブッシュ大統領が昨年打ち出した新宇宙政策に沿った計画で、月への有人飛行が実現すれば1972年の「アポロ17号」以来、ほぼ半世紀ぶりとなる。将来は火星の有人探査への活用も目指す。

 同局長によると、後継機は、宇宙飛行士と貨物を同時に運ぶこれまでのシャトルのシステムと異なり4人乗りの有人探査機(CEV)と、貨物専用の大型輸送ロケットに役割を分ける。

 CEVは、シャトルの固体補助ロケット(SRB)を基本的に活用した推進部の上に、人が乗るカプセル型の宇宙船を配置した、アポロ宇宙船への回帰を思わせる形。

 125トンを運べる大型貨物ロケットは、主エンジンなどシャトルの主要構成要素を大幅に活用し、開発期間の短縮やコストの低減を図る。また、問題が起きた際に脱出できるシステムをCEVに備えるなど、宇宙飛行士の安全をより重視した構造にする。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ホワイトハウスはNASAの計画を基本的に了承した。しかし、連邦議会を中心に、開発にかかる膨大な費用を懸念する声が出ており、実現までには曲折も予想される。(共同)
【以上引用】

近年、各国とも宇宙開発の勢いが鈍ってきてましたが(中共だけがやる気満々)今回は久々にアメリカ様がやる気です。
かつて米ソ冷戦時代、国家の威信をかけて宇宙開発競争をした時代があったが、もし今も米ソ冷戦が続いていたなら、たぶん20世紀中に米国は火星有人探査をやっていたでしょうね。専門家の間でも火星有人飛行は技術の問題ではなくカネの問題なのだそうです(一説には約80兆円必要)。米ソの意地の張り合いとはいえ、そのおかげで1969年に人類は月に到達しました。1972年を最後にもう30年以上も月に行ってませんからね。近年はシャトルで地球の周りをクルクル回っていただけですから。もうそろそろ地球周回軌道に飽きてきたところだし、今後は月への有人飛行、月面基地の建設、火星有人飛行と冒険をはじめてほしい。

まぁ宇宙ネタ好きのオイラにとって理由は何でもいいからジャンジャン宇宙開発やってちょうだいネ。

さて、一方の日本の宇宙開発ですが、なんかイマイチやる気なさそうです。予算は削減され、H2ロケットは失敗続発、ISS(国際宇宙ステーション)もアメリカがやる気を無くして完成するかどうか危ぶまれている。
今後取り組むべき課題として、独自での有人宇宙飛行・火星などの惑星探査・民間主導による観光用宇宙船の開発・宇宙往還機開発などなど、取り組むべき課題はいくらでもある。

とは言えその日本も頑張っております。
先日、日本の探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到着した。

まるでジャガイモ、小惑星「イトカワ」
 小惑星からの岩石標本回収を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」が十二日、地球から三億キロ離れた目標の小惑星「イトカワ」に到着、約二十キロの距離を保ってイトカワと並走する軌道に入った。JAXAは同日、細長いジャガイモのような形状や表面の起伏をとらえたイトカワの画像を公開した。

 平成十五年五月にM5ロケットで打ち上げられたはやぶさは、「原始太陽の化石」とされる小惑星を手がかりに太陽系の起源に迫るのが探査の目的。今後、二カ月にわたってイトカワの表面を観測し、地形データなどを取得する。


 十一月には瞬間的にイトカワに着地、岩石標本の採取に挑戦する。十九年六月には地球に帰還する予定。小惑星の標本を持ち帰ることができれば世界初の成果となる。
【以上引用】

選挙に隠れて非常に扱いは小さいものだったが、もっと注目されていいニュースである。世界初の小惑星のサンプルリターン(小惑星の破片を地球に持って帰ってくる)が実現するかもしれない。コレが実現すれば「日本もスゲーなぁ」てことになるのでしょうけど、以前火星探査機が宇宙の藻屑となりましたけ?まだまだ油断は出来ません。
オイラの希望から言えば無駄な公共事業や中国へのODAに出すカネがあれば宇宙開発に回してほしいです。

別にオイラは中共のような“国家の威信”のためみたいな低次元で時代遅れな発想のためにやれ!て言うのではない。ものづくり国家として技術の伝承と蓄積のためであり、目先の損得ではなく長期的な国家ビジョンとして取り組むべきと思う。

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