斬る!雑草魂

北京五輪なんかどーにでもなれっ

太陽系第9番惑星発見!?

2008-02-29 | 科学ネタ

チョー久しぶりの投稿です。何かと忙しくて・・・
まぁ、そんなに期待はされていないとは想いますが、これからはペースダウンしてボチボチとやっていこうかと思います。
とりあえず、世間様に向かって言いたいとこを言える場を、残しておきたいので、当ブログを閉鎖することは、今のところ考えていません。

海王星外側に第9番惑星の可能性、神戸大が理論予測
 太陽系9番目となる未知の惑星が海王星の外側に存在する可能性が高いことを、神戸大のパトリック・S・リカフィカ研究員と向井正教授が、詳細な理論計算で世界で初めて突き止めた。

 今後、観測体制が整えば、10年以内にも発見されそうだという。この成果は、4月発行の米天文学専門誌「アストロノミカル・ジャーナル」に発表される。

 太陽系の縁では、「太陽系外縁天体」と呼ばれる1100個以上の小天体が、海王星軌道の外側を回っている。その多くは、8惑星と同じようなほぼ円形の軌道をとるが、なかにはそれと大きくずれている天体もあり、なぜそのような変則的な軌道を持つのかが大きななぞとして残されていた。

 リカフィカ研究員らは、太陽系ができ始めて間もない40億年前から現在までの惑星や太陽系外縁天体の軌道の変化を、最も有力な太陽系形成理論にもとづいてコンピューターで計算した。その結果、水星から海王星までの8惑星では変則的な外縁天体の軌道を説明できず、新たな「惑星X」を仮想的に加えて計算することで初めて、それが可能になることがわかった。これが、惑星Xが存在することの理論的な証拠になるという。

 リカフィカ研究員らによると、突き止められた惑星Xは海王星の外側にあり、長半径が150億~260億キロ・メートルの楕円(だえん)軌道を回っている。重さは地球の3~7割で、この領域に多い氷と岩石でできた天体だと仮定すると、直径は、地球の約1万2700キロ・メートルに匹敵する1万~1万6000キロ・メートルになるという。

 惑星Xが太陽に最も近づく120億キロ・メートルの地点では、2006年に惑星から除外された冥王(めいおう)星と同じくらいの14・8~17・3等の明るさで見えるはずだが、他の惑星が回る平面と20~40度の傾きを持つため、見つからなかったらしい。
【読売新聞 2008/2/27】----------------

ホンマか?
しかし、21世紀にもなってまだ地球大の惑星が見つかるなんて、地図に載っていない無人島を発見するみたいだな。

>直径は、地球の約1万2700キロ・メートルに匹敵する1万~1万6000キロ・メートルになるという
んじゃ、重力もだいたい地球と同じだから住みやすいワナ。第2の地球発見ですな。ただし、メチャクチャ寒そうだし、太陽系と言っても往復30~40年くらいかかりそう。けど、水(氷)があって核融合とかのエネルギーを持ち込めばなんとか住めそうだな。

さて、名前はどーするか?
元祖冥王星に代わって新たに冥王星の名を襲名するとか・・・
それじゃややこしいので
界王星
惑星ベジータ
ナメック星
(以上ドラゴンボールネタ)

ま、○王星に倣うなら・・・
魔王星
雷王星
ラ王星
日王星
(日帝の陰謀ニダ)
などなど・・・


日本有人月探査機、三菱重工が検討案

2008-01-05 | 科学ネタ

日本の有人月探査「実現可能」 三菱重工が検討案
 日本の技術で、2人の飛行士を月に降り立たせる――。国産ロケットによる日本初の有人月探査の検討案を三菱重工業がまとめた。世界的に月探査の動きが活発になるなか、日本の探査方針について議論を深めるのがねらい。これまでに得た技術を生かせば実現可能だという。

写真

月着陸船の想像図。2人の飛行士が1週間月に滞在する=三菱重工業提供

 月面の有人探査は、米国が69年にアポロ11号で初めて成功。72年のアポロ17号までに計12人が月面に降り立ったが、その後は有人探査が途絶えている。米国は20年ごろ、再び月面に飛行士を送る計画を進めている。

 同社は05年ごろ、全社的に検討を始めた。現時点の案はアポロ計画に似ているが、アポロのように1機の超大型ロケットではなく、既存のH2Aロケットの打ち上げ能力を2倍に高めた改良型6機を使う構想だ。

 飛行士3人を乗せた司令船や無人の状態の着陸船、両船を月への軌道に乗せるロケット2組などを個別に発射。地球を周回する軌道上で、数日かけて各部をドッキングさせてから月に向かう。

 3日ほどかけて月に到達すると、3人のうち2人が着陸船に乗り移り、司令船から分離して月面に降りる。7日間にわたる探査の後、着陸船を再び飛ばして上空の司令船に戻り、3人で地球への帰途につく。司令船のカプセル部分が大気圏に再突入し、パラシュートで海上に着水する。

 日本の宇宙開発は無人探査が主だったが、今年から国際宇宙ステーション(ISS)で設置が始まる実験棟「きぼう」の開発で有人飛行の技術も得つつある。検討チームの宇宙機器技術部・川端裕子さんは「技術的には20~25年ごろまでには実現できる」という。

 ただ、日本単独で6機のロケットを1週間で打ち上げるのは難しく、3カ国以上の協力が前提。費用も数兆円規模になるとみられる。今後、同社は宇宙航空研究開発機構などと協力し、さらに検討を進める予定だ。
【朝日新聞 2008/1/4】------------------

おおっ!是非ともやってくれ!
但し、この間のH2ロケットみたいに、日の丸よりデカく高く、三菱のスリーダイヤをつけるのはヤメレ!三菱重工自重しる!

いきなり人間飛ばすのがキケンなら、日本ご自慢のロボットでも送ってやれ。今からアシモにムーンウォークの練習でもやらせとけw


費用も数兆円規模になるとみられる。

無駄な公共事業と防衛利権をなくせば、10年で3兆円くらいのカネは出せるでしょう。

>日本単独で6機のロケットを1週間で打ち上げるのは難しく、3カ国以上の協力が前提。

6機ものロケットを使用するのは、今更アポロみたいなドデカいロケット作るより、既存の技術設備を使うほうが安上がりと意味なんでしょうな。
それと3カ国以上の協力とあるけど、なんか嫌な悪寒。間違っても中国・韓国だけは入れんとってくれw
ま、くれぐも技術漏洩だけは勘弁してくれ。団塊はワキが甘いからな。


かぐや打ち上げ成功!

2007-09-14 | 科学ネタ
月探査機「かぐや」打ち上げ成功 種子島宇宙センター
月の起源や環境などを探る月探査機「かぐや」を載せた国産のH2Aロケット13号機が14日午前10時31分、鹿児島県種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げられ、目的の軌道に投入することに成功した。H2Aロケットは7回連続の成功。宇宙機構から製造、打ち上げを移管された三菱重工業にとっては初の成功。本格的な衛星打ち上げビジネスへの参入が期待される。

 宇宙機構によると、かぐやは地球を約280~23万3000キロの高度で回る楕円(だえん)軌道に投入された。地球を2周した後にエンジンを噴射して月へ向かう。約20日後には月を回る軌道に到着する。

 かぐやは約3トンの機体にX線や赤外線、ガンマ線のセンサーなど14種類の観測機器やハイビジョンカメラを搭載。「米のアポロ計画以来の本格的な月探査」(宇宙機構)という。
【朝日新聞 2007/9/14】----------------

ヽ(゜∀゜)ノひゃっほぉぉぅ!!!
かぐや打ち上げ成功ばんざ~い!無事月周回軌道に行くまで安心出来ないけど、日本の宇宙開発は・・・
日の丸より三菱のスリーダイヤが上で大きいのが気に入らんけど。

オイラとしては自民党総裁選よりこっちのほうが重要なニュース。福田で決まりのようだし・・・

>「米のアポロ計画以来の本格的な月探査」(宇宙機構)という。
その割りにはちょっとショボイけど。有人探査でもなければ探査機の着陸もサンプルリターンもないし。

けど、プラネテスの時代に一歩近づきましたな。日本も早く有人飛行と月面基地やってほしいけど予算がショボすぎるワナ。中国なんぞは月のヘリウム3を狙っているらしいし。

はやぶさはどうなったのかなぁ・・・

水金地火木土ってんころりん・・・冥王星降格!!

2006-08-24 | 科学ネタ
惑星増加どころか、全くやぶ蛇です。

冥王星降格、「惑星8個」最終案を提出へ…24日採決
【プラハ=本間圭一】惑星の定義について検討を重ねている国際天文学連合は23日、冥王(めいおう)星を惑星から降格させ、太陽系の惑星を8個とする案を最終案としてプラハで開催中の総会に提案することを決めた。

 太陽系の惑星を3個増やし12個にする原案に対しては、「惑星が際限なく増える可能性がある」などと会員から異論が続出。修正案の調整をしていた同連合の評議委員会は、「8個案なら多数の賛成が得られそうだ」と判断した。

 最終案は、24日に採決にかけられる。総会に参加している国立天文台のある研究者は「8個案が可決されるだろう」と話している。
【読売新聞 2006/8/23】---------------------

惑星増加どころか一転、冥王星が太陽系から分祠!?確か一度合祀すれば分祠は出来なかったはず・・・冥王星の英霊はどーすればイイんじゃね?
こんなこと我々地球市民が勝手に決めてイイことなのか?冥王星市民に失礼ぢゃないかと・・・謝罪と賠償求められても知りませんぜ。

とは言えオイラ残念でなりませんな。せっかく新しい星の名前まで考えてたのになぁ。
惑星の数が際限なく増えて覚えられなくなるだと!?こんな問題にまでゆとり教育の弊害が出たか。そのうち水金地火木土だけでイイなんてなりそうだな。

ちなみに冥王星はアメリカ人が見つけた唯一の惑星。ここは意地でもアメ公に頑張って貰って冥王星の太陽系残留を働きかけて貰いたいモノですな。


冥王星の“分祠”反対で太陽系惑星増加!?

2006-08-17 | 科学ネタ
今日のネタは終戦記念日、靖國参拝の喧噪からちょっと離れて、オイラの好きな宇宙ネタです。

太陽系の惑星、一気に3個増か 国際天文学連合が新定義
太陽系の惑星がこれまでの9個から一気に3個増え、12個になる可能性がでてきた。チェコ・プラハで開催中の国際天文学連合(IAU)総会で16日、惑星の新定義が提案されたためだ。太陽系で惑星と認定されたのは1930年発見の冥王星までの9個だが、近年、新天体の発見が相次ぐなどしたため、定義の見直しを迫られていた。新定義の採決は現地時間24日午後の予定で、承認されれば、世界中の教科書が書き換えられることになる。

 これまで太陽系の惑星は、歴史的経緯から地球や金星、土星、冥王星などの9個とされてきた。

 IAU総会に提案された惑星の新定義は(1)天体が自ら球状の形を維持できる重力をもつ(2)太陽のような恒星を周回している天体で、恒星や、惑星の衛星ではない――の2条件を満たす天体。これには、質量が月の約150分の1、直径では月の約4分の1にあたる800キロの天体まで含まれる可能性がある。

 新定義が承認された場合、米観測チームが昨夏に冥王星よりも大きく、「第10惑星」として発表した「2003UB313」のほか、火星と木星の間にある小惑星の中では最大の「セレス(ケレス)」、冥王星の衛星とされていた「カロン」の三つが加わる。冥王星とカロンは、惑星と衛星の関係ではなく、二つの惑星が互いを周回しあう「二重惑星」とみなすことになる。

 また、今後も研究の進展に伴って、惑星の新定義に該当する天体が見つかる可能性は高いと考えられている。

 IAUは2年前から、天文学者、作家、科学史家ら7人で構成する「惑星定義委員会」を設け、新定義を検討していた。天文学は古来、神話や思想、文学、占星術など人類の文化と密接にかかわり、新定義は科学にとどまらず、歴史や文化にも影響を与えるからだ。
【朝日新聞 2006/8/17】---------------------

先日から開かれている国際天文学連合総会にて冥王星の“太陽系A級惑星”からの“分祠”論が議論されていたそうな。要するに冥王星、あんなモノは惑星じゃない、惑星の定義上邪魔だから太陽系から追い出せて議論。なんかどっかで聞いたような話しだな。

んで、議論の結果惑星の定義が全面的に見直され冥王星が分祠されずに済むばかりか、ジャガイモ型の小惑星や冥王星の衛星とされたカロンまでもが惑星に昇格、晴れて太陽系に“合祀”される運びとなったそうな。
また冥王星の外側「カイパーベルト」には新定義に当てはまる惑星がゴロゴロあるようで、更に惑星が増える見込みとのこと。

さて、そうと来たら新しい星の名前を決めなきゃな。「カロン」とか「セレス」とかカタカナじゃイマイチピンとこないのでやはり漢字で。

天王星・海王星・冥王星とくれば○王星になる罠。
例えば・・・

「羅王(ラオウ)星(by北斗の拳)」 カップラーメンと紛らわしい
「蔵王星」 山形県と紛らわしい
「日王星」 チョッパリの王ニダ
「魔王星」 怖いけどワクワクするな
「閻魔大王星」 コレいいけど書くのがメンドーだな
あまりイイのが思いつかないので漫画からパクって・・・
「ナメック星(byドラゴンボール)」
「惑星ベジータ(byドラゴンボール)」
「コーヤコーヤ星(byドラえもん)」
「トカイトカイ星(byドラえもん)」
「巨人の星」
「惑星プロメシューム(by銀河鉄道999)」

などなど、どれもボツになりそうなのばかり

でもこういうニュースにはワクワクさせられますな。今後の成り行きに注目。


Nスペ「軍事転用の戦慄 ロボット」を見て

2006-07-11 | 科学ネタ

Nスペ「危機と闘うテクノクライシス 軍事転用の戦慄ロボット」を見ました。まぁスゲーですわ、アメリカは。

日本の筑波大学が開発した「ロボットスーツ」
んで、早速アメリカはこのロボットスーツを軍事転用を考えたようで。コレを用いれば重量のある重火器を装備した“戦車並み”の歩兵を生み出すことができるそうな。


無人機「プレデター」30時間の飛行が可能。偵察だけではなく、攻撃も出来る。地上から人間が操作するため自律型のロボットではないが、いずれはそうなるだろう。
ゲームが上手いヤツが操作すりゃ最強だわ。


「ロボットカーレース」主催は米国防総省のDARPA。人工知能だけで走るカーレース。確か愛知万博にも似たようなのがありましたが、アレは整備された専用道を走るだけ。悪路を高速で走行する技術はアメリカが断然進んでいますな。トヨタも本気で開発すりゃイイが。コレが実用化すれば寝てても目的地に着きますからな。でもその間に人跳ね飛ばしたりしてwww


日本は軍事転用を防ぐ方向での研究も行われていますが。

↑はヤマハ発動機の無人ヘリ。日本の無人ヘリ技術もなかなかのモノですが、確かヤマハ発動機て中国に武器輸出してなかったけ?しかし犬HKはそのことについてはやっぱりスルー。アメリカの軍事は悪いモノ、中国の軍事は綺麗だもんネ。

てなわけで、ロボット技術スゲーですわ。

日本のロボット技術が世界一と思っていましたが、こと軍事となると狩猟民族のアメ公はド必死になる。モチベーションの高さが違います。分野によっては完全にリードされていますわ。てか、方向性が全く違います。日本は「鉄腕アトム」をはじめとした擬人化された人型ロボットか実用性を徹底的に追及された産業用ロボットですから。はなから軍事は視野にありません。あくまで軍事転用はしない形でロボット技術を進化させようとしています。
それはそれで立派だと思うのですが、だったらヤマハ発動機の無人ヘリみたいに中国に平気で売却したりしないようにすべきかと。あとスパイ防止法も含めて情報漏洩もネ。てか、武器輸出さえしなければイイと思うが。

ちなみに現在ロボット研究している世代「鉄腕アトム」の世代。ホンダのアシモとか人型。でもコレからは「ガンダム」の世代が主流になろう。そうすれば巨大ロボの時代だね。アレに興味を持つのも日本人だけかと。


Nスペ「気候大異変」を見て

2006-02-20 | 科学ネタ
オイラは科学の専門知識はありませんが、それでも科学番組好きで。18日は同時間帯に「NHKスペシャル気候大異変」と「サイエンスミステリー それは運命か奇跡か!?~DNAが解き明かす人間の真実と愛~」が重なりどっちを見ようかと。結局ビデオ録って両方見たのですが、今回ネタにするのは「Nスペ」の方です。
18日と19日、二夜連続で放送されました。

番組HP(あらすじなど)

まずこの番組冒頭で登場するのは「地球シミュレーター」と呼ばれるドデカい日本のスーパーコンピュータ。コレを使えば100年後の気候を予測出来るんだそうです。
んで、その結果が「マジかよ!!」てな内容。
まずこの「地球シミュレーター」がはじき出した結果がブラジル沖に熱帯低気圧が出現すること。研究者も「コリャありえな~い」と困惑してたら2004年夏、ホンマに有史以来初めて熱帯低気圧がブラジルを直撃した。

これにより「地球シミュレーター」の能力と今後起きるであろう異常気象への恐怖をまざまざと見せつけられた。

で、どんなことが起きるか?まぁとにかく温暖化ですわ。寒がりの方には朗報?そんな暢気なこと言ってる場合じゃありませんぜ旦那。
日本の場合、夏が5月~10月まで約半年間も続き、ヨーロッパも2004年のような熱波に毎年のように襲われる(フランスの場合夏でも平均最高気温が23度程度)。アマゾンが砂漠化し、熱帯病のデング熱が日本まで北上、日本でもコメの収穫量が減ったり(どーせ人口減少だからイイか)青森でみかんが獲れておいしー?などなど、衝撃的な内容ですホント。
特に聞き捨てならないのが2096年夏我が徳島がカトリーナ級の超巨大台風に襲われる予測。猛烈な豪雨で吉野川が決壊し大洪水に襲われるCGなんぞは冗談じゃありません。2096年と言えばオイラはまだ123歳ですぜ!?


【2004年台風の進路 日本を10個の台風が直撃、そのうち6個(熱帯低気圧含む)が我が徳島をほぼ直撃、なんで?雨男のオイラが喚ぶのか?】


【2096年予測の巨大台風が四国を直撃 徳島に600mm以上の豪雨】


【吉野川決壊 徳島大洪水の地獄絵図 オイラの家が流されている!!ひでぶ!!】


【ニューヨークを高潮が襲って「デイアフタートゥモロー」なことになっている】

んで、もうすでに一部現実となっている「地球シミュレーター」の予測。これらを食い止めるには温室効果ガスの排出量を2050年に世界全体で50%削減しなければならない。コリャ現状では絶対無理だな。
まずアメリカ人の浪費癖をどーにかせねば、一人あたりのエネルギー消費量は相当無駄遣いしてると思われる我々日本人の2倍以上ある。京都議定書にも批准せずヤツらの言う環境問題とはクジラだけですか!最近の原油価格高騰でようやく重い腰を上げたようだが。
また中国・インドなどの新興工業国の温暖化ガス排出の抑制も非常に厳しい。中国のエネルギー効率は日本の半分以下だそうだ。コレを改善するだけでもいくらかマシだが。

んで、日本もまだまだ改善の余地がありそう。排気量の多いクルマにはもっと高い税金を掛けるとか、太陽光発電パネル設置への優遇税制をもっと拡充するとかいろいろとありそうだけど。結局は省エネに関しての一人一人の意識改革ですな。オイラの場合この冬ほとんどこたつだけで乗り切っております(寒~い)

「省エネ」と言えばちょっと気になったことが。
最近の家電製品は省エネを売りにしてますが、テレビ場合「液晶テレビは省エネ」て言う宣伝文句。実はこれカラクリがあって、従来のブラウン管21インチテレビの場合だいたい100W程度の電力、それを液晶テレビに買い換え「どーせ買うなら大画面」てのが人情で、37インチの液晶テレビの場合だいたい250Wになる。アレ?省エネのつもりが結局電力消費量増やしている、なんてことが結構あったりするのでご注意。

次世代技術の本命は?

2006-01-11 | 科学ネタ
首相が絶賛、電気自動車に注目集まる 業界には困惑も
小泉首相が電気自動車普及の旗振り役を演じている。昨年暮れに試乗し「エネルギー革命、産業構造改革だ!」と絶賛。通常国会の施政方針演説でも「脱石油」の立場から電気自動車への言及を検討している。ただ、自動車大手はかつて量産化を断念し、現在は環境車ではハイブリッド車や燃料電池車に力を入れており、困惑気味に首相の言動を見守っている。

 5日、日本経団連など経済3団体の新年祝賀パーティーで、首相は「日本は石油をほとんど外国に依存している。これからは脱石油、環境重視。日本の弱点をいかに強みに変えていくかが課題だ」とあいさつした。これを聞いて、電気自動車の試乗を思い出した出席者も少なくなかった。

 仕掛けたのは経済産業省。水素を用いる燃料電池車実用化に熱心だった米ゼネラル・モーターズ(GM)が経営不振に陥り、2020年代を目標にした燃料電池車普及の道筋が不透明になりつつある。一方、携帯電話の技術革新で、電気自動車にも使われるリチウムイオン電池の性能向上と小型化が進んできた。「原油高も進んでおり、環境車として電気自動車も健在だと再認識する機会にしたい」との思いが、首相試乗につながった。

 「加速がすごい。石油を産出しない日本にはうってつけだ」。慶応大のプロジェクトチームが製作した8輪駆動の電気自動車「エリーカ」に試乗した首相は、興奮気味に語った。首相の意向をくみ、内閣官房では施政方針演説でも電気自動車に言及して、低公害車の重要な選択肢に据える方針を打ち出すことを検討している。

 こうした動きに、自動車メーカーは戸惑いを隠さない。ハイブリッド車普及に力を入れるトヨタ自動車の奥田碩会長は官邸で記者団に「まあ、(首相が)いろんなものに乗るのはいいんじゃない。電気自動車は重たいし充電しないといけないから難しい。トヨタ本体としては『やるだけやって下さい』という感じだ」。石油危機のあった70年代から各社は多額の研究開発費を電気自動車に投じたが、電池が高価で走行距離も短く、量産化を断念した経緯があるからだ。

 構造的な問題もある。電気自動車は車輪内に設置したインホイールモーターで車輪を回転させるため、エンジンが不要になる。「エンジンのすそ野は部品メーカーを含めて広い。エンジンをなくす方向での急激な技術進化には積極的にはなれない」(自動車メーカー幹部)というのだ。

 エリーカのプロジェクトに名を連ねる約30社のうち、自動車メーカーの参加はリコール(回収・無償修理)隠しの不祥事にあえいだ三菱自動車だけ。「勝ち組」であるトヨタや日産自動車、ホンダの関心は決して高くない。
【朝日新聞 以上引用】--------------------------

前々日のネタですが、急遽中国ネタが入ってきたので今日になりました(特亜ネタは鮮度が命)。

オイラ以前から思っていましたが、燃料電池車てホントに物になるのか?て。
2020年頃には実用化する、なんて見通しがありますが、あまりに遅すぎますな。コストも現状では数千万から数億、ホンマにコレは物になりますかいな?
で、燃料電池車の開発で手こずっている間に再び脚光を浴びようとしているのが電気自動車。ここ数年での携帯電話やノートパソコンの普及も手伝って電池の性能は格段に向上した。

電気自動車は非力と見られがちですが、元来ガソリンエンジンよりも電気のほうが馬力が出せるもので、電気を使う新幹線は試験走行で時速460キロ以上を出せてますから。
以前NHKの番組でやってましたが、この慶応大学が開発した「エリーカ」てクルマの性能は半端ではありません。最高速度は370キロ以上、加速性能もポルシェを軽く上回るなどスゲー代物です。もちろん公道ではオーバースペックですが、従来の電気自動車の概念を覆す意味で効果的だと思う。

んで、この「エリーカ」に注目したのが、あのダメな三菱自動車。どーやら社運を掛けるようですな。でもオイラは応援したい。アンチ体制・アンチ強者・アンチマスゴミ・アンチ巨人のオイラは、もちろんアンチトヨタ。
トヨタの奥田会長は中国様と商売のためには日本は土下座しろ、靖國参拝するな、てほざいてますからな~。

燃料電池車に注ぎ込む莫大な資金を電気自動車につぎ込んでいれば、もうとっくに電気自動車が街を走っていたかもしれません。走行距離に問題があると指摘されてますが、コレも電池をカートリッジ式にし各社各車種ある程度共通の電池を搭載することにより、ガソリンスタンドのような施設での電池交換だけで充填できるシステムを構築すれば容易に解決できるかも。

この話と少し似通ってますが、次世代DVDについても一言。

次世代の記録メディアとして「ブルーレイ BD」と「HD DVD」が開発されているが、コリャどっちもボツかもしれない、て話です。

こちらを参照 またはNewton2月号をどーぞ

日米のメーカーによって開発されているホログラフィックメモリです。次々世代記録メディアとも言われていますが、早くも今年実用化のようです。

コレはDVDと同じ12センチのディスクに200GB~1TBの記録容量があります。またDVDやHDDのような機械的な回転部分を用いず、角砂糖程度の大きさで透明なキューブ状のものに1TB、例えば映画なら100本以、しかも読み出し速度が1GBと言うスゲー物も開発されている。ちなみに従来のBDやHD DVDは20~50GB程度。
パソコンやDVDレコーダーで映像を管理している人なら解ると思うけど、ハイビジョン時代には20~50GB程度の容量では話になりません(録画時間2~4時間程度)。これからはテラバイトの時代ですな(ちなみにオイラのパソの容量は900GB)。オプトウェアや日立マクセル等がもう年内に発売するそうです。当面はパソコン用でしょうけど、性能面で次世代DVDを遙かに凌駕している点で、今度の動向を見逃せません。

当分は次世代DVD買いではありませんよ~。

あちゃ~~~はやぶさ、手ぶらでお帰り?

2005-12-07 | 科学ネタ
愕然である。

探査機「はやぶさ」 試料採取は失敗の可能性大
 小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は7日、11月26日の着陸時に表面での試料採取はできなかった可能性が高いと発表した。得られたデータの分析から、着陸の際、表面に撃ち込むべき金属球を発射した記録が確認されなかったためだ。宇宙機構は今月中旬に、はやぶさをイトカワの周辺から離れさせ、地球へ向かわせる方針だが、依然として姿勢制御が難しい状況が続いている。

 はやぶさから送られてきたデータを分析した結果、6日になって、11月26日に実施した2度目の着陸時、試料採取用の金属球を発射させるための火薬爆発を示すデータがないことがわかった。

 宇宙機構は、誤射を防ぐために発射機構を止める指令が、何らかの原因で着陸前に実行されていた可能性が高いとしている。ただし着陸後、はやぶさの電源が一度落ちた影響でデータが消えたことも考えられ、実際には発射された可能性もわずかながらあるという。着陸時に舞い上がった細かい砂が、自然と採取装置に入っている可能性も考えられるという。

 プロジェクトマネジャーの川口淳一郎教授は「8割方、発射されなかったという感触を持っている。大変ショックで、落胆以外の何物でもない」と話した。だが、惑星間航行の実験機として「はやぶさを地球に帰還させるという計画の意義は、まだ失われていない」とした。

 これまでは、26日に、採取装置の変形や発射の指令発信など、着陸に伴う一連の作業が順調に進んだことから、試料採取の成功は「ほぼ確実」としていた。

 はやぶさは現在、化学エンジンのジェット噴射が不良で、姿勢制御が難しい状況になっている。3日にはイオンエンジンのキセノンガスを噴射して姿勢を整えることにひとまず成功し、通信の一部を回復させた。

 宇宙機構は、機体の状況を少しずつ把握しながら、復旧の方策を探っている。当初、今月上旬としていた出発が中旬となることについては、「出発を遅らせると試料カプセルの回収条件は厳しくなるが、あくまで07年6月の地球帰還を目指したい」としている。
asahi.com【以上引用】--------------------------

エンジンや通信機のトラブルなど満身創痍で地球への帰途へと付くはずのはやぶさが、なんと目的の岩石採取に失敗し手ぶらで戻ってくるという衝撃的なニュースである。オイラにとっては耐震強度偽装マンション事件よりも半万倍衝撃的かつショックなニュースです。

以下は慰めと気休めです。

>だが、惑星間航行の実験機として「はやぶさを地球に帰還させるという計画の意義は、まだ失われていない」

無理に慰めないでくれ!

>はやぶさの電源が一度落ちた影響でデータが消えたことも考えられ、実際には発射された可能性もわずかながらある

どーせまた糠喜びさせる気だろ!

>着陸時に舞い上がった細かい砂が、自然と採取装置に入っている可能性も考えられるという

おおっ!なんと前向きな考え方。この言葉に最後の望みをつなげましょう。

まぁこれからは最悪の結果(結局地球にも戻れず)を覚悟して心の準備をおきましょう。
とは言え、これくらいで宇宙開発を後退させてはなりませんな。日本などは米露に比べれば発射回数も失敗回数も少なすぎるのだから。宇宙開発における国家戦略と手厚い予算配分を期待したい。

これから始まるであろう数百年数千年の宇宙時代からすればまだまだ各国横一線の状態と言ってもイイ。長い目で見れば挽回のチャンスは十分にあろう。オイラは持論として宇宙開発は共同開発よりも経済や軍事と同じく基本的には競争原理を働かすべきだと思う。かつての大航海時代がそうであったように各国切磋琢磨すれば自ずと前進すると思う。もっともそれには宇宙で利益を上げられる仕組み作りが必要かもしれないし、特に日本の場合世論の後押しも必要となってくる。

最近はまっていた「銀河鉄道999」の影響かな?宇宙ネタには敏感になってましたな。

快挙!快挙!快挙!はやぶさ快挙!

2005-11-26 | 科学ネタ
ついにやりましたな。

はやぶさ、2度目の着陸に成功 試料採取もほぼ確実
地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワへの着陸を目指していた探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は26日朝、「2度目の着陸に成功した」と発表した。重要な目的だった表面からの試料採取も「ほぼ確実」としている。試料採取装置が正常に作動したことは確認された。月以外の天体に着陸し、地球への持ち帰りを目的に試料採取するのは、世界初の快挙となる。

 宇宙機構によると、はやぶさから午前8時過ぎに送られてきたデータで、午前7時過ぎ、試料採取装置を表面に接触させて金属球を撃ち込んだことが確認された。装置の中で、舞い上がった砂などを採取する仕組みになっており、数百ミリグラムの試料採取に成功したとみられる。実際にどれだけ入っているかは、地球に回収するまでわからないという。


 採取試料は太陽系誕生の起源を探る貴重な標本になる。小惑星を構成する物質は、惑星のように熱による変性を受けておらず、太陽系の誕生当時の状態を残している可能性が高い。

 はやぶさは25日夜からイトカワへ接近を始め、岩が少ない「ミューゼスの海」と呼ばれる付近を目指していた。1個残っていたターゲットマーカーは結果的に使わず、20日の着陸時に投下したターゲットマーカーを目印に、レーザー光で高度を測りながら下りた。

 20日の着陸時は、太陽光を浴びて高温になったイトカワの表面に、はやぶさが約30分とどまり続けるトラブルがあり、試料採取はできなかった。今回の着陸は、ほぼ順調に進んだようだ。


 地球との位置関係などを考慮すると、はやぶさは12月上旬にイトカワを離れる必要がある。地球周辺への帰還は07年6月の予定で、オーストラリアの砂漠地帯に試料のカプセルを落とす。
asahi.com【以上引用】--------------------------

記事中にあるように月以外の天体から試料採取し持って帰ってくるのは、世界初の快挙なんでよぉ~!
快挙!快挙!快挙!快挙!なぜ分かってくれない?

これだけの快挙にもかかわらず相変わらず世間様の反応の冷淡なこと。テレビのニュース(NHK7時のニュース)でもずいぶん後回しの扱い、マンションの耐震強度偽装問題(+我らが西村眞悟の弁護士法違反事件)ばかりが注目されてますな、こんなスゲーニュースなのに・・・姉歯のアホーーーーーっ!
オイラの周囲でもこのニュース知ってるヤツが居ませんぜ。「はやぶさ?イトカワ?なんやそれ?」て反応ばかり、この快挙について熱弁をふるっても「そんなもん税金の無駄遣い」て一蹴。駄目だコリャ。

そう言うオイラも前回の投稿で「日本、宇宙の彼方でトホホな快挙!」なんて半ばバカにしてましたが、ありゃ取り消します(削除はせんけど)。

後は地球へ帰還するだけとなりましたが、2億9000万キロの道中、予期せぬトラブルや宇宙人の来襲?などがなければよろしいのですが。
2007年6月に試料入りのカプセルを、世界の中心オーストラリアの砂漠に落とすそうです。楽しみですな。
是非このことをプロジェクトXでやってくださいな。えっ!もう今年で終わり?なら特命リサーチ200Xで・・・

【画像 はやぶさの快挙に喜びの乾杯をする関係者?】

日本、宇宙の彼方でトホホな快挙!

2005-11-24 | 科学ネタ
このニュースにはワロタ。

「はやぶさ」、30分着陸していた 試料は採取できず
 宇宙航空研究開発機構は23日、探査機「はやぶさ」が20日早朝に小惑星イトカワの表面に約30分間、着陸していたと発表した。近くで障害物を感知し、危険と判断したため、表面の試料採取はしていなかったという。はやぶさは月以外の天体で着陸と離陸をした世界初の探査機となった。また、投下に成功した着陸目標とする球(ターゲットマーカー)の写真も公開した。宇宙機構は25日以降に再度着陸、試料採取に挑戦する方針だ。

 宇宙機構は20日午後の会見では、試料採取装置がイトカワ表面に触れた記録がないことから、「着陸と試料採取はできていない」としていた。

 しかし、データを詳しく分析した結果、はやぶさは2回ほど地表でバウンドした後、約30分間にわたって地表にとどまっていたことがわかった。

 その後、はやぶさは地上からの指令を受けて表面から離陸し、イトカワから100キロほど離れた。現在は40~50キロまで戻っている。機体に大きな損傷はないが、表面で高温にさらされていたため、センサーの一部で点検が必要という。

 宇宙機構の川口淳一郎教授は「想定外の形だったが、着陸を喜びたい。試料採取を目指す意志は変わらない」と話した。
asahi.com【以上引用】--------------------------

予定ではわずか1秒間の着陸(接触といったほうがいい)で岩石を採取する予定でしたが、実は小惑星に着陸した際、2バウンドしたあげく30分も滞在していたそうな、その後地球からの指令どおりちゃんと離陸するとはね。それでいて岩石採取に失敗、トホホ・・・
なんせ地球と月以外の天体から離陸したのは今回が世界初!だそうです。日本の技術て凄いんだか凄くないだか。

で、これだけの快挙にもかかわらず世間様の反応の冷たいこと。少なくともオイラの周囲でこのニュースを知ってるヤツなんぞ一人もいやしません。コレじゃあ政府が宇宙開発に本気になるはずないか・・・
「アポロ13号」みたいに乗員が生きるか死ぬかくらいにならなきゃ、国民も宇宙開発に関心持ちませんね。やっぱり有人宇宙飛行が必要ですな(←そんな理由か)

25日以降に再挑戦するそうです。コレは要注目ですな!どーせオイラのような一部の人だけネ。ガンバレはやぶさ!帰ってこ~いよぉ~。

Nスペ「サイボーグ技術が人類を変える」をみて

2005-11-07 | 科学ネタ
最近オイラは「銀河鉄道999」にはまってて、DVDを最初から観ている。それによく出てくる言葉が“機械人間”てヤツ、主人公の星野鉄郎はそいつをタダで貰える星へ行くことが目的らしい。

んで、先日テレビ欄みているとNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」なんて番組があるではないか、“サイボーグ=機械人間?”
すっかり「銀河鉄道999」の影響を受けたオイラの最近の目標は、機械の体を手に入れて半万年生きること(←妄想)

てなワケで、ワクワクしながら観ました。

番組あらすじ-------------------------------
《第1章 脳の信号を利用するサイボーグ技術》
サイボーグ技術の発展がもたらした恩恵」… この章ではサイボーグ技術の発展によってもたらされた信じられないほどの恩恵が紹介されています。番組冒頭で出てきたジェシー・サリバンさんは、事故で両腕を失ってしまったのですが、考えただけで動かせる義手を装着することで、かなり不自由の少ない生活を送っています。また、事故で両目の視力を失ったイエンス・ナウマンさんは、人工眼を取り付けることで、再び光を手に入れました。

さらに、筑波大学山海研究所で開発が進んでいるパワースーツ。これを装着すると、身体の弱いお年寄りや女性でも簡単に重たい荷物がもてるようになりますし、危険な現場での作業の機能性・安全性上昇にも役立ちます。

《第2章 脳は機械に合わせて進化する 》
現在、神経に直接電極をつないで情報をやりとりする神経インタフェースの研究が行われており、その成果のひとつとして挙げられるのが人工内耳です。人工内耳の聴覚から言葉を聞き取る少年が番組にも出てきましたね。これは聴神経を刺激して聴覚をつくるものであり、同様に触覚を司る神経を刺激すれば、触覚がうまれます。また、網膜を電気刺激して視覚をうみだす研究もあります。 逆に、取り出した神経の信号に応じて機械を動かす研究もあります(ただし、番組に出てきた義手は、神経に電極をつないで計測しているわけではありません)。

しかしながら現在では、一度に刺激できる神経細胞の数が限られていて、人間の器官がつくる感覚を完全に再現することはできません。それでも、ある程度似ていれば、人工の感覚でも脳は解釈します。

《第3章 脳が機械で調整される 》
刺激される脳、回復する運動機能、そして・・・精神 この章のキーワードはDBS-脳深部刺激療法。これは、脳に電極を刺して電気刺激を持続的に加える治療法のことです。番組は、パーキンソン病の治療を受けて病状が著しく改善した日本とアメリカの2人の患者さんを紹介しています。また放送では、脳の悲しみを司る部位に刺激を加えることでうつ病を治療することが紹介されました。同様に、他の感情についても制御できる可能性が示されています。

DBSは病気を根本的に治癒するものではなく、機器の電源を切ると病状は再び悪化します。また、すべての患者さんに効果があるとも、手術が100%成功するとも言い切れません。しかし、他の病気治療への応用など、今後の更なる研究開発が期待されています。 一方で我々は、どこまで人間は制御できるのか、そして、制御してよいのかという疑問と向かい合わなければなりません。科学の最先端を目撃した我々は、今後の適切な応用の方向性について考える必要があるでしょう。

《第4章 脳が全ての機械と直結した 》
 現代社会では、世界中ありとあらゆるものがコンピュータによって制御されています。これは、脳とコンピュータを直結させることが出来れば、世界中ありとあらゆるものを考えただけでコントロールできるということに他なりません。今、それが夢ではなくなろうとしています。
 ジョン・シェーピン教授は、今までの「脳が筋肉を動かし道具を使う」という信号の流れを根本から覆す、「脳がコンピュータを動かし道具を使う」という回路を作り出すことに成功しました。バーガー教授は記憶力をつかさどる海馬をコンピュータチップで置き換える研究を進めています。さらに、生きているマウスの動きを人間がコンピュータで操れる「ロボラット」の技術も現実のものとなりました。アメリカの軍事機関DARPAはそのサイボーグ技術を使って、考えるだけで動く兵器や、より優秀な兵士を生み出そうとしています。そのために、アメリカ国防総省はサイボーグ技術の研究に多額の資金を与え、支援しています。グリーリー教授は言います。「この技術をどう利用するのか、話し合える時間はあと数年しかない」と…
【以上引用】-------------------------------
引用先 SCI(サイ)

まずこの番組をみてかなり衝撃的で、ぶったまげましたな。

人工眼に人工内耳、自分の意志で動く義手、頭で思うだけでうごく機械など。また脳に電極を埋め込むことによるパーキンソン病等の治療など画期的な医療技術の数々に圧倒されるやら安心させられるやら。
今回の番組では人工臓器については触れられませんでしたが、もちろんこれらについても完全機械式の物からES細胞を利用したバイオテクノロジー技術を応用した物まで研究が進んでいることでしょう。
また筑波大学で研究されている「パワースーツ」は早ければ今年にも実用化するそうで、また実用性だけではなくデザインもSFぽくて「アニメの影響受けてるな」て感じさせます。
これらの技術はもうとっくに医療分野の範疇を超えています。

番組後半ではアメリカの軍事機関「DARPA」によるサイボーグ技術の軍事利用が語られていました。アメリカはこと軍事利用出来るとなると必死でやりますなぁ。

特にたまげたのは「脳インターフェイス技術」この技術を用いた“ロボラット”(脳に電極を接続されリモコンで意のままに動くネズミ)。コレは軍事利用できるとアメリカが考えるのは当然だろう。オイラが考えてたって、もし遠隔操作ができデジカメと殺傷能力のある武器を装着したネズミを開発すれば、たとえば北朝鮮にそのネズミを送り込み核開発や拉致被害者の証拠を掴んだり、金正日を暗殺することだって出来るのだから。
またこの技術を人間に使えば、意のままに操られる兵士や、あるいは自分の意志のまま動く死を恐れない(死を恐れる必要のない)ロボット兵士をつくることも出来る。更にこの技術を発展させ脳電極接続型ではなく電波を用いた脳インターフェイス技術を確立すれば、敵の兵士を意のままに操ることも・・・

こりゃスゲーことが出来るわ。あーこわー。

どーやら日本はこの分野では少し遅れを取っているように感じられますな。しかし今後サイボーグ技術と日本が得意とするロボット技術が融合に向かうのは確実と思われます。

もちろんその一方で倫理的な問題への取り組みも始まっている。ただ後戻りすることはまずないだろう。なぜなら機械を使う分だけES細胞などのバイオ技術よりも倫理的なハードルは今のところ低いと思われるし、また何よりも「病気傷害を治したい」「お金を儲けたい」「敵に勝ちたい」と言う人間の欲望がある限りこの研究を更に推し進めることになるだろう。特に「病気傷害を治したい」という大義名分が軍事利用研究への免罪符となる可能性も高い。

期待と不安があるがこれからもワクワクしながら注目したい。

立花隆て左翼的であんま好きじゃないけど知識の幅は広いね~。相変わらず頭はモジャモジャだけどネ。
ずっと前だったけど同じくNスペで「臨死体験」てのやってましたな。

ご興味のある方再放送がありますよ。11月8日(火)午前0:15~1:29必見ですな。

新たな宇宙開発競争と立ち後れる日本

2005-10-19 | 科学ネタ
靖國問題が一段落して朝日と産経の社説は中国の有人宇宙船「神舟6号」の成功から日本の宇宙開発の立ち後れに憂慮した内容となっている。

その中で朝日新聞の社説を引用してみたい。

神舟6号 日本はどうするのか
有人宇宙船「神舟6号」が、中国としての2度目の有人飛行を終えて、無事、地上に戻ってきた。

 2年前の神舟5号は、1人乗りで飛行時間も1日足らずだった。今回は2人乗りで5日間に及んだ。飛行中、微小重力が人体に与える影響など、さまざまな実験をしたという。

 中国の有人飛行計画は92年に始まり、段階を踏んで進んできた。その着実な歩みを改めて世界に印象づけた。

 今後は、宇宙飛行士が船外に出て遊泳したり、宇宙船同士をドッキングさせたりする計画だ。目標は宇宙ステーションの建設である。そのための大型ロケットの開発のほか、新しい発射場の建設も進む。

 また、アジア地域での協力の枠組みを今秋にも立ち上げ、衛星の利用や技術者の教育を進めようとしている。これまでの実績を追い風に、宇宙開発でもリードしようというのだ。

 中国の台頭もあり、世界の宇宙開発地図は今、大きく変わりつつある。

 米国はスペースシャトルを使った国際ステーションの建設計画を縮小したうえで、2010年には計画を終え、月や火星の探査に移ることを決めている。

 欧州は独自の月探査計画を進めるとともに、ロケットの打ち上げでロシアと協力するなど、米国離れを強めている。

 ロシアはソユーズ宇宙船を使った旅行ビジネスを展開する一方、スペースシャトル後の宇宙船開発に参加するよう日本にも呼びかけている。

 アジアでも、韓国が宇宙開発に力を入れ始めるなど関心は高まってきた。

 こうした中で、明確な構想を持たず、国際的なうねりに埋没しかねないのが日本である。

 宇宙開発は科学技術を発展させるにとどまらない。安全保障や国際政治にも密接にかかわる。ところが、日本には、総合的に宇宙開発の戦略を立てる組織がない。各省庁が、科学技術としての宇宙開発をバラバラに扱っているだけだ。

 どのような目的で、どの分野の宇宙開発を優先的に進めるのか。日本の得意技をどう生かすのか。国際的な協力をどうするのか。政府全体として、宇宙開発をきちんと位置づけることが大切だ。

 このままでは、せっかくの技術力を生かせない。根本に立ち返って、日本の宇宙開発を考え直す時期である。

 中国の有人飛行をめぐって気がかりなのは、軍事利用の不安がぬぐえないことだ。江沢民前国家主席はかつて軍事的な意義を明言したことがある。平和利用を確かなものにするには、やはり国際的な協力の仕組み作りが欠かせない。

 独自の有人飛行計画はないが、先端技術に強みを持つ隣国として、新しい協力の形を探っていきたい。
【以上引用】-------------------------------

意外にも朝日にしてはまともな社説だった。諸外国よりも立ち後れている日本の宇宙開発への懸念や中国の軍事利用にも言及している。

1950~70年代活発だった宇宙開発競争も米ソ冷戦終結後、停滞とは言わずとも一時期の勢いを無くし計画も低予算で小粒な物が多くなった。
確かに冒険の時代から実用の時代に入ったこともあるが、各国とも予算は削減されNASAですらケチケチ宇宙開発に終始していた。

しかしここに来て中国が宇宙開発競争に乱入、欧州とロシアは共同開発で接近、アメリカも月面基地や火星有人飛行計画ブチ上げるなど俄然各国ともやる気を出してきましたな。

アメリカも中国という軍事・宇宙の対抗勢力が現れたおかげで、宇宙開発計画の前倒しまでが期待できそう。なんせ中国に月有人飛行計画までブチ上げられてはアポロ計画を成功させたアメリカの面子にかけても先を越されたくはないだろう。

まぁ宇宙ネタ好きのオイラにとっては理由は何であれ宇宙開発計画が加速するのはまずよしとしよう(中国の宇宙開発はヤバイと思うが)。

そんな中で立ち後れているのが我が日本。宇宙の分野でもアメリカ一辺倒、当のアメリカがやる気を無くした国際宇宙ステーション(ISS)にしがみつくのが精一杯か。偵察衛星もまともに打ち上げられず、多額の予算を注ぎ込んできたISS計画がポシャれば、どーするのでしょうか?

産経の10/19のフロンページを読めば日本の宇宙開発の立ち後れは何も予算だけではなく“政策”の問題も大きそうだ。外交もそうだが日本には国家戦略がかけている。

日本遅れる“宇宙戦略” 統合政策が不可欠
平成17(2005)年10月19日[水]

≪情けない実情≫

 日本は平成十年、北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン1号」の発射をきっかけに情報収集衛星を導入。米国は解析度十五センチの偵察衛星を持つとされているのに対し、日本の情報収集衛星の解析度は一メートルと民間並みだ。帝京大の志方俊之教授(安全保障論)は「『宇宙の開発、利用は平和目的に限り行う』ことを定めた昭和四十四年の国会決議に縛られ、民生用以上の性能を導入できなかった」と理由を解説する。

 日本は、情報収集衛星を平成十六年から四基体制で運用する計画だったが、国産ロケット「H2A」6号機の打ち上げ失敗や集積回路の不具合で三基目の打ち上げが来夏に延期された。同じ地点を一日一回撮影するためには四基が必要で、二基では二日に一回になる。

 志方氏は「せめて解析度二十-三十センチは必要だ。現状ではボヤーっとしたものが二日に一回見えるだけ」と情けない日本の実情を打ち明ける。逆に中国は、二〇〇三年以降に八基の偵察衛星を打ち上げ、「国土防空型の空軍から攻撃・防衛一体型の空軍へ転換する」(防衛白書)方針と合わせ、弾道ミサイルの命中精度を上げているとみられる。日本は専守防衛という制約があるだけに、「『世界一目ざとく、聞き耳の早い国』でなければならない」と志方氏。

≪司令塔不在≫

 「日本は宇宙での生命維持や月面探査用のロボット技術といった個々の面では優れているが、これらを統合する宇宙政策を持っていない」と、警鐘を鳴らすのは未来工学研究所の稗田浩雄理事(科学技術論)だ。

 宇宙開発戦略を検討する場としては、小泉純一郎首相を議長とする政府の総合科学技術会議があるが、学術的な側面から宇宙を扱っているのが実態。文部科学省には宇宙開発委員会があるが、JAXAに関する事項を審議する場との位置付けだ。

 志方氏は「経済産業省や防衛庁を含めた国家全体での取り組みが不可欠」と主張。稗田氏は安全保障面も含めた宇宙政策を議論する場を内閣官房に設ける必要性を指摘している。
【一部引用】------------------------------

結果的に今回の「神舟6号」の成功がイイ刺激になればと思う。

ところで朝日の社説に気になる一文が、
『アジアでも、韓国が宇宙開発に力を入れ始めるなど関心は高まってきた。』と。こちらを参照
どーせ学術的な研究よりも「ウリナラマンセー」「チョッパリに負けるな!」が目的なのでしょう。最後の一文の『独自の有人飛行計画はないが、先端技術に強みを持つ隣国として、新しい協力の形を探っていきたい。』にある“協力”には韓国を入れる必要はありませんな。

アメリカ様がやる気?再び月へ、NASA有人飛行計画

2005-09-20 | 科学ネタ
最近、政治ネタばかりだったのですが、元来オイラは科学ネタ好きでして、科学雑誌のNewtonやNational Geographicなんぞを読んでおります(但し趣味の範囲で専門知識なし)。
そんなオイラを「おっ!」と思わせるニュースです。

13年後に再び月へ NASA有人飛行計画
 米航空宇宙局(NASA)のグリフィン局長は19日(日本時間20日)記者会見し、スペースシャトルの後継機となる宇宙船を開発して2018年に飛行士を月に送ると発表した。

 ブッシュ大統領が昨年打ち出した新宇宙政策に沿った計画で、月への有人飛行が実現すれば1972年の「アポロ17号」以来、ほぼ半世紀ぶりとなる。将来は火星の有人探査への活用も目指す。

 同局長によると、後継機は、宇宙飛行士と貨物を同時に運ぶこれまでのシャトルのシステムと異なり4人乗りの有人探査機(CEV)と、貨物専用の大型輸送ロケットに役割を分ける。

 CEVは、シャトルの固体補助ロケット(SRB)を基本的に活用した推進部の上に、人が乗るカプセル型の宇宙船を配置した、アポロ宇宙船への回帰を思わせる形。

 125トンを運べる大型貨物ロケットは、主エンジンなどシャトルの主要構成要素を大幅に活用し、開発期間の短縮やコストの低減を図る。また、問題が起きた際に脱出できるシステムをCEVに備えるなど、宇宙飛行士の安全をより重視した構造にする。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ホワイトハウスはNASAの計画を基本的に了承した。しかし、連邦議会を中心に、開発にかかる膨大な費用を懸念する声が出ており、実現までには曲折も予想される。(共同)
【以上引用】

近年、各国とも宇宙開発の勢いが鈍ってきてましたが(中共だけがやる気満々)今回は久々にアメリカ様がやる気です。
かつて米ソ冷戦時代、国家の威信をかけて宇宙開発競争をした時代があったが、もし今も米ソ冷戦が続いていたなら、たぶん20世紀中に米国は火星有人探査をやっていたでしょうね。専門家の間でも火星有人飛行は技術の問題ではなくカネの問題なのだそうです(一説には約80兆円必要)。米ソの意地の張り合いとはいえ、そのおかげで1969年に人類は月に到達しました。1972年を最後にもう30年以上も月に行ってませんからね。近年はシャトルで地球の周りをクルクル回っていただけですから。もうそろそろ地球周回軌道に飽きてきたところだし、今後は月への有人飛行、月面基地の建設、火星有人飛行と冒険をはじめてほしい。

まぁ宇宙ネタ好きのオイラにとって理由は何でもいいからジャンジャン宇宙開発やってちょうだいネ。

さて、一方の日本の宇宙開発ですが、なんかイマイチやる気なさそうです。予算は削減され、H2ロケットは失敗続発、ISS(国際宇宙ステーション)もアメリカがやる気を無くして完成するかどうか危ぶまれている。
今後取り組むべき課題として、独自での有人宇宙飛行・火星などの惑星探査・民間主導による観光用宇宙船の開発・宇宙往還機開発などなど、取り組むべき課題はいくらでもある。

とは言えその日本も頑張っております。
先日、日本の探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到着した。

まるでジャガイモ、小惑星「イトカワ」
 小惑星からの岩石標本回収を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」が十二日、地球から三億キロ離れた目標の小惑星「イトカワ」に到着、約二十キロの距離を保ってイトカワと並走する軌道に入った。JAXAは同日、細長いジャガイモのような形状や表面の起伏をとらえたイトカワの画像を公開した。

 平成十五年五月にM5ロケットで打ち上げられたはやぶさは、「原始太陽の化石」とされる小惑星を手がかりに太陽系の起源に迫るのが探査の目的。今後、二カ月にわたってイトカワの表面を観測し、地形データなどを取得する。


 十一月には瞬間的にイトカワに着地、岩石標本の採取に挑戦する。十九年六月には地球に帰還する予定。小惑星の標本を持ち帰ることができれば世界初の成果となる。
【以上引用】

選挙に隠れて非常に扱いは小さいものだったが、もっと注目されていいニュースである。世界初の小惑星のサンプルリターン(小惑星の破片を地球に持って帰ってくる)が実現するかもしれない。コレが実現すれば「日本もスゲーなぁ」てことになるのでしょうけど、以前火星探査機が宇宙の藻屑となりましたけ?まだまだ油断は出来ません。
オイラの希望から言えば無駄な公共事業や中国へのODAに出すカネがあれば宇宙開発に回してほしいです。

別にオイラは中共のような“国家の威信”のためみたいな低次元で時代遅れな発想のためにやれ!て言うのではない。ものづくり国家として技術の伝承と蓄積のためであり、目先の損得ではなく長期的な国家ビジョンとして取り組むべきと思う。