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アダプター式ハンドバイク用車いす

2012年03月20日 | 車いす
こういった車いすの設計で、難しい仕様ではないのだが、
今後、アダプター式ハンドバイクを取り付ける車いすを製作する時の参考になればと思いアップしてます。

今回の製作に選んだ車いすは、日進医療器のAS-2のホールディングタイプ
このタイプがオーダーメイドで製作した場合に、設計で汎用性があり、
ホールディングタイプでは車体の剛性が高いと認識している。







今回は、生活用であり、時としてアダプター式ハンドバイクを取り付けるという目的ではあるが、
せっかく一から設計を入れるのであるから、アダプター式ハンドバイクの弱点である、
「上り坂でのフロントタイヤの空転を極力解消する」つまり車軸を工夫するである。

要は簡単である。生活用の時には車軸は前出し、
ハンドバイクの時には前輪にトラクションが架かりやすいように、
1台のの車いすに、車軸は後ろ出しの二つを付ければいいことだ。



つまり、こう設計の注文を付ければいい。

生活用の時は、車軸を前出し。



ハンドバイク装着の時は、車軸を後ろ出し。



車軸は、こんな感じに設計依頼。



左のホイールが車軸前出しで、右のホイールが後ろ出し。



安全面でも、ブレーキは追加は必須。
前出しの場合、PPブレーキ。



後ろ出しの時は、格納されるPOSブレーキを追加。



必要に応じて、車軸の装着位置を変えるだけで、ハンドバイクの走破性能は改善される。
これだけ装備を付けて、重量は12.04kg。

どーせ走るなら、できるだけ行動範囲を広げられる工夫のひとつが今回の車いすです。

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2 コメント

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すごい車いすですね (ひろ)
2013-01-17 18:48:39
日常用とハンドバイク取り付け用で車軸とブレーキを2系統付けるとはすごいアイデアですね。私はパンテーラに乗っており、車軸を目いっぱい後ろにしてもトラクションの改善はそれほどではありませんでしたのでセットバックツールの購入を検討しております。

新規で車いすを作る際にはこういった加工をしていると自由度がききますね。参考になりました。
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セットバック (のら隊長)
2013-01-19 13:57:20
メーカーからアフターパーツが発売されている場合は、そういったパーツの汎用でokだと思います。この車いすの設定で問題になるのが車体の重量。ASのフォールディング(折畳式)の場合、軽量に製作できないことが残念ですが、それにも増して、車いすとしての使用範囲が広がる事は大きいメリットだと思ってます。
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