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Handbike Team WILD HAND Over35

車いす・ハンドバイクの販売、メンテナンス、シーティングの「WILD GATE」の情報発信の気ままなBlogです。

たまにゃ車いすネタ… チタン製バスケ車改造!

2014年07月13日 | 車いす
台風の豪雨だったり、地震だったり… なにかと落ち着かない天候ですが、のら隊長とは違って暑さには弱いのら副隊長です(=´ー`)ノ
たまには車いすネタを…と思いつつ、まともな内容を載せてもねぇ。
そんな中、キワモノの改造依頼がきました。

オーストラリア製のバスケット用車いす。メーカー名は「RAM」


バスケ車の説明には、標準がクロモリブデン、とありますが、カスタム仕様でチタンもあるようです。

ええ、今回持ち込まれたフレームは、チタンで調整機能は一切なし、一発勝負です。
改造依頼内容は、そもそもクッションの厚みをメーカー側で勘違いして、5センチ厚のクッション用に足台の高さをセットしてしまったが、購入者はその半分のクッションを要望していたので、その厚さ分、足台の高さが高くなってしまった…なので、2.5センチのクッションをひいて乗ると、足が上がり過ぎて、シュート体勢に入ると、くるんと後ろに回ってしまう、なんとリジット車には致命的な間違いが(´д`ι)
とりあえず、足台をかさ上げしているパイプをカットして、数センチ下に新たに足台を作る、というのが依頼内容。

作業前、全体像。ホイールはありませんが、25-590サイズです。


足台の加工前。5センチかさ上げしてあります。




足台の板を取った状態。


T字パイプを切ってみました。5センチ下げることと、足を乗せる時に前方にあるパイプが邪魔になりますからね。


取り付けイメージはこんな感じ。


部材が足りないので、古い車体からパーツを加工して移植します。
今回のフレームは、取り付け用の穴が一切なくて、足台を付けるにもフレームに穴あけ加工なしでやらなきゃならななくて、結局クランプ材などを駆使しえなんとか。
8割完成。



完成。
強度的には、もつかわかりませんが、頑丈にはしたつもり(^_^;)
切った跡をカバーして、見た目分からないかな。




チタンって、比較的簡単に切断できましたが、固くて削るのに時間がかかりましたね。複雑に組んであるフレームの狭い一部分を削るので、刃をあてる角度によっては、0.5ミリくらいの細かい破片がたまーに身体に当たって熱くて痛い(^_^;) 何とか乗れる状態になって一安心。 





補強のいれかた。

2013年10月30日 | 車いす
先週末はおいしく芋煮を楽しめました(=´ー`)ノ
時折ふく強い風にもめげず、久しぶりの秋晴れの中、東北チェアスキークラブの仲間で30人越え。芋煮鍋の最後はカレーうどんに変身。震災後に復活した奥松島産カキも(^_^)v





そうそう、先日仕事仲間から修理の相談を受けた時に、現車を見せてもらったんですが... ベースパイプの芯棒が固着してパイプが縦に割れて、クロスバーの根元もめくれている。
製作してから6年目だそうだが、折りたたみもできない状態で車軸も折れている。パイプは一回り太いものを使用しているが。

同様に作り直すにしても、補強を入れてやらねば... でもまたどこかに歪みがでるだろうな。使い方、移乗の仕方、使用環境、体重・体格など考慮して、効果的な補強を検討するとしよう。

アイコンバックとJ3バック。

2013年10月26日 | 車いす
どもです。
寒さが増してきた今日このごろ。台風もよーやく去って、冬支度の時期ですねぇd(´ω`*)

そうそう、25日にUpした写真に間違いが(^_^;)あって、修正しますね。
「J3バック標準とディープの間の、ラテラルタイプ7.6㎝がこれ。」といって載せた写真が実はアイコンバックでした(´д`ι)スミマセン

正しくは、
J3標準、深さ5.5㎝(写真の座幅は36㎝)
クッション付き

クッションなし


J3ラテラル、深さ7.6㎝(座幅同じ36㎝)
クッション付き

クッションなし


アイコンミッドバック、深さ7.6㎝(座幅同じ36㎝)
クッション付き

クッションなし


二つの比較です。どちらもミッドタイプ。
左側がアイコン。右側がJ3



再びJ3バックサポート。

2013年10月25日 | 車いす
どもですd(´ω`*)  また台風ですなぁ。
今週はずっと、どんよりした曇り空か雨。肌寒くて、とうとうファンヒーターの登場です(*´ェ`*)ポッ
週末に、チェアスキークラブの芋煮会があるけど、なんとか台風には回避してもらいたい。
すごいんですよ芋煮会のメニュー。仙台でやるけど山形風芋煮(牛肉、こんにゃく、ねぎ、里芋、ごぼうなど)、奥松島産の牡蠣、鯨の刺身など(^_^)v
シーズンイン前の決起会のような感じですね。

さて、以前自前用にJ3バックサポートを使用してますよ、と話しましたが、その後外出用の車いすAS-Ⅱにずっとつけてましたよ。取り外しも慣れてきて、車に積み込む際に、クッションを取るのと同じように、J3バックを外す。外すのは結構簡単に後ろのレバーを前に倒してからJ3バックを持ち上げるだけ、なのだが、取り付ける際に外が真っ暗だと、ピンを差し込む穴が見えない( *`ω´) というデメリットもありますが、バックサポートをカッチリ固定するので、ベルト式の調整に比べると背中が楽ですなぁ。

バックサポートにもいろいろありますね。アイコンバックサポート。こちらも優れモノですね。
ユーザーさんの使い勝手に合わせてチョイスしますが、今回はJ3ディープ・ラテラルタイプです。試しに外出用に取り付けてみると、


さずがディープは深い。以前初めて使用したのが深さ5.5㎝の標準タイプ。ディープタイプは15.2㎝と、側方からも体幹を広面積でしっかりと支えることができるので、安定感が違いますね。

ちなみに、標準タイプ5.5㎝がこれ。


標準とディープの間の、ラテラルタイプ7.6㎝がこれ。



この間ユーザーさんへアイコンバックを試してみた。取り外しはいけそうだったけど、取り付けに支障がでたので、急遽J3にチェンジ。体格がよくて体重もある方なので今の背シートはペタペタ状態。フィッティングが楽しみだ。

久しぶりにタイヤネタ。

2013年10月10日 | 車いす
あっ( ̄△ ̄;)という間の週末。10月とは思えない暑さに晩酌が進みます。
晩酌はもっぱら米焼酎を好んでいますが、地元の米で作った「一夜酔」うまいっす。一度お試しください。

最近、外出用によく選ばれているSHOXタイヤ。今までにないカラーリングで人気があります。でもこんなことが。
友人から、「石畳を走行中に破損しましたよ」と報告を受け、早速見てみると...


ありゃりゃ。完全にえぐれてます。仕事柄、ノーパンクタイヤは何種類か見てきたけど、たまにタイヤのトレッド部の一部が欠けるなどの症状はありましたが、こんな奥深くまでとは...
早速メーカーへ問い合わせをしてみると、国内に流通させているSHOXタイヤは、実は3種類あり、そのうち一番固いタイプを入れているとのこと。
たしかに。

この表の中段のタイプですね。
石畳の不規則で固い路面から衝撃を受けて、エアタイヤだと変形して力を逃がすところを、SHOXタイヤはもろに衝撃を受けてしまう。リムも比較的強度が高いのもあいまって破損したのだろうか。
使用されている方は、石畳の走行時は要注意ですね。

医者の不養生、坊主の不信心、業者の不修理。

2013年09月28日 | 車いす
「不信心な坊主は名僧にはならないが、不養生の医者が必ずしも藪医者というわけではない。医者に限らず、専門家とされる者は、かえって逆のことをしがちである。」という言葉にあるように、私も漏れずに(決して優秀とは思っていない適当業者ですよ)自分の車いすの不具合箇所は見て見ぬふりを「実験」と称して放置している場合が多いかも。よくあるのがチューブのバルブキャップ。空気入れをお願いされて、ユーザーのバルブキャップが無くなっていたときなど、手持ちに予備の部品が無いときなど、自分のバルブキャップを外して付けてしまったりと、救急処置として、自分の車いすが部品取り車になっている。ホントはそれじゃいけないんだよなぁ。いつもキッチリ整備しておきたいものだ。

今回はこれ。日進医療器(以下日進)のAS2の座シートのエンドキャップ。

座シートの張り調節のためにこういった形式になっている。これは、オーエックスエンジニアリング(以下OX)で主流の調節方法。OXの場合、脱落防止にイモネジなどで固定するのだが、日進の場合は押し込みのキャップのみ。


これが外れていた。最初は右側だけだったが、気付くと左も。折畳の度に2cm程後ろにずれる。これじゃぁいけないと、部品を発注していたけど、入荷しても放置しておいてしまった。

装着は簡単。こうしてプラスチックハンマーなどでぶっ叩くのみ。




この座シートはAS2の初期仕様だけのようで(ASの時は鉄板ビス止め)、最近は鉄板ビスでの固定に変更されているようだ。私的にはこの調節方法は無駄な仕様じゃないかと思っている。なんせ簡単調整ではないからだ(私も納品されたままの状態で使用していた)。それに座シートを弛めて調節するのでは無く、クッション等で調節する方が望ましいと思っている。クッションは、できればフラットな座面に載せての使用を心掛けている。

こういった形式には好みがある。私的にはシンプルで使い勝手のいい調節あれば受け入れてしまうが、まったく使わない(使え無い)調節であれば、車体の剛性を落とすと同時に重量を増やすだけなので、出来るだけシンプルな構造が望ましいと思っています。

後は、タイヤに空気を入れて、ブレーキ調節でもしておこっかなぁ。

この電動ユニットもありかな、SmartDrive Power Assist

2013年09月12日 | 車いす
ご無沙汰です。
クイッキーなどの海外製の車いすを販売している「アクセスインターナショナル」のFacebookにUPされていた話題。「国際福祉機器展」で今年はどんな話題があるか期待いてたところ、出てきました。「MAX Mobility - SmartDrive Power Assist」の日本総代理店になったとのことです。来週から始まる国際福祉機器展で試乗できるようです。



イケてます。わたし的に。
車いすの改造はいらないようです。でも、カタログにリジット(固定車)専用となっています。価格は650,000円(税別)速度は6km/h。これを高いか安いかを判断するのは難しいトコロだが、ガチの電動車いすの必要はないが、自分のお気に入りの車いすを、スマートに電動化させたいユーザーには選択肢の一つとなる。ましてや重量だ。バッテリーユニット 3.6kg、ドライブユニット 5kg で合計 8.6kg。ビデオを見る限り、移乗の際に装着可能のようだから、従来のアシスト付電動車いすの重さに悩まされることがない。問題は自分の車いすをリジット(固定)にするだけ。デザイン的にも、後付けのこういったパーツを取り付けるにもリジット(固定)の車いすは有利なことから、今後の車いすの購入は、是非ともリジット(固定)の車いすも選択肢に入れた方が賢い選択のようだ。

昨年は縁あって、ドイツの福祉機器展に行ってお腹いっぱいになったけど、残念ながら今年は国際福祉機器展に行けそうにない状況。国内のメーカーの動向を見たいんだよなぁ。

追記。
この「SmartDrive Power Assist」で、段差越えで前輪キャスターを上げたときは、後輪のアシスト部はどう動くの?って質問を受けたので、こんなビデオを見つけた。


装着を簡単に説明しているビデオの最後に、前輪を浮かすと同時に、後輪のアシスト部が接地面に沿って動いているのが見える。つまり、多少の段差にはジャマにならないってことだということだ。
また、こっちのビデオを見ると、段差から降りるときの「SmartDrive Power Assist」の動きがよく分かる。



いかがだろうか?ただ平地を走るだけの電動アシストユニットではないポテンシャルの高いユニットだということだ。

工具。

2013年07月11日 | 車いす
年に数回、使うか使わないかという工具ってあるよねぇ。

このソケットもそのうち。モンキーで代用は効くんだけど、やはりきちんと仕事を遂行するには、たとえ年に数回の使用でも準備しなくちゃいけないよね。

たまには車いすネタを、VARILITE Icon Back System。

2013年03月19日 | 車いす
何年か前に、「Icon Back System」って日本のVARILITE輸入代理店の「ユーキトレーディング」さんの展示会で見た記憶があったけど、いまだにデモ機として導入を見送っている。クッション系は「バリライト」推しなのだが、バックサポートとなると、「J3バック」推しとなってしまっている。何でも試さないと業者としてイマイチだよね。おそらく私が個人的に気に入らなかったのが、装着手順(方法)が手指に障がいをお持ちのユーザーにとって、装着しにくいという判断からなのかも知れない。その装着手順がこのほど変更になったらしい。

2011年9月14日のYouTubeのビデオでは、装着した後の固定させるレバーが下部に付いていたが、



今回、2013年3月18日にアップされたビデオを見ると、シンプルなスライド形状に変更になっている。



いったいどこが変更になっとの?ってぐらい同じ構成のビデオであるが、装着部位の形状は、劇的なマイナーチェンジと言える。



J3バック」と「Icon Back System」の比較になると、装着のし易さでは、「J3バック」だろう。何よりも装着部位にルーズに挿入ができて、ロックも自動。これは急いでいる時には有利だ。多少、車いすに歪みが出ていても、何とか装着できてしまう懐の深さを持っている。車を運転するユーザーにとっても、特に乗り降りの際に暗がりでの装着もし易さはバツグンだと思う。

ただし、上記の考えは、フォールディング(折畳車いす)の一般的な考えからで、「Icon Back System」はセッティングのし易さでは「J3バック」より確実と思われる。車いすに固定用のパーツを取り付ける際に「Icon Back System」は工具は1つで済む。しかも、スライドや角度調節にはガイドや刻みが付いているので「J3バック」と違って、装着後の歪みや変化が少ないと思われる。装着する車いすがリジット(固定車いす)ならば脱着の回数は皆無だろうから、シーティングを重視するなら「Icon Back System」じゃないかな?もちろん折畳の回数が少ない室内専用のフォールディング(折畳車いす)でも同じである。

こういったアイテムはどーしても使用するユーザーの障がい程度や、使用環境で判断せざるを得ない。実機を使用してある程度の比較インプレッションが重要になる。そして重要なのが、ユーザーの乗り比べもデモにより時間を掛けないと、思いつきでは購入をお勧めはできない。よって、現在「Icon Back System」もデモ機検討中。間違いなくニューモデルが日本国内に投入されたなら、即発注だろうな。後日、日本のVARILITE輸入代理店の「ユーキトレーディング」さんに確認しなくちゃ。