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私たちの夜勤業務のうち、午後6時からはオムツ交換の1クールめがあります。夜勤のペア2人で13部屋×4人のオムツの交換、もしくはトイレ誘導を行いますから、たっぷり1時間かかります。途中でなんらかのトラブルが起きるとその時間はさらに延びていきますが、一昨日の夜勤中はちょっと可笑しいトラブルがありました。
二人で業務を進行させていますから、中間地点にいるときは、端の居室で入所者から助けが求められるときには、その方からのナースコールを頼りに対応しますが、そのときは不幸にしてナースコールは鳴りませんでした。
オムツ交換の作業が終盤に差し掛かり、あと3部屋を残すところまで来たとき、一番端の男性入所者の部屋から「うぉ~い、うぉ~い」という助けを求める声が聞こえてきました。
ペアのⅠさんがその部屋に向かい、入り口側右手のベッドに目をやると、二人の男性が抱き合って寝ていました。一人はそのベッド本来の利用者であるOさん、もう一人はそのお隣のベッドを利用しているYさんでした。
「うぉ~い」という声の主はOさんでした。Oさんは臥床した状態にあると、ご自分で手足を動かすことが困難になってきています。そのOさんが夕御飯を召し上がったあとで気持ちよく眠りにつこうとしていた頃だったのに、Yさんが襲って(?)きたのです。
Yさんは自力で離床・臥床ができる方です。そしてこのときのYさんはよほど眠かったのでしょう。自分のベッドとOさんのベッドを取り違えて布団に潜り込んでしまったようです。
YさんがOさんに抱きついていた理由は判りませんが、気持ち良い抱き心地だったのでしょうか、Yさんは両手をOさんの首に巻き付けるようにして抱きついて眠っていました
抱きつかれたOさんはたまったものではなかったでしょう。Ⅰさんが居室に着いたときに「うぉ~い。助けてくれぃ~」と叫んでいました。助けを求めながらもOさんはナースコールのボタンを押していませんでした。普段の健康状態が良好な方なのでナースコールを使う必要がなかったこともありますが、今回の「非常事態」に軽いパニックに陥り、ナースコールの存在も忘れてしまったのかもしれません。
でも、Oさんもなかなか茶目っ気があります。Ⅰさんが大笑いしながら抱き合った二人を引き離して無事にいつもの臥床状態に戻した後、「(抱きついてきたのが)女性だったら良かった?」と尋ねたところ、Oさんは「えへへ
...そりゃぁ...そうだぁなぁ
」と笑っていました。奥様も私たちの施設で暮らしていらっしゃるのに、それも隣の居室にいらっしゃるのに、Oさん、そんなコト言っちゃってイイのか?と思いましたが...
この夜勤でのもう一つ笑ってしまった出来事、
それは朝食時にありました。私たちの施設はキリスト教系の施設なので、毎食前に食事への感謝のお祈りをします。配膳がほぼ整った頃合いを見計らって、私が「皆さん、お膳は揃いましたか?」「それではお祈りをいたしたいと思い...」とお祈りを始めようとしたとき、「だ、だ、だまれぇっ」という声がしました。
声の主は女性入所者のSさんでした。Sさんはお気に召さない状況にあるとき、時々強い口調で不満を表します。このときは何が不満だったのか理解できませんが、ムフーと鼻息も荒く、怖い表情で私を睨み付けていました。
正にお祈りの「儀式」が始まろうとするとき、入所者の皆さんも敬虔な気持ちで静かになる瞬間です。厳粛な雰囲気であればあるほど笑いが生まれる行動が現れると、人は笑いたいという気持ちが増幅されるものでしょう。入所者の皆さんからも笑いがもれてきました。
思わぬ妨害?に遮られて、少しの間、場の雰囲気が崩れましたが、気持ちを切り替えて、敬虔な気持ちでお祈りを済ませ、仕切りなおして静かに朝食は始まりました
別にSさんに嫌われるようなことはしていないはずなのに、私たちは時々理不尽な扱いを受けてしまいます
画像は本文とは関係ありません。東京・立川にある昭和記念公園内の街路樹です。写真は去年のものですが、今年もあと少しで銀杏がこのくらい色づいてくると思います←介護に関するブログ・コミュニティーに参加してみました。ご覧になってみてください。<rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
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