茶色の小瓶

2014-05-09 | Care Work



 今まで勤めていた特別養護老人ホームで、年に一度、入所者の皆さんの誕生日をお祝いする<誕生日会>で演奏してきたことは、何度か記事にしました。
 11月が私が担当する月というのが慣例になっていて、毎回、童謡や唱歌、歌謡曲などを演奏してきました。入所者の方々からリクエストをいただいたこともあり、それに応えたこともありましたが、応えられなかった曲もあります。

 平成が始まった頃に入所し、10年前に私が入職したときは既に古株の入所者だったOさん(女性)から、数年前に『“茶色の小瓶”が聴きたい』と、リクエストされたことがありました。しかし、Oさんは一昨年の暮れに亡くなってしまい、私はOさんのリクエストに応えることが出来ないままになってしまいました。
 ↓グレン・ミラー楽団の演奏する“茶色の小瓶”です。 

 Oさんが、いつ頃この曲を聴いていたのかも分かりませんでしたが、小学校の音楽の教科書にも載っているスタンダード・ナンバーですし、1950年代の映画『グレン・ミラー物語』をOさんはご覧になっていたのかもしれません。この映画を思い出してリクエストしてきたと、私は思っています。大正末の生まれのOさんにとって、映画は30歳前後の頃のものです。ご主人と映画を観に行っていた、ということもあったかもしれません。
 私も退職することになり、今までの職場で演奏することは無くなってしまいましたが、次も高齢者介護の現場で働くことを考えており、できれば演奏する機会を持てることが希望です。
 Oさんのリクエストには応えられませんでしたが、Oさんに近い世代の方々の支援をやりたいと思っているので、演奏する機会ができれば、おそらくその世代の方々に少なからず親しみがあるだろう“茶色の小瓶”もレパートリーに加えてみたいと思っています。
 今、有休休暇の消化中なので、少しずつ“茶色の小瓶”の演奏の準備をしています。

 今まではドラムマシンのドラムの音にベースやギターの音を重ねて演奏していましたが、今回からはドラムトラックをPC上で作ってみました。これにベースとギターを重ねていきます。グレンミ・ラー楽団のようなホーンもピアノも無い、ごくシンプルなものになりますし、私自身、ジャズは演奏したことがありません。イメージとしては音楽の教科書に載っている感じになります。半年先くらいに演奏できれば...と、気長に準備しています。

 

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 トップの画像は、4月に行った千葉県の小湊鐡道の上総鶴舞駅を出発した列車です。この駅は鄙びた感じがたっぷりな素朴なところでした。

 ↑愛犬Lukeも同行しました。なんだか列車で帰ってくる飼主を待つ忠犬みたいです。

 上総鶴舞駅の駅舎は古い木造。映画やテレビ・ドラマの撮影にも使われることがあるそうです。


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