かつて日本では一般的に作られている小麦の品種です。昭和9年、福岡の九州小麦試験地というところで交配され、昭和19年太平洋戦争の最中、佐賀県農業試験場で育種の結果生まれました。
農林61号は晩生・長稈種に属します。熟期がおくれて二毛作が難しい上に、倒れやすく、 機械化には不向きとされています。しかし品質は良く、麺用として評価は高いです。
農林61号の特徴
・小麦タンパク(グルテン)の量は多くはなく中力の品種
・小麦粉にすると褐色をおび、内麦臭と呼ばれる独特な香りがあり、味もある
・和麺用として適しているが、パン用としては不向き
・外麦にくらべて灰分が多い