かぶはこれから寒くなってくる時期においしくなる野菜のひとつです。古くから栽培されている野菜で、原産地は西アジアともヨーロッパとも言われ、ロシアでは「大きなかぶ」という民話も残っています。また日本では、すずなといって春の七草のひとつに数えられています。
ところで、かぶの葉を捨ててしまってはいませんか? 実は、栄養は根よりも葉にあるのです! 葉は根に比べると、ビタミンCは約3倍、カルシウムは約6倍、カロテンはなんと約840倍と多く含まれており、そのまま捨ててしまうのはもったいない部分なんですよ。ビタミンCは抗酸化作用があり、ストレスが多い人にオススメの栄養素です。カルシウムは骨粗しょう症予防や歯を丈夫にする働きがあります。また、カロテンは、カロテノイド(動植物の色素)のひとつで抗がん作用があります。
かぶの食べ方はなんといっても根も葉も食べることが一番です。浅漬けや煮物で葉も上手にとりましょう。葉だけを食べるには、ふりかけや味噌汁の具、ご飯に混ぜて菜飯にしてみては? 菜飯に使う際は、塩茹でをしてみじん切りにし、水気をよく絞った葉を使ってくださいね。この旬の時期にぜひ、おいしくかぶを食べてみてください!