金魚の眼鏡は百色眼鏡

死して屍拾う者なし。三十路の生き様とくと見やがれ。

青森の人に立体化できないものはないんじゃないか

2006年08月08日 23時34分09秒 | その他旅行
 まあ、ハネトはいまいちでしたがねぶたは相変わらず見事でした。粋な格好の若い衆が大勢で巨大なねぶたを力をあわせて回すのはなんとも言えずいいもんですね。ねぶたを引いてるのは10代~20代の男性なんですが(たまに30代もいますが、主力は若い人)よく見るとヲタっぽいガリガリの子とかいるんですが、それでも一生懸命仲間と力を合わせて走ってました。こういうときに普段口をきかないような同級生とかと仲良くなるんだろうなあ。あと、普段ダメダメでもこういうときに一生懸命やって、それが大人に認められたりしてちょっと晴れがましくなったりするんでしょね。青森の子はこういう機会があっていいなあ。都会じゃなかなか味わえなさそうですよ。

 そして「ラッセラー」のかけ声に隠れがちな囃子なんですが、これがいいんですよ!使用楽器は太鼓・横笛・鉦だけで、しかもワンフレーズを延々繰り返すだけなんですが、じっと聴いてるとだんだん遠いところに連れて行かれそうな、日本人のDNAを揺さぶるような調べです。雅楽とかああいうものに通じるかも。単純なリズムとフレーズなので小さい子でもできるのか、囃子はまさに老若男女取り混ぜた構成で、「文化の世代間伝承」という言葉が浮かんできました(笑)豆絞りをきりりと絞った鉢巻をした小学校低学年の男の子が、おじいちゃんと並んで真剣な顔で囃子を吹きながら歩いてるのはたとえようもない良さです。ってなんか枕草子みたいな文だな。

 で、みなさんがよくご存知のでっかいねぶたの前に、出資してる企業の製品をねぶた化したちっちゃいねぶたが二つ出るんですが、まあこれがバラエティに富んでました。飲料関係は缶つくればいいんで簡単なんですが、「開きかけた携帯」(ジョイント部分とかも精密に再現)とか「auのリスモ(CMで音楽聴いてる白いリス)」とか「ケロロ軍曹とギロロ」とかの、かなり複雑な立体を竹ひご(針金か?)と和紙で苦もなく再現してました。考えてみればこれもフィギュアだよなー。根付文化といい、とことん日本ってフィギュア文化だよなー。(極端にでかいか小さいか)
 ねぶた師(というのか?)の方にはぜひ歴代平成ライダーんの主役を7人並べてねぶた化してほしい。毎日見に行きます(真顔)