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戸窓税

2012-07-31 19:14:04 | フランスこぼれ話
みなさま、こんにちは(*^ω^*)

アップできる写真の一日の上限に阻まれて、
遅々としてフランス旅行記は進みませんが、
旅行前に佐佐木雪子の父藤島正健について
板倉の外交史料館で調べ物をしていた時の
雑学をひとつ。

なかなかリヨンの旧領事館の住所が見つからなくて、
資料をひっくり返している時に
資料館のスタッフが「これは役に立ちますか?」と
持ってきて下さったのが「戸窓税」に関する資料。

その時は「こそうぜい」と聞いた気がしましたが、
「と・まどぜい」と読むらしい。

フランスではフランス革命後の1798年から
1926年まで、戸・門・窓に
税金をかけていたらしいのです。

似たような税金はイタリア、
日本にもありました。

リヨン初めての日本領事館が
定められたのが1884年(明17)。

ここにかけられる戸窓税を免除してほしいと
フランス政府に要望している文書でした。

その時は重要と思わず、
写真も撮りませんでしたが、
後日、テレビを見ていたら、
サン・ジミニャーノという
イタリアの都市の建物に
フェイクの窓が描かれていて、
現在でも絵描きさんがいるとのこでした。

イタリアでも同じ税金があり、
窓を作れなかった見栄張りさんが
フェイクの窓を描かせていたらしいのです。

なるほど、建物を保存するためには
現在でもクラシックな窓を描く
絵描きさんが必要なのですね。

リヨンでは見かけませんでしたが、
フランスにも同じような
フェイクの窓があるそうです。
画像で探すとニースのマティス美術館は
クラシックな窓。
そういえば、アヴィニョン教皇庁付近では
現代アート風な窓を見ました。

税金が作る文化、
面白いですね。

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