ノイバラ山荘

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等伯

2020-07-14 12:39:44 | 文学
みなさま、こんにちは(^ω^)

いつ開けるともわからない梅雨の雨が続いておりますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。

歌人岡井隆さんが亡くなられてもう4日たつのですね。
前衛短歌の旗手の92歳という年齢に驚きました。
こんな時期ですので、すわ新型コロナ感染症かと思いましたが、
天寿を全うされたのですね。
鮮やかな一生、お弟子さんもたくさん残されて
今は安らかにいらっしゃることでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。

東京都新型コロナウイルス感染者、200人超えが4日続き、
昨日は100人台となりましたが、どうなるのでしょう。
ノイバラの外出自粛は続いております。
Go Toキャンベーンは魅力的だけれど、
不安なまま旅行してもあまり楽しくないかと今はまだ我慢。
雨で公園散策もままならず、ついに読書を始めました。

 
2012年出版されてすぐに買って以来、
忙しさのあまりツンドクであった小説、
安倍龍太郎の『等伯』上下巻読み終えました。

すごいボリュームでしたが、面白くて2日で読み終えました。
ストーリーは戦国時代が中心なので、
(苦手な武将の勢力関係、戦乱のシーンは多少読み飛ばしましたが)
長谷川等伯の魅力にひかれて、息もつかずに読みました。
直木賞を受賞されたのはさもありなん。

資料が少なく、想像するしかない部分も多かったと思いますが、
絵師等伯が確かに息づいていました。
2010年東京国立博物館「長谷川等伯展」の
「松林図屏風」を安倍龍太郎さんもご覧になって、
この大作をものされた由。
私も感銘を受けて歌を作ったことを思い出しました。

小説を読むのは何年ぶりでしょう。
久しぶりに楽しかったです。
仕事をしている時は読んでもノンフィクションが多かったし、
歌関係のものを読むだけで精一杯だったのですが、
私にとってはコロナの外出自粛の恩恵の一つです。




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