松村 英樹 闘魂日記

燃える闘魂 MATSUMURA BLOG

非常事態

2007-07-17 11:00:07 | Weblog
今回の3連休(個人的には2連休であるし、もっと言うなら1.5連休なのであるが・・)は台風4号に振り回された。テレビのデータ情報やインターネットの気象情報を何度も確認しながら何しようかなあ・・と考えたのだが、結局は美容室に行った以外は何ということはないまま終わった。

その最後の休みである7月16日、海の日。仕事をしながら今日も雨かあ・・なんて考えていた矢先に速報が飛び込んできた。新潟中越沖地震である。。マスコミを通じての映像をみるにつけ、被災者の方々の苦痛は耐え難いものであろうと思う。何も出来ないが頑張ってほしいと心より思う。

以前、福岡ブロックの地域開発系委員長として出向した折に、災害ボランティア連絡協議会の立ち上げに携わった。現在どのようになっているのかは良くわからないが、当時は福岡県を中心に本部を設置し、JCをはじめ赤十字やマスコミ、自衛隊など各種団体と連携を取り、被災を最小限に抑えるための連絡体系を取るというような趣旨だったと記憶する。

その関連である災害ボランティア研修のなかで、実は二次災害、三次災害が問題であるというレクチャーを受けた。記憶が正しければ二次災害として火災や交通網麻痺などだっただろうか。

そして三次災害として被災者の精神的苦痛によるものを挙げられていた。まったくもって不謹慎極まりないが、混乱に乗じて盗人が現れたり、法外な価格で水を販売したりする輩が出たりするそうだ。

さらに、被災者自身も当面の混乱期と一定の期間が経ってからの精神状態というののにも変化が現れる。例えばボランティアの方に対しても当初は感謝であふれていたものが、継続的な苦痛の中で協力して当たり前という状態に変わったりもするそうだ。

関連して続けると、みなさまからの善意の物品(服や食料など)に関してもスペースの確保や管理の問題、また本当に必要なものとそうでないものの判断が難しいと言う話も聞いた。例えば阪神大震災の時に酒かすを大量に送っていただいたそうだ。その善意の気持ちには感謝の念が絶えない。しかしながら使用することが出来ず限られた体育館等のスペースの中で無用の長物として放置されたそうである。

そういった意味においても連絡協議会というものが重要な位置づけになると思っている。


話は変わるが、阪神大震災の折にはずいぶんと自衛隊派遣が遅れていると思った。あれだけテレビで悲惨な状況が映し出されているのになぜ何らかの措置が講じられないのかよくわからなかった。自治体の機能が一瞬で麻痺していることが明確なのだから政府が有効な指示をなぜ下せないのだろうと不思議で仕方なかった。

ちなみに日本全国の青年会議所はすぐに動いた。直方青年会議所でもメンバーからの善意の物資を積んで神戸に向かったものだ。

災害発生時の最重要事項は、人命の救助である。その大儀の前にはいろんなしがらみをお釈迦にすることも超法規的措置といった対応もアリだと僕は思う。

だから今回の件で長崎市入りしていた安倍首相が、佐世保、佐賀、熊本市での遊説もキャンセルし、官邸屋上から自衛隊のヘリコプターで新潟県柏崎市へと飛び立ったことはすばらしいと思うのである。きっとパフォーマンスだとか参院選前だからとか言われるのだろうけど、まずはトップが動くべき事態というものはあるものである。

今は首相が言われた「一日も早く皆さんが普通の生活に戻れるよう復興、復旧に全力を尽くす」という言葉と「まずは救命、救難活動に全力を挙げる。道路復興や下水道、ガスなどライフライン復旧に全力を挙げる」と述べたことを必ず実行していただきたいと切に願う。


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2 コメント

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そうだね ()
2007-07-18 08:18:37
まずはトップが行動しないと何も始まらんよね。

何かで見たんだけど、日本って国は災害時のどろぼうや強盗が異常なほど少ないんだそうです。
本当に素晴らしい国民性だと思います。
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ですね! (大会長)
2007-07-18 09:40:09
しかもいざって時にはボランティアの方々が終結するし義捐金送られる方も多いしね。

本当にいい国なんだよね~。


だのになんで僕のまわりだけいないのだろう??いるのは大酒飲みか飲ませ上手ばかりや・・・
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