目覚めるとそこはブタ小屋であった・・
ぐちゃぐちゃになったスーツ、脱ぎ捨てられた靴下、ラインの消えちまったズボンがベットまわりを占領し、いつのまにか手に入れてたお菓子がちらばり、なぜかブラックの缶コーヒーが3本もある。
やれやれとかたずけをしていると「コンコン」とドアをノックする音が聞こえた。
ふぁ~い!と出てみるとパンツ姿のリュウ。
どうやら携帯がつながらないのでわざわざ起こしに来てくれたようだ。
すまないねえ。いかんせん充電が切れたもんでねえ。
朝からべらべらしゃべるリュウの口を見ながら「まるで扇風機のようだぞ!」なんて思っているとなぜか勝手に風呂に入りやがる。
まあ、話を聞いてない僕が悪いんだけどさ。
で、リュウに携帯を借りて(あっ、思い出した!ケイゴから仕事の電話だったんだ!僕がつながんないのでリュウにかけたと言っていたわい!)ちょっと仕事したりもする。
ヤツが去ったあと僕もシャワーを浴びてやっと目が覚めた。
準備を済ませてロビーに下りると3名のメンバーが迎えに来てくれていた。朝食(つうか11:00だから昼食だな。)に連れてってくれるのだ。
ぱくでしの車でGO!
到着したのは海がよく見える素敵な刺身やさん。
あとからチョンさんも合流してくれた!
合計7名なのだが、なんか次々と料理が出てくる。
メインの刺身が出る前にすっかりおなかはいっぱいになったもんなあ。
その刺身だって30人分くらいあったんじゃなかろうか。
釜山おそるべしである。。。
その後はチョンさんの車でビックマートという大型スーパーへ。
何でかなあ?と思っているとチョンさんがダンボールごとの海苔とダンボールごとのラーメンをプレゼントしてくれたのだ。
さっきの刺身もチョンさんのゴチだと言うし、なんか申し訳なくなる。
時間いっぱいまで買い物して一路釜山港へ。
出航時間は押し迫っていたのだが、リュウが先回りして乗船手続きを済ませてくれていた。
さんきゅ!
で、そういやKARAの話をした気もするのだが、彼女たちのCDをプレゼントしてくれた。本当はミスターぐらいしか知らないのに悪いなあ!
ダンボール3箱にバック2個とほとんど夜逃げのような様相でいざ出航!
かむさはむにだ~と手を振ってチョンさん達と別れ、釜山の旅は終わりを告げた。
リュウの情報どおりチョンスミンさんはすごくいっぱいの方々に祝福されて挨拶するだけでも大変だったと思う。
だのにできる限り時間を作って僕らを接待してくれた。
もちろん他のメンバーさんもそうである。
当然ながらみなさん仕事を抱えて携帯は鳴りっぱなしなのに、少しも嫌な顔を僕らには見せなかった。
こういう他者への親愛を仁と言うのではなかろうか。
間違いでなければ、釜山メンバーは仁の集合体である。
僕らはすごく素敵なメンバーと知り合えるチャンスを得ている。
仲良くなれる機会に恵まれている。
それを生かすのは自分次第。
一歩踏み出せばより深く相手とつきあえる。
帰りの車の中でリュウと話したのだが、国家間の諍いは友情が凌駕するのではなかろうか。
みなさんも是非友達を大切にね!
大事にすればするほど何倍にもなって帰ってくるんだからさ!