☆農園ビギン☆~笑う門にはイモ来たる~

新潟小千谷市で野菜の直売とサツマイモお菓子を作る農園ビギンのつぶやきブログ☆

子供を連れての避難生活

2011年03月15日 | わたくしごとですが・・・
昨日、市役所で会議があり、出席してきました。

その会議の委員さんの中で一般公募の女性は二人がお子さん連れでした。
私も数年前からこの委員をさせていただいているんですが、一度だけ子供をおんぶして出席したことがあります。

その時を思い出し、とても微笑ましく、そして育児中の女性がこういう場に積極的に出席してくれることがとても嬉しく感じていました。

すると谷井市長があいさつの中で
「今回はお子さんの声がする中での会議
今日のこの会議にとてもふさわしい様子となっていますね」

とおっしゃいました。

私は本当に本当にそのお言葉が嬉しかったんです。

私がおんぶして出席した時は、あまりあたたかい雰囲気ではなかったと思うし、子供がぐずるたびに廊下に出ていました。

それを、今の小千谷市の雰囲気は育児に優しい市に変わりつつあるんだなあととても嬉しかったのです。
きっと
育児中のママさんたちにしたらご要望はたくさんあると思います。私もそうでした。
でも
数年前から見ていると、小さな一歩がいろいろな場面で感じられるようになりました。



自分が経験したからわかることってたくさんあるんだなあって最近よく思うんです。

被災中小さい子どもを抱えての避難生活は大変なものでした。
当時3歳と1歳半

次男は1歳でおむつを取っていたんですが、避難生活で逆戻り。
しかし
我が家にはストックはありませんでした。

さらに余震のせいで夜泣きが続き、みなさんと同じ避難所では迷惑がかかってしまうので、夜は外でおんぶしていたり、車の中に行ったり・・・
日中もあちこちに陥没した場所があるので、危なくて、しっかり3歳の子の手を握り、常に次男はおんぶです。

自分の身なりを構う余裕もなく、輪ゴムで髪の毛を縛り、いつでも逃げられるよう着のみ着のまま、寝る時もポシェットのようなカバンを身につけていました。
子供たちはそれでもお構いなしで服を汚し、靴下を汚すので着る服がなくなり、人の家に頭を下げて回ったこともあります。

オムツは真っ先に救援物資としてあげらるのですが、おしり拭きが特に役に立ちました。
水が使えない状況で、ウェットテッシュでは弱いのですが、おしり拭きはかなり強力にできています。

あと
水不足の避難所では虫歯も増えたそうです。
チョコレートなどの甘い物の支給が増え、時間に関係なくおやつが食べられる状況で生活リズムも崩れているので、歯磨きする習慣がなくなり、虫歯も問題になっていました。


そして
プライバシーの問題。
授乳中のママさんたちは授乳する場所がなく困っていました。
小さいお子さんをお持ちの方はわかると思うんですが、添い乳をして寝かせていた方は子供がなかなか寝付けず、お母さんもお子さんも大変だったと思います・・・

うちの子も不安のため、私の肌を触っていないと眠れないようになってしまいました・・・




昨日
会議の中で、「自分の経験から地震について言いたいこと」

発表する中で、育児中のママさんを見ていて、必死で生き抜こうと思ったあの当時をふと思い出しました。

テレビで伝えられている以上に現場は大変な状態のはず・・・

一刻も早い復旧を祈るばかりです。

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2 コメント

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初コメです (tomo)
2011-03-15 23:27:50
以前からずっと読んでいました。
楽しい文章と農業、さつまいもへの想いが面白くて読み続けていましたが、地震での経験談はとても説得力があり、勉強になります。そして、そんな思いをしたからこそわかることがたくさんあるのだと思いました。
ただテレビを見ているだけで、何もできない自分がいましたが、義援金など何か少しでも役に立つことができるのではないかと思えるようになりました。
今までの楽しいブログの時から文才のある方だと思っていましたが、表現力と周りに与える影響力のある方だとつくづく思いました。
これからも頑張ってください。
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コメントありがとうございます (tomoさん←りっつ)
2011-03-16 07:54:17
はじめまして
そう言っていただけて本当に嬉しいです。
私たちにできることを真剣に考える時ですね。
私たち小千谷市民は中越大震災を経験したものとして伝えていけることを伝えていくことが大事だと思っています。
そして
その時のご恩をいつか必ず返したいとずっと思っていました。
できることをできる範囲内でやっていきたいと思っていますので、これからもご協力お願いします。
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