☆農園ビギン☆~笑う門にはイモ来たる~

新潟小千谷市で野菜の直売とサツマイモお菓子を作る農園ビギンのつぶやきブログ☆

終わる前の日のこと。小千谷のおくり方。

2013年10月15日 | 研修生ちゃんのつぶやき
研修終了の前日、
作業を終えた晩、
社長さんのお母さんの”村念仏”に
社長さんがよんでくれました。

初めて見るようで懐かしい時間でした。

この地域では、
「33番」という歌のような念仏を、
亡くなった方のおうちに集まり
そのの各家の代表者の方みんなでとなえ、弔います。

一つの部屋に座布団を敷き、
順番に手を合わせながら
みんなで声を揃えます。

私はこの時、
もう津波で無くなってしまった気仙沼の母の実家で、
祖父のお葬式をした時のことを思い出していました。
不謹慎なのかもわからないけれど、
懐かしくて安心する気持ちでした。
それは2年前の地震があってから
想い出の中だけだったあの景色にもう一度会えたようで
なんだか特別に心に残りました。

終わった後そのことを社長さんに話したり、
社長さんに村念仏のことを聞きました。
もう古いやり方かもしれないけど、
俺はこういうのしっかりやっておいた方がいいと思う、
小千谷にこういう文化があるんだということを知っておいてほしい、
とお話ししてくれました。

私は生前の社長さんのお母さんにお会いすることがかないませんでした。
なのでその日、
この4週間本当にお世話になったこと、
社長さんに親切にしていたことをご報告しました。

社長さんには父親のように、
たくさんたくさんご配慮を頂きました。
インターン生がこんなに甘えてしまっていいんだろうかと思いました。
優しくおうちに招き入れて下さった、
社長さんと奥さん、ご家族のみなさんのおかげで、
研修中辛くなった時も何度も救われました。

この日もいただいた、小千谷のなす。
しばらく口にできなくなるなぁと思いながら
さみしい気持ちとありがたい気持ちでいただきました。

この4週間で一番心安らいだ、特別な夜でした。









minori

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