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nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

最後のTEEに乗車

2019-03-04 16:47:00 | ヨーロッパの鉄道
ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス 1994年夏、フランス・オランダ・ドイツ編シリーズ第2弾

いよいよパリからヨーロッパ鉄道の旅に出発です。

パリのターミナルのひとつである北駅へ。美術館のような荘重な駅舎です。

発車案内板を見ると、上から8番目、11時29分発ブリュッセル行き(終点でアムステルダム行きに接続)があります。右の方の列車種別は、TEE(=Trans Europ Express)伝統ある「ヨーロッパ国際特急」です。この頃は、国際特急列車といえばEuroCityが幅を利かせていて、格式あるTEEは一旦は姿を消したのですが、パリ~ブリュッセル間に限って復活(ただし2等車も連結)していました。もっとも、翌1995年のTGVパリ~ブリュッセル方面の運行開始にともない廃止されましたので、最後のTEEに間に合ったという貴重な体験となりました。

ホームには列車がすでに停車していました。最後尾から順に見ていきます。






車両の老朽化は隠せませんが、栄光あるTEEのマークは輝いていました。ユーレイルパスを持っていたので、迷うことなく1等車に座ります。大して混んでいませんでした。最初の写真のように牽引する電気機関車は「ゲンコツ形」ですが、Bのマークはベルギー国鉄であることを表しています。終点ブリュッセルまでノンストップなので、途中駅での機関車交換はなく、最初からベルギーの機関車が先頭に立ちます。

なお、列車名のBrabantはベルギーの地域名。ブラバントと読みますが、フランスではブラバンと「ト」を発音しませんでした。

平坦なところを快走して、およそ2時間半(たぶん)でベルギーの首都ブリュッセル到着。あわただしく快速列車に乗り換えて北上し、ベルギーは通過しただけでオランダに入国しました。

<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら


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